ＩＤＣ　Ｊａｐａｎ、２０１０年の国内携帯電話市場規模を発表

２０１０年国内携帯電話市場規模を発表

●２０１０年第４四半期の国内携帯電話出荷台数は前年同期比７．０％増の９２５万台
●アンドロイドＯＳ端末の出荷台数は１５０万台超、ｉＰｈｏｎｅ端末を大幅に上回る
●同四半期ベンダー別シェアでは、シャープが１９期連続で首位を維持
●２０１０年通年の出荷台数は、前年比６．８％増の３，６１５万台に拡大


　ＩＴ専門調査会社　ＩＤＣ　Ｊａｐａｎ　株式会社（所在地：東京都千代田区九段北１‐１３‐５、代表取締役：竹内正人、Ｔｅｌ代表：０３−３５５６−４７６０）は、国内携帯電話市場の２０１０年第４四半期（２０１０年１０〜１２月）、および２０１０年の出荷台数を発表しました。

　これによると、２０１０年第４四半期の国内出荷台数は、前年同期比７．０％増の９２５万台となりました。この結果、国内携帯電話市場は、前四半期に引き続き５四半期連続のプラス成長を記録しました。同四半期におけるプラス成長の要因としては、全通信事業者からアンドロイドＯＳ搭載のスマートフォンが積極的、かつ連続的に市場投入されており、それが大きな出荷台数の伸びに繋がっていることが挙げられます。また、同四半期におけるスマートフォン出荷実績では、アンドロイドＯＳ搭載スマートフォン端末が１５０万台以上の出荷を記録し、ｉＰｈｏｎｅ端末を大きく上回る数値となっています。

　２０１０年通年における出荷台数は、年後半のスマートフォン端末の急拡大が躍進の追い風となり、前年比６．８％増の３，６１５万台に拡大しています。

　２０１０年第４四半期における端末ベンダー別シェア（図１）では、スマートフォン市場で最大出荷数値を記録しているシャープが、今回も第１位を獲得しています。同社の獲得シェアは２４．５％となり、この結果、１９四半期連続してトップの地位を維持しています。また第２位には、安定したドコモ向け端末出荷を維持し、かつスマートフォン市場においては「ＲＥＧＺＡ」端末が好調な富士通・東芝（シェアは１８．１％）が入っています。第３位にはＮＥＣカシオ（同１２．７％）がランクインしており、これにより同四半期は、「合弁会社組」が上位を占める結果となりました。

　２０１０年の年間におけるベンダーシェア（図２）では、シャープの第１位は変わらず（年間獲得シェアは２４．６％）、次いで第２位に富士通・東芝が続く結果となりました（同１７．１％）。第３位以下は、パナソニックモバイル、ＮＥＣカシオとなり、また、「簡単ケータイ」を含む中・下位機種向けで健闘している京セラも、年間トップ５入りを果たしています。

　２０１１年の見通しに関しては「アンドロイドＯＳ搭載の新規端末およびｉＰｈｏｎｅ新モデルが市場に投入されることにより、スマートフォン市場は年間を通して拡大し、同端末の出荷台数比率は４０〜５０％に急上昇する可能性が高い」とＩＤＣ　Ｊａｐａｎ　ＰＣ、　携帯端末＆クライアントソリューション　シニアアナリストの木村　融人はコメントしています。

　今回の発表はＩＤＣが発行した「国内携帯電話市場　２０１０年第４四半期の分析と２０１１年〜２０１５年の予測」（Ｊ１１１６１３０１）にその詳細が報告されています。


＜参考資料＞
　図１　２０１０年　第４四半期　国内携帯電話出荷台数　ベンダー別シェア
　図２　２０１０年　国内携帯電話出荷台数　ベンダー別シェア
　　　　　　※　関連資料参照


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