イマコト

最新の記事から注目のキーワードをピックアップ!

Article Detail

MM総研、ITデジタル家電購入意向調査(2015年夏ボーナス商戦編)を発表

2015-06-16

ITデジタル家電購入意向調査
(2015年夏ボーナス商戦編)


 ■ボーナス支給額は僅かながら上昇も、購買意欲は若干減少
 ■購入意向はITデジタル家電、海外旅行が大幅増
 ■ITデジタル家電は、ノートパソコンとスマートフォンが1位に。薄型テレビが続く


 MM総研(東京都港区、所長・中島 洋)は6月10日、インターネットアンケート・サービス「NTT コム リサーチ(※)」の会員モニターを使い、全国の20歳以上の就業者1,092人を対象とした「夏のボーナス商戦に関するアンケート」を実施、結果をまとめた。


<リリースのポイント>
●ボーナス支給額は僅かながら上昇も、購買意欲は若干減少
 Webアンケートの結果によると、この夏のボーナス支給額が「昨夏より増加する」と答えた回答者は15.3%を占め昨冬の13.7%からやや増加した。「昨夏より減少する」との回答は9.3%でこちらも昨冬の8.7%から若干増加する結果となった(図表1・3)。今夏のボーナスによる購買意欲については、「昨夏と比べ上がった」との回答が10.3%と、昨冬の13.3%からやや減少したのに対し、「下がった」との回答は22.3%と、昨冬の21.7%に比べ若干増加する結果となった。今夏も昨夏に引き続き大手企業を中心に、業績回復を背景にボーナスの増額に踏み切る企業が増加しており、そのことが本調査におけるボーナス支給額の改善に繋がっている。一方で円安の影響などから、輸入品を中心に値上げに踏み切る商品が続出していることもあり、消費者の購買意欲は昨冬に比べて若干の減少となっている。
 今夏のボーナスでの使い途を尋ねたところ、「商品・サービスを購入する」との回答は全体の32.8%で昨夏の39.8%から減少しており、昨冬の37.3%と比べても減少している。「貯蓄・運用」は58.2%、「ローンなどの支払い」は21.6%となった。今夏に関しては「まだ決めていない」と回答した就業者も24.8%おり、ボーナスの使い道を商品・サービスの購入にするか、貯蓄・運用などに回すかを決めかねている就業者が一定数いる(図表4)。

●購入意向はITデジタル家電、海外旅行が大幅増
 この夏のボーナスの使い途について複数回答で聞いたところ(図表6)、目立って増加したのは、「ITデジタル家電」「海外旅行」であった。特に「ITデジタル家電」は昨夏の25.4%から今夏は33.7%と8.3ポイント上昇している。詳細は後述するが、特に「ノートパソコン」「スマートフォン」「薄型テレビ」「デジタルカメラ」といった主力商品の購入意向が昨夏と比較して増えている。「海外旅行」は昨夏比5.1ポイント増加の12.2%、「自動車」も昨夏比2.2ポイント増加の3.1%となった。
 一方、「国内旅行」は昨夏比7.7ポイント減の33.3%、「外食」は昨夏比7.0ポイント減の20.1%、「衣類・服飾品」は昨夏比3.1ポイント減の21.4%となり、明暗が分かれた。

●ITデジタル家電は、ノートパソコンとスマートフォンが1位に。薄型テレビが続く
 ITデジタル家電の購入意欲ランキングを見ると、「ノートパソコン」と「スマートフォン」が全体の9.9%を占めトップで並び、次いで「薄型テレビ」が3位(9.2%)だった。以下、「デジタルカメラ」(6.5%)、「デスクトップパソコン」(5.4%)が続いた。
 昨夏と比較すると、全体的に増加している商品が多いが、特に「スマートフォン」の購入意向の増加率が高い(図表7)。2年前にNTTドコモが打ち出した「ツートップ戦略」で販売したスマートフォン端末の買い替え時期に当たることや、「格安スマホ」と言われる低価格のSIMフリースマートフォンのラインアップが充実してきたことが影響している。
 6位以降は「タブレット端末・電子書籍端末」(3.4%)、「ブルーレイディスクレコーダー」(3.1%)、「携帯型音楽プレーヤー」「家庭用ゲーム機(携帯型)」(いずれも2.4%)と続いている(図表7)。


