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日本TI、マルチチャネル内蔵の誘導型近接センサー製品を発表

2015-05-11

日本TI、世界初のマルチチャネル内蔵の
誘導型近接センサ製品を発表
精密な位置やモーションの検出を実現する新型デバイス


 日本テキサス・インスツルメンツは、世界初のマルチチャネル内蔵の誘導型近接センサ(インダクタンス−デジタル・コンバータ、以下 LDC)である『LDC1614』製品ファミリを発表しました。この『LDC1614』製品ファミリのデバイスは、TIが2013年に最初に発表したデータ・コンバータのカテゴリである革新的なLDC製品ポートフォリオを拡張します。『LDC1614』の各デバイスは、最大28ビットの分解能で、特性の一致した2チャネルまたは4チャネルのLDCをワンチップのIC(集積回路)に内蔵しています。これらの新型LDCや、設計リソースの詳細に関してはhttp://www.tij.co.jp/LDC-pr-jpをご覧ください。

 高精度とマルチチャネルの組み合わせによって、位置やモーションを高いダイナミックレンジで計測しながら、より簡素なシステム設計や低コストのセンス用ソリューションを実現できます。他のテクノロジと異なり、LDC製品による誘導型近接センサ機能は、低価格、高信頼性のインダクタをセンサとして使えるほか、インダクタをIC本体から離れた所に配置できます。『LDC1614』ファミリの各デバイスは、最大4チャネルをワンチップに集積したことで、センサをシステム全体に分散して配置できると同時に、エレクトロニクス回路を、より少ない枚数のプリント基板上に集中して実装できます。このことで、白物家電、カメラや車載インフォテインメントのコンソールをはじめとした、幅広い最終機器上で、精密リニア、回転センシング、金属検出などの機能の実現に役立ちます。


■『LDC1614』製品ファミリの特長
 ・複数の特性が一致したチャネルを内蔵:
  差動やレシオメトリック構成による計測を実現し、温度、湿度および機械的なドリフトなどの環境条件や時間的な変動を簡単に補正
 ・高精度の計測機能を提供:
  最大28ビットの分解能を提供、1μm(ミクロン)未満の距離変化を検出可能
 ・広いセンサ周波数範囲:
  周波数範囲は1kHz〜10MHzと広いことから、多様なインダクタやセンサを柔軟に使用可能。また、広い周波数範囲によって、非常に小型のプリントコイルを使用でき、センシング・ソリューション全体のコストを削減、サイズを縮小
 ・低いシステムの消費電力:
  3.3Vの単一電源で動作する『LDC1614』製品ファミリは、標準的な動作時の消費電力が6.9mW、シャットダウン・モード時には0.12mWの低消費電力を提供
 ・高い信頼性:
  無接点のセンシング機能を提供、機器寿命を縮める可能性を持つ油分、埃や塵などの絶縁性の汚染物質への耐久性を提供


■設計期間の短縮に役立つツール群とサポート
 『MSP430F5528』超低消費電力マイコン(http://www.tij.co.jp/product/jp/MSP430F5528)を搭載、『LDC1614』製品ファミリの評価に役立つ『LDC1614EVM』(http://www.tij.co.jp/tool/jp/LDC1614EVM?DCMP=multichldcs&HQS=tlead-sensing-sva-psp-ssp-multichldcs-pr-evm-ldc1614evm-jp)評価モジュールを、TI storeから単価(参考価格)29ドルで供給中です。また、センサ製品の迅速な設計に役立つTIのWEBENCH Inductive Sensing Designer(誘導型近接センサ)設計支援ツール(http://www.ti.com/lsds/ti/analog/webench/inductive-sensing.page)も使用できます。このツールは各種のアプリケーションやシステム要件に対応したセンサ・コイルの設計を簡素化します。最適化した設計は、多様なCADプログラムに簡単にエクスポートでき、システム・レイアウト内に迅速に組み込むことが可能です。

 『LDC1314』(http://www.tij.co.jp/product/jp/LDC1314?DCMP=multichldcs&HQS=tlead-sensing-sva-psp-ssp-multichldcs-pr-pf-ldc1314-jp)を使って、マルチプレックス化した誘導性キーパッド・システムを構成した16ボタンのキーパッド・リファレンス・デザイン(TIDA−00509(http://www.tij.co.jp/tool/jp/TIDA-00509?DCMP=multichldcs&HQS=tlead-sensing-sva-psp-ssp-multichldcs-pr-rd-tida00508-jp))は、最大64ボタンまで簡単に拡張できます。このリファレンス・デザインはステンレス鋼、ドーム型のスナップキーや、ボタン向けの低価格のテクノロジー・オプションなどを使用できます。この無接点ソリューションは、ボタンの同時押し下げをサポートするほか、機械的なキーパッド・ソリューションよりも堅牢で高い信頼性の設計を提供します。その他の誘導型近接センシングのリファレンス・デザインは、TI Designsリファレンス・デザイン・ライブラリ(http://www.tij.co.jp/general/jp/docs/refdesignsearchresults.tsp)に収録されています。


■パッケージ、供給、価格
 『LDC1614』製品ファミリの各デバイスは、4mm角のQFNやWSONパッケージで供給されます。I2C(◇)インターフェイス経由での設定が可能です。パッケージと1,000個受注時の単価(参考価格)は以下の通りです。

