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シーイーシー、日産自と生産設備立ち上げの事前検証ソフトを共同開発
シーイーシーと日産自動車、生産設備の立ち上げ期間を2分の1に
事前検証ソフトウェアを共同開発
〜三菱電機、オムロン、ファナックなどマルチメーカー対応を実現〜
株式会社シーイーシー(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:田原 富士夫、以下 シーイーシー)は、6月2日より、生産設備のインターフェース信号を仮想環境で検証するソフトウェア「Sequence−Eye(シーケンスアイ)」を提供開始します。Sequence−Eyeを活用することで、生産設備導入時に実機がなくても、設備インターフェース信号や設定パラメーターの不具合有無を検証することが可能となります。従来は現場での設備設置時にテストが必要だったものが、事前に仮想環境での検証が可能となり、設備立ち上げ期間を大幅に削減し、計画通りの設備稼働を実現します。
Sequence−Eyeは、日産自動車パワートレイン工場の設備導入時におけるテストツールとして開発し、各設備メーカーの接続テストおよびロジック確認した結果をもって、日産自動車への設備導入可否判断として使われています。現在、三菱電機、オムロン各社製のPLCおよびファナック社製の工作機械に対応し、順次対応メーカーを拡充していきます。
※サービス詳細はこちらhttp://vrr.cec-ltd.co.jp/product/sequenceeye/
昨今、IoT(Internet of Things)やIndustry4.0をテーマに、ものづくりを取り巻く変革がグローバルで起こっています。工場内すべての製造設備と情報システムがネットワークでつながり、工場内のデータをリアルタイム稼働監視や品質管理情報として活用する取り組みが始まっています。また、工場の国内回帰により、国内工場をイノベーション拠点にする企業が増加し、その一環として工場自動化や自律化の動きが加速しています。しかしながら、実際の工場現場では、設備納入前後の手直し工数が発生し、情報システムや他設備との連携テストについても実機が揃わないとできない非効率な状況も起きています。このため、現状では熟練者のノウハウで設備品質を確保し、経験の浅い技術者でも設備品質を確保できる仕組みづくりが求められています。
こうした課題に対応するため、2014年8月から当社は日産自動車とともにSequence−Eyeの開発に取り組み、日産自動車のパワートレイン工場で検証を重ねてきました。この結果、設備導入時の手戻り原因となるI/O(入出力)の設定ミスや仕様書の考慮漏れ防止に効果が高いことが実証され、このたび製品化することになりました。Sequence−Eyeの導入により、設備の試運転時において、仕様書に基づいたI/Oチェックを可能にし、「誤った設備データが収集されていないか」「他設備が誤動作しないか」など設備立ち上げ工程のテストをあらかじめ仮想環境で実施できるため、工場現地での設備立ち上げ期間を約2分の1に短縮することができます。
なお、シーイーシーはスマートファクトリー事業全体で、今後3年間で売上40億円を目指します。
■Sequence−Eyeの特長
Sequence−Eyeを使った上位(情報)システムや他設備との事前確認と接続テストにより、機器設置フェーズでの作業工程の前倒しと手戻りを防止します。
・参考資料は添付の関連資料を参照
〔1〕工場に実機を準備せずに稼働情報・品質情報の事前検証が可能(信号キャプチャー機能)従来、設備導入時に情報システムや他設備とつながる設備の動作ログやステータスを確認する場合、工場現地に実機を準備して検証するなど制約がありました。Sequence−Eyeでは実設備を準備せずに、正しい稼働情報や品質情報が設備から出力されているかをラダープログラムで検証できます。
〔2〕情報システムと設備間の動作シナリオの自動検証により、業務を効率化(シナリオ実行機能)導入設備と情報システムや他設備信号のインターフェースが正しいシナリオで動作するか検証する機能です。検証結果をタイミングチャートで確認することができます。
■Sequence−Eye システム構成(イメージ)
・添付の関連資料を参照
■価格
標準価格 278,000円〜
※価格はSequence−Eye 1 クライアントおよび周辺ソフトウェアの価格を含めております。
■本サービスに関連したイベント紹介
開催日時:2015年6月3日(水)13:30〜17:00
開催場所:株式会社シーイーシー 恵比寿セミナールーム
講演内容:
ものづくり戦略セミナー 日産自動車とシーイーシー共催(仮)
〔1〕日産自動車が推進する保全コンサルティングとSequence−Eye開発の経緯
〔2〕稼働実績収集ソフトウェア「Facteye」の紹介と最新事例
また、6月24日〜26日の3日間、東京ビッグサイトで開催される「第26回 設計・製造ソリューション展(DMS)」でもSequence−Eyeの製品展示・デモンストレーションを行います。
■株式会社シーイーシーについて
シーイーシーは、独立系システムインテグレーターとして、ビジネス支援サービス事業、品質検証サービス事業、IT基盤サービス事業、システム構築サービス事業まで、トータルにITサービスを提供しています。ビジネス支援サービス事業においては、生産物流、ロボット、RFID活用分野において、独自技術を応用した製品・サービスを中核とした特徴のある事業を展開、一方で認証セキュリティサービスSmartSESAMEを中心にドキュメントソリューションサービスを提供しています。
詳細はWeb サイト:http://www.cec-ltd.co.jpをご参照ください。
※記載の会社名・商品名等の固有名詞は各社の商標または登録商標です
以上