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アンジェスMG、メディキットと新規医療機器の開発製造販売に関する基本合意書を締結
メディキットとアンジェス MGが新規医療機器の開発製造販売に関する基本合意書を締結
−新しいタイプの薬剤塗布型PTAバルーンカテーテル−
当社は、メディキット株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:栗田 宣文。以下、メディキット)と新しいタイプの薬剤塗布型PTAバルーンカテーテル(以下、本製品)の開発製造販売に関する基本合意書を締結しましたのでお知らせいたします。
本製品は、当社が医薬品として開発中の抗炎症薬剤NF−κBデコイオリゴをPTAバルーンカテーテルの外表面に塗布することにより、バルーン拡張に起因する血管炎症を抑制する事で「再狭窄を予防」する新しいタイプの医療機器として、メディキットおよびホソカワミクロン株式会社とともに研究開発を進めているものです。
現在の透析シャントや動脈硬化症などの末梢血管内治療法で使用されるPTAバルーンカテーテルでは再狭窄率が高く、医療現場において再狭窄予防が期待できるPTAバルーンカテーテルの開発が強く望まれております。本製品は、再狭窄予防という機能が新しく付加されることにより、再度の血管拡張処置までの期間延長や外科的バイパス手術の回避が期待でき、患者QOLの向上が見込まれます。また、治療対象となるのは、末梢動脈閉塞症の患者様や約28万人にも上る人工透析の患者様ですが、今後、糖尿病患者数の増加により、さらに一層の市場規模の拡大が予測されております。
今般、本製品の上市を目指した治験を含む新たな臨床開発ステージに進むにあたり、両社の役割の明確化と商業化の条件を明確にする目的で、開発製造販売に関する基本合意書を締結致しました。
今後両社は、透析分野、血管治療分野の医療機器メーカーとして実績のあるメディキットの製造販売力と当社の研究開発力を融合させ、迅速に臨床開発を進めることで、早期の承認取得、上市を目指した検討を行ってまいります。
この基本合意による平成23年12月期における業績に与える影響は軽微であり、業績予想には修正はありません。
以上