ローム、家電製品のインバーター化を実現する高耐圧ファンモータードライバーを開発

業界初（※）、６００V耐圧の高効率ファンモータドライバをフルラインアップ
業界最小クラスの１パッケージで簡単にインバータ化を実現し、世界の省エネに大きく貢献

　※２０１５年５月２０日現在ローム調べ

　◇製品画像は添付の関連資料を参照

＜要旨＞
　ローム株式会社（本社：京都市）は、新興国を始めとする海外で、今後大きな需要が見込まれるルームエアコンなど家電製品のインバータ化を実現する、高耐圧ファンモータドライバ「BM６２０xFS　シリーズ」を開発しました。
　本製品は累積出荷実績５０００万個以上を達成し、技術力に高い評価をいただいているロームのモータコントローラを、ロームオリジナルの６００V耐圧PrestoMOS(TM)（＊１）（プレストモス）搭載のドライバに内蔵し１パッケージ化した製品です。長年培ったアナログ設計技術とパッケージ技術を駆使し、デバイスのもつ高いパフォーマンスを最大限に引き出せるよう最適化しているため、ルームエアコンなど家電製品のインバータ化を極めて簡単に、かつ高効率で実現することが可能です。
　コントローラの通電タイプには１２０度、１５０度、１８０度の３タイプ、ドライバの出力電流には１．５A、２．５Aの２タイプを用意し、幅広い要求に応えることができる計６製品をラインアップ。さらに、この６製品は全て同一の小型面実装パッケージ（機能同等品では業界最小クラス）、同一ピン配置で実現しており、モータ基板の省スペース化と設計共通化が可能になるため、セット製品展開時の開発期間やコストの削減にも貢献します。
　２０１５年４月よりサンプル出荷（５００円〜／個：税抜）を開始し、２０１５年１０月に月産５０万個の体制を構築する予定です。生産拠点は前工程がローム浜松株式会社（浜松市）およびローム・アポロ株式会社（福岡県）、後工程がROHM　Int　egrated　Systems　（Thailand）　Co．，　Ltd．（タイ）となります。
　なお、本製品を５月２０日〜２２日に千葉・幕張メッセで開催される「TECHNO−FRONTIER２０１５」のロームブースに出展しています。ぜひご来場ください。


＜背景＞
　世界の電力需要の内、５０％近くがモータを駆動するために使用されると言われており、新興国へエアコンの普及が進むとともに、世界的な電力事情は年々逼迫すると考えられています。世界規模では、モータの高効率化と省電力化を実現できるインバータ機能を搭載した家電製品の普及率は低く、インバータ化を実現するファンモータドライバの役割はますます大きくなっています。
　また、海外は電圧が高いうえに電力インフラが不安定な地域も多く、従来主流の５００V耐圧ファンモータドライバに対して、より大きな電圧変動に耐えうる高い耐圧が必要とされています。
　ロームは、高効率のモータコントローラと高耐圧のパワーデバイスでこれらの市場に参入し、高い市場実績をあげてきました。今回はその２つを融合し、扱いやすいように１パッケージ化、全世界に向けて高耐圧のファンモータドライバシリーズをラインアップしました。

　◇参考画像は添付の関連資料を参照


以上


　◇特長などリリース詳細は添付の関連資料を参照