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国際石油開発帝石、アラブ首長国連邦アブダビ首長国陸上ADCO鉱区の権益を取得
アラブ首長国連邦アブダビ首長国陸上
ADCO鉱区の権益取得について
国際石油開発帝石株式会社(以下、当社)は、子会社のジャパン石油開発株式会社(以下、JODCO)を通じて、アブダビ首長国(以下、同国)陸上のADCO鉱区(以下、本鉱区)に係る入札に参加しました。このたび、当社は本鉱区の5%の参加権益を取得し、2015年1月1日からの40年間を契約期間とする利権契約を同国政府及びアブダビ国営石油会社(以下、ADNOC)と締結いたしましたので、お知らせいたします。
本鉱区の権益取得は、昨年当社が公表した同国海上の上部ザクム油田の権益期限延長(*1)に続き、同国との関係深化を象徴するものと認識しております。
本鉱区は同国陸上に位置する11の生産油田と4つの未開発油田から構成されており、本鉱区全体で日量約160万バレルの原油が生産されている世界でも有数の巨大油田群です。本鉱区の権益保有会社が株主であるADCO社が本鉱区のオペレーターを務めており、当社はADNOCやADCO社などとともに、2017年までに原油生産量を日量180万バレルへと引き上げるべく、開発作業を進めていく予定です。また、本鉱区から生産される原油は、同国西部地域のジェベルダナからの出荷に加えて、2012年に稼働を始めた石油パイプラインを利用してインド洋に面したフジャイラからも出荷されています。
当社は、同国において、子会社のJODCO及びインペックスエービーケー石油株式会社を通じて、ウムシャイフ油田、下部ザクム油田、ウムルル油田、ナスル油田、上部ザクム油田、ウムアダルク油田、サター油田、アブアルブクーシュ(ABK)油田から原油の生産を行うなど(*2)、40年以上にわたり事業を展開しております。また、同国において人材育成などの分野で社会貢献活動を行っております。
このたびの本鉱区の権益取得は、当社が同国において長きにわたり携わってきた数々の石油開発生産事業での操業実績や技術的貢献が評価されたものと理解しております。また、本鉱区の権益取得に至るまでには、日本政府からも多大なご支援を頂いたところです。今回の権益取得に際しては、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)からの出資等も得る予定です。
当社の石油開発生産事業の最重要地域の一つである同国において、このたび新たな生産鉱区の権益を取得したことは、当社の成長戦略上大変意義があると同時に、我が国へのエネルギーの長期安定供給にも大きく寄与するものと考えています。
当社は、今後とも同国での石油開発生産事業や社会貢献活動に積極的に取り組むとともに、同国と日本との良好な関係を更に深めるための努力を重ねてまいります。
本件による2015年3月期の当社連結業績への影響はありません。
なお、2016年3月期については、本鉱区から2014年3月期(*3)売上高の10%相当額以上の貢献が見込まれます。当該影響を織り込んだ2016年3月期の連結業績予想は、決算発表時に公表する予定です。
(*1)上部ザクム油田の権益延長等に関する2014年1月21日の当社プレスリリースもご参照ください。
http://www.inpex.co.jp/news/pdf/2014/20140121.pdf
(*2)当社権益比率は、ウムシャイフ油田、下部ザクム油田、ウムルル油田、ナスル油田、上部ザクム油田、ウムアダルク油田は 12%、サター油田は 40%、アブアルブクーシュ(ABK)油田は 25%です。
(*3)直近で比較可能な通期実績。
以上