 ◇「I2C」の正式表記は添付の関連資料を参照

 製品名:LDC1614(http://www.tij.co.jp/product/jp/LDC1614?DCMP=multichldcs&HQS=tlead-sensing-sva-psp-ssp-multichldcs-pr-pf-ldc1614-jp
 入力チャネル数:4
 分解能:28ビット
 パッケージ:16WQFN
 参考価格(*):4.75ドル

 製品名:LDC1612(http://www.tij.co.jp/product/jp/LDC1612?DCMP=multichldcs&HQS=tlead-sensing-sva-psp-ssp-multichldcs-pr-pf-ldc1612-jp
 入力チャネル数:2
 分解能:28ビット
 パッケージ:12WSON
 参考価格(*):3.25ドル

 製品名:LDC1314(http://www.tij.co.jp/product/jp/LDC1314?DCMP=multichldcs&HQS=tlead-sensing-sva-psp-ssp-multichldcs-pr-pf-ldc1314-jp
 入力チャネル数:4
 分解能:12ビット
 パッケージ:16WQFN
 参考価格(*):3.50ドル

 製品名:LDC1312(http://www.tij.co.jp/product/jp/LDC1312?DCMP=multichldcs&HQS=tlead-sensing-sva-psp-ssp-multichldcs-pr-pf-ldc1312-jp
 入力チャネル数:2
 分解能:12ビット
 パッケージ:12WSON
 参考価格(*):2.38ドル

  * 1,000個受注時の単価(参考価格)


■TIの誘導型センサ製品ポートフォリオに関する情報
 ・『LDC1614』のデータシート(http://www.tij.co.jp/product/jp/LDC1614/datasheet)をダウンロード
 ・tij.co.jp/LDC−pr−jp(http://www.tij.co.jp/lsds/ti_ja/sensors/inductive-sensing-multi-channel-ldc.page?DCMP=multichldcs&HQS=tlead-sensing-sva-psp-ssp-multichldcs-vanity-lp-jp)(英文)で、誘導型センサ製品の詳細を参照
 ・Analog Wire blogで誘導型近接センサ製品(http://e2e.ti.com/blogs_/b/analogwire/archive/tags/inductive%2bsensing?DCMP=multichldcs&HQS=tlead-sensing-sva-psp-ssp-multichldcs-pr-blog-ldcblogseries-en)の記事(英文)を参照
 ・ti.com/sensing(http://www.tij.co.jp/lsds/ti_ja/analog/sensors/overview.page)でTIの革新的なセンシング・ソリューションの幅広い製品ポートフォリオを参照


■『LDC1614』そのほかの特性表

 ・添付の関連資料を参照


■TIのWEBENCH Inductive Sensing Designer(誘導型近接センサ)設計支援ツールについて
 WEBENCH Inductive Sensing Designer設計支援ツール(http://www.ti.com/lsds/ti/analog/webench/inductive-sensing.page)は、TIの革新的なLDC製品ファミリをサポートします。誘導型近接センサ・デザイン・ツールおよび新コイル・デザイン・ツールによって、PCBボードのカスタマイズを容易にし、一般的なPCB CADツールのエクスポートを可能にします。TIのWEBENCHデザイン・ツールは、回路設計、シミュレーションのほか、基板占有面積、価格、効率の最適化や、回路図とPCBレイアウト・ファイルのCADツールへの直接ダウンロードを可能にする包括的な機能を備えた業界唯一のオンライン開発環境です。部品ライブラリは、メーカー120社の40,000点以上の部品データを収録しており、TIのディストリビューション・パートナーが価格と供給に関するデータを随時更新しています。WEBENCH設計支援ツールは8つの言語で提供されており、ユーザーは完全なシステム設計回路の比較と購入にあたってのサプライチェーンの決定を瞬時に実行できます。無償で利用できるWEBENCH誘導性センシング・デザイン・ツールを使って設計を開始するにはこちら(http://www.ti.com/lsds/ti/analog/webench/inductive-sensing.page)にアクセスしてください。

 ※すべての商標および登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。


 ・参考画像は添付の関連資料を参照


テキサス・インスツルメンツおよび日本テキサス・インスツルメンツについて>
 テキサス・インスツルメンツは(本社:米国テキサス州ダラス、会長、社長兼CEO:リッチ・テンプルトン、略称:TI)は、未来のイノベーションを生み出すアナログICおよび組込みプロセッサを主に開発設計・製造するグローバルな半導体企業です。未来を変革する10万社にのぼるお客様を支援しています。当社の情報はホームページ(http://www.tij.co.jp)をご参照ください。

 日本テキサス・インスツルメンツ(本社:東京都新宿区、社長:田口 倫彰、略称:日本TI)は、テキサス・インスツルメンツの子会社で日本市場における外資系半導体サプライヤです。当社に関する詳細はホームページ(http://www.tij.co.jp)をご参照ください。


●読者向けお問い合わせ先
 日本テキサス・インスツルメンツ株式会社
 プロダクト・インフォメーション・センター(PIC)
 URL:http://www.tij.co.jp/pic


以上


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