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アステラス製薬、「イリボー錠/イリボーOD錠」が下痢型過敏性腸症候群で効能・効果追加承認
アステラス製薬 下痢型過敏性腸症候群治療剤「イリボー(R)錠/イリボー(R)OD錠」
日本での効能・効果追加承認に関するお知らせ
アステラス製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長:畑中 好彦、以下「アステラス製薬」)は、下痢型過敏性腸症候群治療剤「イリボー(R)錠 2.5μg、同 5μg/イリボー(R)OD(※1)錠 2.5μg、同 5μg」(一般名:ラモセトロン塩酸塩)について、本日、女性における下痢型過敏性腸症候群(※2)に関する効能・効果追加の承認を取得しましたので、お知らせします。
アスラス製薬は、国内において、「男性における下痢型過敏性腸症候群」を効能・効果として「イリボー(R)錠」を2008年10月に発売し、さらに2014年1月に、口腔内崩壊錠「イリボー(R)OD錠」を同適応症にて発売しました。今回の承認により効能・効果は「下痢型過敏性症候群」となり、女性の下痢型過敏性腸症候群の患者さんにも両剤を使用できることとなりました。
「イリボー(R)錠/イリボー(R)OD錠」は、アステラス製薬が創製したセロトニン5−HT3受容体拮抗剤です。セロトニンは神経伝達物質の1つで、消化管の運動に大きく関係しています。ストレスなどによって遊離が促進されたセロトニンが、腸管神経に存在する5−HT3受容体を活性化することにより、消化管運動を亢進させ、便通異常を引き起こします。また、腸が受けた刺激によってもセロトニンが遊離し、求心性神経終末の5−HT3受容体に結合することで、脳に痛みを伝えます。
「イリボー(R)錠/イリボー(R)OD錠」は、5−HT3受容体を選択的に阻害することで、消化管運動亢進に伴う便通異常(下痢・排便亢進)を改善するとともに、大腸痛覚伝達を抑制し、腹痛及び内臓知覚過敏を改善することが期待されています。
アステラス製薬は、今後、女性の下痢型過敏性腸症候群の患者さんにも新たな治療選択肢を提供できることを期待しています。
以上
(※1)OD=Orally Disintegrating
(※2)過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome:IBS)は器質的疾患を伴わず、腹痛・腹部不快感と便通異常(下痢、便秘)を主体とし、それら消化器症状が長期間持続もしくは悪化・改善を繰り返す機能性疾患です。過敏性腸症候群の便通異常や腹部症状は、ストレスをはじめとする種々の病因によって引き起こされ、最終的には腸管神経の過度の活性化に伴う消化管運動亢進によって生ずると考えられています。