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日本生命、ロンドン交通局の環境配慮型債券へ投資
ロンドン交通局の環境配慮型債券への投資について
日本生命保険相互会社(社長:筒井義信、以下「当社」)は、この度、英国ロンドン交通局が発行する「環境配慮型債券(Environmental Friendly Bond)」(70百万ポンド、約125億円)へ投資いたしました。
ロンドン交通局は、1863年に運行を開始した世界有数の公共鉄道ネットワークであるロンドン地下鉄をはじめとして、ロンドンバス・鉄道等の公共交通の企画・運行を担う行政機関です。公共交通サービスの提供を通じて、ロンドンの経済発展や地域住民の生活の質向上を図ることに加えて、公共交通ネットワークの効率化により、地球温暖化問題の解決に貢献することを目指しています。
調達された資金は、太陽光発電システムの駅舎への設置、ハイブリッドバスや電気バスの導入など、ロンドン交通局が推進する環境に配慮したプロジェクトへの投融資に活用されます。
今回の投資は、ロンドン交通局との直接コンタクトを通じて実現した、同局にとって初めてのプライベートプレイスメント(私募)であり、今後、ロンドンの環境保全取組みの一層の推進に寄与することを期待しております。
当社では、昨年度のパリ市初のグリーンボンドへの投資など、環境分野への取組みを強化しております。今回の投資は、当社の新3カ年経営計画における「成長・新規領域への投融資」の1つであり、今後とも、各地の経済・産業の活性化に資する取組みを通じて社会的責任を果たすとともに、リスク分散に留意しつつ、投資先の成長を通じ、ご契約者様利益を拡大できるよう、一層努めてまいります。
以上
<ロンドン交通局の概要>
ロンドン交通局は、グレーター・ロンドン・オーソリティー法に基づき2000年に設立された公共交通を担う行政機関です。年間利用者数13億人を誇る地下鉄事業の企画・運行に加えて、2階建バスで有名なロンドンバスの企画・調整等を行っています。
*ロゴは添付の関連資料を参照
<ロンドン交通局の環境保全取組み>
[1]太陽光発電システムの設置
2013年9月、太陽光発電システムを初めてパディントン駅に導入しました。合計120の太陽光発電パネルを設置しており、毎年30,000キロワットの電力を生産しております。これにより、年間で13トンのCO2削減を実現しております。
[2]電気バスの導入
ロンドンで初となる電気バスの試験導入を2013年12月に実施しており、2014年3月時点で交通量の多い2つの通勤ルートにおいて電気バスでの運行を行っております。排気ガス排出量はゼロであり、ディーゼルエンジンのシングルデッキバスと比較して約75%のエネルギー削減を達成しております。
[3]ニュー・ルートマスター(ハイブリッドバス)の導入
ニュー・ルートマスターは世界で最もクリーンなバス車両の一つであり、2014年3月時点で合計5ルートにおいて運行しております。今後は更に多くのルートにおいて同車両の導入を計画している他、最新のEURO VI(※)エンジンの導入を予定しており、更にエネルギー効率が向上する見込みとなっております。
※EURO VI…欧州連合(EU)が定める世界で最も厳格な排出ガス規制。
<ハイブリッドバス「ニュー・ルートマスター」>
*参考画像は添付の関連資料を参照
引用元:ロンドン交通局 アニュアルレポート 2013/14 P68,69
(URL:http://www.tfl.gov.uk/corporate/publications-and-reports/annual-report)
<ご参考>平成26年7月4日付ニュースリリース
「パリ市(フランス)のグリーンボンドへの投資について」
*添付の関連資料を参照