<詳細分析>
■ボーナス支給額は僅かながら上昇も、購買意欲は若干減少
 Webアンケートの結果によると、この夏のボーナス支給額が「昨夏より増加する」と答えた回答者は15.3%を占め昨冬の13.7%からやや増加した。「昨夏より減少する」との回答は9.3%でこちらも昨冬の8.7%から若干増加する結果となった(図表1・3)。今夏も昨夏に引き続き大手企業を中心に、業績回復を背景にボーナスの増額に踏み切る企業が増加しており、そのことが本調査におけるボーナス支給額の改善に繋がっている。
 この他、前年と比較できないケースとして、今年入社で初めて夏のボーナスの支給を受ける就業者は4.6%、昨夏または今夏のいずれかで「ボーナス支給がない」就業者は2.0%であった。年俸制なども含め「昨夏も今夏もボーナス支給がない」という就業者も16.8%いた(図表1)。

 この夏のボーナスでの購買意欲については(今夏にボーナスが支給される895人が対象)、「昨夏と変わらない」就業者が67.4%と最も多く、「購買意欲が下がった」就業者22.3%を大きく上回った。「購買意欲が上がった」就業者は10.3%であった(図表2)。過去の調査結果と比べると、「購買意欲が下がった」就業者の割合は12年冬の31.6%から、13年夏は19.8%と大きく減少。それ以降は20%前後で推移していたが、今回の22.3%は13年夏以降の直近5回の調査の中では最も高い数値となった。一方「購買意欲が上がった」就業者は、12年冬の10.1%から13年夏は13.0%と増加。それ以降は11%〜14%程度で推移していたが、今回の10.3%は13年夏以降の直近5回の調査の中では最も低い数値となった。消費者の購買意欲が昨冬に比べて若干の減少となったのは、円安の影響などから、輸入品を中心に値上げに踏み切る商品が続出していることが一因とみられる。


■購入意向はITデジタル家電、海外旅行が大幅増
 この夏のボーナスの使い途について複数回答で聞いたところ、昨夏は「商品・サービスの購入」が39.8%(339人)であったのに対し、今夏は32.8%(294人)と7.0ポイント減少。「貯蓄・運用」は58.2%(12.4ポイント減)、「ローンなどの支払い」は21.6%(3.0ポイント減)となった(図表4)。ボーナスを商品・サービスの購入にまわす就業者の割合は、08年のリーマン・ショック以降減少傾向にあるが、今夏に関しても昨夏および昨冬37.3%を下回るという結果となった。今夏に関しては「まだ決めていない」と回答した就業者も24.8%おり、ボーナスの使い途を商品・サービスの購入にするか、貯蓄・運用に回すかを決めかねている就業者が一定数いることが影響している(図表4)。

 この夏のボーナスの使い途について複数回答で聞いたところ(図表6)、目立って増加したのは、「ITデジタル家電」「海外旅行」であった。特に「ITデジタル家電」は昨夏の25.4%から今夏は33.7%と8.3ポイント上昇している。詳細は後述するが、特に「ノートパソコン」「スマートフォン」「薄型テレビ」「デジタルカメラ」といった主力商品の購入意向が昨夏と比較して増えている。「海外旅行」は昨夏比5.1ポイント増加の12.2%、「自動車」も昨夏比2.2ポイント増加の3.1%となった。「海外旅行」に関しては、原油価格の下落に伴う燃油サーチャージの大幅引き下げにより値ごろ感が出ていることが影響しているとみられる。
 一方、「国内旅行」は昨夏比7.7ポイント減の33.3%、「外食」は昨夏比7.0ポイント減の20.1%、「衣類・服飾品」は昨夏比3.1ポイント減の21.4%となり、明暗が分かれた。特に「国内旅行」の落ち込みが昨夏に比べて大きいが、「海外旅行」に需要がシフトしたことによる影響が大きいと思われる。


■ITデジタル家電は、ノートパソコンとスマートフォンが1位に。薄型テレビが続く
 この夏のITデジタル家電のランキングは、「ノートパソコン」と「スマートフォン」が全体の9.9%を占めトップで並び、次いで「薄型テレビ」が3位(9.2%)、「デジタルカメラ」が4位(6.5%)、「デスクトップパソコン」が5.4%で5位という結果となった。なお、6位以降は「タブレット端末・電子書籍端末」(3.4%)、「ブルーレイディスクレコーダー」(3.1%)、「携帯型音楽プレーヤー」「家庭用ゲーム機(携帯型)」(いずれも2.4%)と続いた(図表7)。

