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エーザイ、英Genomics社と新薬開発の大規模な遺伝子型/表現型データ解析で提携
エーザイとGenomics社が新薬開発のための大規模な遺伝子型/表現型データ解析で提携
エーザイ株式会社(本社:東京、代表執行役 CEO:内藤晴夫、以下 エーザイ)とGenomics plc(本社:英国オックスフォード、CEO:John Colenutt、以下 Genomics)は、このたび、エーザイの探索研究のターゲット選択、ターゲット評価、適応症の選択と薬剤のリポジショニングにおいて、Genomicsの持つ大規模多表現型遺伝子の高度な統計的分析技術の利用に関する契約を締結したことをお知らせします。
両社は、ヒトの遺伝子学、ゲノム学が医薬品の開発に大きく寄与できると考えており、ゲノム解析会社であるGenomicsとエーザイプロダクトクリエーションシステムズのチーフクリニカルオフィサーの直下に新しく設置されたIntegrated Human Genomics(IHGx) Research Unitが連携し、研究を進めます。
エーザイのIHGx Research Unit長であるNadeem Sarwar博士は、「エーザイはGenomicsと提携して医薬品の開発ができることを喜ばしく思っています。Genomicsの創設者は、遺伝子データの分析とその発現系の解釈に関する世界的に有名なリーダーであり、この共同研究において、これらの遺伝学的な知識を有効利用することにより、有用な新薬の探索研究並びに開発研究を加速することが、我々のコミットメントであると認識しています」と述べています。
Genomicsの創設者で現Directorである、オックスフォード大学のPeter Donnelly教授は「Genomicsとエーザイの研究活動において、大規模遺伝子データベースから得られた強力な分析結果を用いることにより、医薬品の開発パイプラインに真の付加価値をもたらすでしょう」と述べています。
さらに、GenomicsのCEOであるJohn Colenuttは、「Genomicsは世界をリードする研究開発型製薬メーカーであるエーザイと、遺伝子分析という成長著しい分野で提携することに期待しています。この新しい研究分野は、医薬品に従来とは違うポジティブな変化をもたらす可能性を秘めています」と付け加えています。