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DIC、自動車など向け高機能樹脂の生産能力増強で鹿島工場に約44億円投資

2015-04-21

世界シェアNO.1のコンパウンドを支える、PPS樹脂の生産能力増強を決定


 DIC株式会社(本社:東京都千代田区、社長執行役員:中西義之)は、今般、当社100%子会社であるDIC EP(株)の鹿島工場(茨城県神栖市)に、約44億円を投じてPPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂の生産能力を増強することを決定しました。新設備は、2008年に増設した建屋内に設置し、生産性を更に高めたプロセスにより、年産4,000トンの増強を見込んでいます。これにより、当社グループのPPS樹脂の生産能力は世界トップクラスの年産23,000トンとなります。当社独自の革新的プロセスの導入で、高機能樹脂の低コスト生産を実現します。

 PPS樹脂は、耐熱性や耐薬品性などに優れたスーパーエンプラとして知られており、コンパウンド化することで、強度、寸法安定性などが付与されます。PPS樹脂のほとんどがガラス繊維や無機質フィラーを充填して強度をさらに引き上げた強化PPSコンパウンドとして、主に自動車、電気・電子ならびに住設機器に用いられています。また、リチウムイオン電池用ガスケットなどの用途として、高分子量を要する非強化PPSコンパウンドの需要も高まりつつあります。

 PPSコンパウンドの主要用途である自動車については、ハイブリッドカー電気自動車を中心に軽量化を目的とした金属材料からの代替、エンジンのダウンサイジングによる要求特性の高度化により、従来車と比較して一台あたりの使用量は飛躍的に増加しています。住設機器用途においては、その優れた耐熱性・耐水性を生かして、給湯器部品での金属からの代替用途が拡大しています。軽量化による燃費改善やリサイクル化など地球環境対応型素材として今後ますます広範な用途展開により需要の拡大が期待されます。

 当社グループは、2013年に樹脂の生産設備を増設して以降、コンパウンド事業のグローバル展開も更に加速させており、日本、マレーシアオーストリアの既存工場に加えて、今年は中国にも専用工場が完工する予定です。2014年に8.4万トンであったPPSコンパウンドの世界需要は、2024年には15万トンを超えると予測されます。当社では、この世界的な需要増を確実に取り込んでいくため、コンパウンドの主要原料となるPPS樹脂の生産設備増設をこのたび決定しました。

 新設備は2016年12月に完工する予定で、試運転を経て商業生産を開始します。当社グループでは、樹脂からコンパウンドまでを一貫生産できる利点を生かし、ユーザーニーズに対応した多種多様な製品を取り揃えることで、世界シェアNO.1を維持してきました。このたびのPPS樹脂の生産能力増強がPPSコンパウンド事業の更なる拡大を確実なものとし、トップメーカーとしての地位を揺るぎないものとする所存です。


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