Article Detail
日本新薬とファイザー、経口持続性鎮痛剤「ワントラム錠100mg」を販売開始
経口持続性鎮痛剤「ワントラム(R)錠100mg」販売開始のお知らせ
日本新薬株式会社(本社:京都市南区、社長:前川重信 以下「日本新薬」)とファイザー株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:梅田一郎、以下「ファイザー」)は、本日、日本新薬が本年3月に製造販売承認を取得した経口持続性鎮痛剤「ワントラム(R)錠 100mg」(以下、本剤)の販売を開始しましたのでお知らせします。
本剤は、既に販売している1日4回製剤のがん疼痛・慢性疼痛治療剤「トラマール(R)カプセル25mg、同50mg」、「トラマール(R)OD錠25mg、同50mg」の有効成分であるトラマドール塩酸塩に、導入先のエンド社(アイルランド)が所有する独自の放出制御技術を適用し、即放性を持つ周辺部分と、徐放性を持つ中心部分の二重構造により、即効性と持続性を両立させた1日1回投与の徐放性製剤です。
トラマドール塩酸塩は、ドイツで合成された中枢性鎮痛薬で、世界100ヵ国以上において種々の剤形で販売され、日本においても、麻薬及び向精神薬に指定されていない等の特徴から、非オピオイド鎮痛薬では治療困難な、がん疼痛及び慢性疼痛を有する多くの患者さんに使用されています。
これまで、日本で販売されているトラマドール製剤は全て即放性製剤でしたが、本剤は、トラマドール製剤では国内初となる徐放性製剤であり、1日に複数回の服用が必要な即放性製剤と比較し、1日1回投与という利便性の高さから服薬アドヒアランス(患者さんの治療に対する意欲)の向上が期待でき、安定した鎮痛効果が得られます。そのため、長期間に亘って疼痛コントロールが必要な患者さんにとって、大きなメリットにつながります。
日本新薬とファイザーは、トラマドール製剤のラインナップに本剤を加えることで、治療薬の選択肢の幅を広げ、痛みに苦しむ患者さんの疼痛治療に大きく貢献できるものと考えております。
なお、本剤は「トラマール(R)カプセル25mg、同50mg」及び「トラマール(R)OD錠25mg、同50mg」と同様、販売提携先であるファイザーが単独で販促活動を行い、日本新薬が製造販売元として販売を担当します。
■製品概要
承認取得日:2015年3月26日
薬価収載日:2015年5月20日
発売日:2015年6月2日
製品名:ワントラム(R)錠100mg
承認番号:ワントラム(R)錠100mg(承認番号:22700AMX00648000)
一般名:トラマドール塩酸塩(洋名:Tramadol Hydrochloride)
組成・成分:ワントラム(R)錠100mg 1錠中にトラマドール塩酸塩100mgを含有する
効能・効果:
非オピオイド鎮痛剤で治療困難な下記における鎮痛
疼痛を伴う各種癌、慢性疼痛
用法・用量:
通常、成人にはトラマドール塩酸塩として100〜300mgを1日1回経口投与する。なお、症状に応じて適宜増減する。ただし、1日400mgを超えないこととする。
薬価:ワントラム(R)錠100mg:119.10円
包装:PTP100錠、500錠
【製品写真】
※製品画像は添付の関連資料を参照