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アンリツ、LTE−Advancedの下り4x4MIMO通信に成功
LTE−Advancedの下り4x4MIMO通信に成功
−韓国GCT Semiconductor社と共同検証−
アンリツ株式会社(社長 橋本 裕一)は、LTE−Advanced(注)で規格化されている4x4 Multiple Input Multiple Output(以下、4x4 MIMO)[※1]機能の下り(基地局から端末方向)通信において、韓国のチップセットベンダであるGCT Semiconductor社と共同検証を実施し、業界で初めて、下り300Mbpsの安定したデータ通信に成功したことをお知らせいたします。
LTE−Advancedの高速化技術には、帯域幅を増やし最大通信速度や平均通信速度を高速化するキャリアアグリゲーション機能に加え、アンテナ数を増やして下り300Mbpsの通信速度を実現する4x4MIMO機能の開発が進められています。
4x4MIMO機能は帯域幅を増やす必要がないため周波数利用効率に優れていることから、今後の導入が期待されています。
アンリツは、すでにキャリアアグリゲーション機能において、シグナリングテスタMD8430Aとラピッドテストデザイナー(RTD)を組み合わせた基地局シミュレータを提供しています。
さらに今回、アンリツはGCT Semiconductor社と4x4MIMO機能の共同検証を実施。MD8430A/RTDとGCT Semiconductor社の4x4MIMO対応チップセットを用いて検証を行った結果、下り300Mbpsの安定したデータ通信に成功したことを確認しました。
アンリツは、LTE−Advancedの4x4MIMO機能に対応した基地局シミュレータとしてMD8430A/RTDを提供することにより、モバイルブロードバンドサービスのさらなる高速化に貢献いたします。
[製品概要]
シグナリングテスタMD8430Aは、LTE/LTE−Advancedに対応した基地局シミュレータであり、チップセット、データ端末開発に必要とされる擬似ネットワークを、机上で構築できます。
ラピッドテストデザイナー(RTD)は、グラフィカルユーザインタフェースを採用したPCソフトウェアであり、基地局シミュレーションに必要なテストケース(試験項目)を開発できます。
MD8430AとRTDを組み合わせて用いることにより、実基地局では困難な通信環境を構築できることから、さまざまな条件下でLTE−Advancedの4x4MIMO機能の検証を行えます。
注:LTE−Advanced
世界規模で普及しているLTE(Long Term Evolution)をさらに高速化し、将来的には静止/低速移動時で最大1Gbps、高速移動時で最大100Mbpsの高速データ通信を目指している移動通信システム。
[用語解説]
[※1]4x4Multiple Input Multiple Output(4x4MIMO)
MIMOは複数アンテナを使用して同時にデータを送受信し、データ通信の高速化を図った技術のこと。4x4MIMOは、送信用、受信用で各4本のアンテナを使用したもの。
*参考画像は添付の関連資料を参照
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