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住環境研究所、「時差家族の住まいと暮らし満足度」調査結果を発表
「時差家族の住まいと暮らし満足度」調査について
持ち家世帯の4割強を占める時差家族
“家族間に時差あり”ならではの住まいの工夫が求められています
積水化学工業株式会社 住宅カンパニー(プレジデント:関口俊一)の調査研究機関である株式会社住環境研究所(所長:倉片恒治、千代田区神田須田町1−1)は、このほど「時差家族の住まいと暮らし満足度」調査を実施しました。住まいに関する調査研究を重ねる過程で、夜勤・交代制勤務や不定休の家族がいるために家族間で生活時間が揃わない「時差家族」が多く存在することが見えてきました。厚生労働省実施の平成19年労働者健康状況調査によると夜勤・交代制勤務者は全労働者の約25%を占めています。社会的な24時間サービス提供ニーズの高まり、夫婦共働き率の増加など、今後も「時差家族」の増加が予想されます。
今回の調査では「時差家族」と「時差なし家族」の満足度比較から、家族間時差が暮らしに及ぼす影響を確認し、その負担を軽減するための住まい選びのポイントを探っています。
■調査トピックス
1.持ち家世帯の4割強が時差家族(→3頁)
持ち家世帯のうち「家族に夜勤あり」10%、「家族で休日が揃わない」34%とあわせて4割強が家族間で生活時間が揃わない時差家族であることがわかりました。
2.時差家族の住まい総合満足度は「注文住宅」居住>「建売、マンション」居住(→3頁)
時差家族の「注文住宅」居住は「建売、マンション」居住よりも《満足、まあ満足》層が7〜18%多くなっていました。時差なし家族の「注文住宅」と「建売、マンション」の満足度差3〜4%と比べて差が大きく、時差家族は時差なし家族に比べて既成の住まいが適合しにくいことが考えられます。
3.時差家族の家族間時差に対する負担感は高く、『女性(主婦)』はさらに高くなる(→4頁)
家族間時差に対する負担感(大いに感じる、感じる、やや感じる計)は「家族に夜勤あり(52%)」>「休日が揃わない(35%)」>「時差なし家族(17%)」の順で高く、回答者属性では時差家族の女性がより高い負担感を感じていました。女性は夜勤・交代制勤務者や土日勤務者といった時差当事者ではなくても高い負担感を感じており、家族間時差の影響を受けやすいことが考えられます。
4.『就寝環境』『家事分担』『経済性(光熱費など)』の負担軽減が時差家族の課題(→4頁)
1)時差による満足度差が最も大きい『就寝環境』は“衣寝分離”が負担軽減の鍵(→5頁)
時差家族は就寝室を就寝専用とした方が衣類収納や着替え室などと兼用するより満足度が高くなります。就寝以外の用途と就寝空間の切り離しが満足度向上のポイントになります。
2)時差家族の満足度が最も低い『経済性』の負担軽減には太陽光発電が有効(→5頁)
時差家族で太陽光発電を設置していると、未設置と比べて《満足、まあ満足》層の割合、5月または6月一ヶ月分の光熱費総額1万円未満の割合が倍となり、5割前後になります。時差家族の経済性負担軽減において、太陽光発電の設置は有効と言えそうです。
[参考]時差家族の年間消費電力量は時差なし家族の1割増(→6頁)
※調査概要などリリース詳細は添付の関連資料を参照