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帝人、LIXILの耐震リフォーム工法にパラ系アラミド繊維「トワロン」が採用

2015-05-12

アラミド繊維で既存の壁を壊さない耐震改修を実現
耐震リフォーム工法に「トワロン(R)」が採用


 帝人株式会社(本社:大阪市中央区、社長:鈴木 純)が製造・販売するパラ系アラミド繊維「トワロン」(http://catalog.teijin.co.jp/template.phtml?id=186&pid=5)が、このたび、株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:藤森 義明)が開発した木造軸組工法(*)住宅向けの耐震リフォーム工法「アラテクト」に採用されました。

 *木造軸組工法 : 土台・柱・梁・桁などの軸組で建物を支える、日本国内の木造住宅において伝統的かつ主流の工法。在来工法とも言われる。

 ※参考画像は添付の関連資料を参照


 近年、大規模地震による被災を背景として、建築物に高い耐震性が求められ、国土強靭化政策にも既存住宅の早期耐震化が掲げられていますが、一般的な耐震改修工事は壁や天井を解体する必要があるため、工期および費用の面から居住者の負担が大きく、対応が遅れています。そこでLIXILは、帝人のパラ系アラミド繊維「トワロン」を用いることにより、既存の壁を壊さずに耐震化が可能な、木造住宅向けの新たな耐震リフォーム工法「アラテクト」を開発しました。

 「トワロン」は、軽量で、同じ重量の鉄に比べて6倍の引張強度を持ち、寸法安定性、耐熱性、耐衝撃性、柔軟性などに優れるパラ系アラミド繊維で、土木建築資材、樹脂やゴムなどの補強材、ロープ、ケーブル、防護衣料など、多様な用途に幅広く活用されています。

 「アラテクト」工法には、「トワロン」に樹脂を含侵させ、厚さ1mm以下の薄い板状にした「アラテクトシート」が使用されます。既存の壁の上から専用の座金とビスで「アラテクトシート」を固定するだけで簡単に壁を強化することが可能なため、大幅に工期を短縮することができます。また、従来の耐震改修工事に比べてコスト低減も可能です。

 このように室内側から壁を壊さずに耐震補強する工法は業界初であり、その実現には薄いシート状に加工することが可能で、かつ引張強度の高い材料が必要であることから「トワロン」が採用されました。

 LIXILでは、4月より全国13会場で、設計・施工者を対象とした、一般財団法人日本建築防災協会が定める住宅等防災技術評価に基づく「アラテクト」工法の技術講習会を実施し、修了した設計・施工者を対象に順次販売を開始します。

 帝人グループは、成長コンセプトの1つとして「高機能複合材料による顧客価値の実現」を掲げており、特に高機能繊維においては「セーフティー」「インフラ・エネルギー」「機能紙・フィルター」「モビリティ」を重点領域として用途開拓を進めています。今後も、建築物の耐震補強や地盤・盛土の補強など、社会インフラに関する技術やソリューションを積極的に提案していきます。





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