 また、昨夏のボーナス時に購入したITデジタル家電ランキングの上位は、1位は「ノートパソコン」で5.9%、2位は「薄型テレビ」で5.0%、以下3位は「スマートフォン」の4.7%、4位は「タブレット端末・電子書籍端末」で3.5%、5位は「デスクトップパソコン」(2.9%)であった。上位5品目の顔ぶれは昨夏と今夏で比較すると「タブレット端末・電子書籍端末」が外れ、代わりに「デジタルカメラ」が入ってくる形となった(図表7)。

 「ノートパソコン」は昨夏の5.9%から今夏は9.9%と4.0ポイント増加し、「スマートフォン」と並んで1位となった。マイクロソフトの最新OS「Windows 10」の発売が7月29日に決まったことにより、買い替え需要が見込まれている。利用シーンによってはタブレットとしても利用できる2in1モデルの人気も高まっている。

 「スマートフォン」の購入意向は昨夏の4.7%から9.9%と5.2ポイントの大幅増加となり、「ノートパソコン」と並んで1位となった。2年前にNTTドコモが打ち出した「ツートップ戦略」で販売したスマートフォン端末の買い替え時期に当たることや、「格安スマホ」と言われる低価格のSIMフリースマートフォンのラインアップが充実してきたことが影響している。

 「薄型テレビ」は、順位こそ昨夏の2位から3位へと下降したものの、購入意向は昨夏の5.0%から9.2%へと4.2ポイント上昇している。2015年4月30日で全てのデジアナ変換サービスが終了したことによって、小型テレビの買い替え需要が旺盛となっている。一方、4K対応テレビも昨年と比べて値下がりが進んだことにより、50インチ前後の比較的大型の製品の人気が高まっている。

 「デジタルカメラ」は、昨夏の2.4%から6.5%と4.1ポイントの増加となり、順位も昨夏の6位から4位へとアップした。ここ数年コンパクトデジタルカメラに迫る性能を備えたスマートフォンが増えてきたことなどが影響し、需要が減少していたが、今夏は増加に転じている。モニターを動かして自撮りができるようにしたモデルや、花や植物の写真を撮るためにファインダーとモニターを見やすく動かせるモデルといった消費者のニーズに応えたモデルが人気を集めている。また、春〜夏前に行われる運動会が増えてきている他、夏は夏休みの子供関係のイベントがあるため、父親が子供の写真をとるためにデジタルカメラを購入するケースも増えてきている。以上の要因から、以前は冬商戦でデジカメを購入するのが目立っていたが、最近は夏商戦でも購入機会が増え、画像関連機器の購入機会は通年化してきている。

「デスクトップパソコン」は昨夏の2.9%から今夏は5.4%と2.5ポイントの増加となった。「ノートパソコン」同様、マイクロソフトの最新OS「Windows 10」の発売に伴う買い替え需要が見込める他、2万円〜3万円と低価格で、テレビのHDMI端子に挿すだけで簡単に使用できる超小型のスティック型パソコンの人気が徐々に高まってきていることも影響している。

 なお、年代別では20代と40代においては「ノートパソコン」が1位となり、20代と30代においては「スマートフォン」が1位(20代は「ノートパソコン」と並んで1位)、50代においては「デジタルカメラ」が1位となっている(図表9)。


 *調査概要・図表は添付の関連資料を参照



Related Contents

関連書籍

  • 死ぬまでに行きたい! 世界の絶景

    死ぬまでに行きたい! 世界の絶景

    詩歩2013-07-31

    Amazon Kindle版
  • 星空風景 (SKYSCAPE PHOTOBOOK)

    星空風景 (SKYSCAPE PHOTOBOOK)

    前田 徳彦2014-09-02

    Amazon Kindle版
  • ロンドン写真集 (撮影数100):ヨーロッパシリーズ1

    ロンドン写真集 (撮影数100):ヨーロッパシリーズ1

    大久保 明2014-08-12

    Amazon Kindle版
  • BLUE MOMENT

    BLUE MOMENT

    吉村 和敏2007-12-13

    Amazon Kindle版