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アキレス、有機溶剤不使用の水系合成皮革「エピュレ(EPURER)」の受注開始

2011-03-17

有機溶剤不使用の水系合成皮革
従来にない高い耐摩耗性を実現した『エピュレ(EPURER)』
4月1日(金)より受注開始


〜第3回国際自動車素材・加工展にて展示予定〜

 アキレス株式会社(本社:東京都新宿区 社長:中田 寛)は、有機溶剤を使用しない、人と地球環境に配慮した水系合成皮革『エピュレ(EPURER)』の受注活動を、4月1日(金)より開始します。
 『エピュレ』は、有機溶剤による揮発性有機化合物(以降VOC(※1)と表記)の排出を、従来のウレタン合成皮革から約99%削減(次頁の図を参照)しただけでなく、今までの水系合成皮革にはなかった優れた耐摩耗性を備え、車輌内装材としての使用が可能となります。
 自動車工業会は、VOC低減に向け、2007年より「シックカー症候群(※2)」に関わりが深いとされる13の化学物質の自主規制に取り組み、自動車素材各メーカーも、有機溶剤を使用しない水系合成皮革の開発・導入を進めてきました。しかし、従来の水系合成皮革は、耐摩耗性が弱いことから、車内の一部分での採用にとどまり、よりトータルな車内環境の改善が望まれていました。
 当社では、このほど、合成皮革における長年のノウハウと新たな設備・製造法により、車輌のなかでも高い耐摩耗性を要する座席部分など、今まで採用することが困難だった部位の内装材としても対応可能な水系合成皮革『エピュレ』の開発に成功しました。
 『エピュレ』は、自動車業界における水系合成皮革の採用を推進することに寄与、快適な車内環境づくりにとどまらず、製造現場における作業環境の改善、ひいては工場排気による大気汚染軽減にも貢献します。
 本製品は、4月1日からの受注活動開始に先駆け、2011年3月16〜18日に東京ビッグサイトで開催される第3回国際自動車素材・加工展でも展示予定です。
 なお、当社では、『エピュレ』の売上目標を、2年後に1.5億円と据え、平行してソファやイスなど家具製品にも応用を検討しています。


「用語説明」
 ※1)volatile organic compounds(揮発性有機化合物)の略。トルエン、キシレンベンゼンなど空気中に揮発する性質がある化学物質の総称。

 ※2)「シックカー症候群」は、座席やドア、コンソールボックスなどの内装材である合成皮革、また、各種パーツの接着に使用される接着剤などの有機溶剤が車内に揮発されることで、頭痛や目の痛みといった、さまざまな健康被害を引き起こすものです。


※「写真:『エピュレ(EPURER)』」「図:大気へのVOC排出量」は、添付の関連資料を参照


 製品名:エピュレ(EPURER)
 製品仕様:厚さ0.8mm×幅1400mm×長さ50m
 製品特性:(1)有機溶剤を使用しない水に分散したウレタン樹脂を採用した水系合成皮革
        (2)水系合成皮革のため、従来品に比べ、VOC排出を約99%削減
        (3)VOC排出削減により、ユーザーはじめ、製造者、地球環境にも配慮
        (4)従来の水系合成皮革に比べ、優れた耐摩耗性を保有することにより、自動車の座面にも採用可能
        (5)水系合成皮革特有のやわらかくさらっとした風合いを実現
        (6)本革と比較し、50〜60%(当社測定値)の軽量化に成功
 受注開始日:平成23年4月1日(金)
 販売目標:国内外の自動車メーカーに向け、自動車内装材として、2年後に1.5億円を予定


 お問い合わせは車輌資材販売部まで

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