イマコト

最新の記事から注目のキーワードをピックアップ!

Article Detail

不動産経済研究所、2015年の超高層マンション市場動向を発表

2015-04-15

超高層マンション市場動向2015―


 ◎2015年以降予定は10.15万戸、前回調査比2.6万戸増。
 ◎首都圏7.78万戸、近畿圏1.37万戸、その他1.0万戸。


 全国で建設・計画されている超高層マンション(20階建て以上)が10.15万戸に達することが判明した。2015年以降に完成を予定している超高層マンション(2015年3月末現在)は262棟、10万1,450戸で、前回調査時(2014年3月末時点)に比べて75棟・2万5,910戸の増加となっている。

 首都圏は178棟・7万7,824戸で、全国に占めるシェアは76.7%(前回調査時79.4%)。
 前回調査時よりも42棟・1万7,825戸の増加となっている。そのうち東京23区内は109棟・5万371戸で、全体の49.7%(前回51.4%)を占めている。

 近畿圏は38棟・1万3,661戸で、前回調査時に比べ12棟・4,014戸の増加となっている。近畿圏のシェアは13.5%(前回12.8%)。大阪市内は20棟・7,761戸(シェア7.7%、前回8.0%)。
 その他地区では兵庫県8棟・2,546戸(シェア2.5%、前回1.8%)、福岡県10棟・2,004戸(シェア2.0%、前回0.5%)、広島県6棟・1,652戸(シェア1.6%、前回1.8%)、愛知県8棟・1,494戸(シェア1.5%、前回1.3%)、北海道3棟・1,265戸(シェア1.2%、前回1.7%)など。

 1990年代後半以降に超高層マンションの建設・計画が増加したのは、中古物件として値崩れの起き難く、換金性に優れている超高層マンションが人気を呼び、その高い人気ぶりが首都圏、近畿圏といった大都市圏から、地方中核都市・県庁所在地等にまで波及していったことが要因で、いずれも規制緩和による駅前再開発の進捗が大きく影響していた。
 しかし、2007年以降に起こった価格高騰によるマンション販売の不振、2008年9月のリーマンショック以後の様変わりした経済情勢によって、マンション供給計画の縮小が相次いだ。そうした中、エンドユーザーからの人気が高かった超高層マンションも例外ではなく、計画の延期や事業方針の変更が続いた。その結果、超高層マンションの竣工は3万5,000戸を突破した2009年(3万5,607戸)から一転、2010年には1万戸台(1万7,967戸)にまで大幅に落ち込んだ。そして2011年は、東日本大震災の影響で東北・関東地方などで一部の物件に竣工の遅れなどが生じ、4,646戸減の1万3,321戸と更に落ち込んだ。しかしながら、2012年には1万6,060戸と再び増加に転じ、アベノミクスがスタートした2013年は再び湾岸部を中心に大規模が竣工、1万9,759戸と更に伸ばした。2014年は1万1,355戸と再び落ち込んだものの、2015年には6年ぶりに2万戸を上回る可能性が高く、超高層マンションは復調傾向にある。
 今後の超高層マンションは、東京都心部や湾岸エリアの好調なマンション市況に支えられて新たな超高層大規模開発や複合再開発プロジェクトなどが数多く控えており、2017年までは2万戸前後の竣工が続く見込みである。


●全国の超高層M計画10.15万戸、14年完成は1万1,355戸
 全国で完成した超高層マンションは、2014年は45棟・1万1,355戸(首都圏24棟・5,620戸、近畿圏17棟・5,091戸、その他4棟・644戸)、2013年は70棟・1万9,759戸(首都圏39棟・1万1,208戸、近畿圏18棟・6,133戸、その他13棟・2,418戸)だった。(2012年完成は68棟・1万6,060戸、2011年完成45棟・1万3,321戸、2010年完成67棟・1万7,967戸、2009年完成123棟・3万5,607戸、2008年完成108棟・3万1,487戸)。
 全国で2015年以降に完成見込みの超高層マンションは262棟、延べ10万1,450戸となっている。首都圏で178棟・7万7,824戸、近畿圏38棟・1万3,661戸、そのほか46棟・9,965戸の内訳。
 完成予定年次は15年72棟・2万3,150戸、16年51棟・1万9,540戸、17年56棟・2万3,059戸、18年33棟・1万1,767戸、19年以降50棟・2万3,934戸となっている。


●首都圏178棟・7万7,824戸、東京23区内109棟・5万371戸
 首都圏で15年以降に完成が計画されている超高層マンションは178棟・7万7,824戸。地域別では東京23区109棟・5万371戸、都下11棟・3,465戸、神奈川県41棟・1万7,930戸、
埼玉県6棟・1,536戸、千葉県11棟・4,522戸となっている。
 完成予定年次は15年44棟・1万5,926戸、16年33棟・1万4,636戸、17年38棟・1万8,693戸、18年23棟・8,448戸、19年以降40棟・2万121戸。
 (14年完成24棟・5,620戸、13年完成39棟・1万1,208戸、12年38棟・8,874戸、11年24棟・8,312戸、10年38棟・1万1,710戸、09年52棟・1万9,139戸、08年59棟・2万1,075戸、07年74棟・2万3,313戸。76年〜14年まで782棟・21万9,920戸。)


●近畿圏は38棟・1万3,661戸、大阪市内20棟・7,761戸
 近畿圏で15年以降に完成が計画されている超高層マンションは38棟・1万3,661戸。大阪市内20棟・7,761戸、大阪府下7棟・2,621戸、兵庫県8棟・2,546戸、滋賀県3棟・733戸。
 完成予定年次は15年13棟・4,586戸、16年9棟・2,756戸、17年8棟・2,166戸、18年6棟・2,710戸、19年以降2棟・1,443戸となっている。
 (14年完成17棟・5,091戸、13年18棟・6,133戸、12年13棟・3,473戸、11年12棟・3,435戸、10年14棟・3,341戸、09年39棟・1万148戸、08年26棟・5,884戸、07年25棟・5,547戸。)


●その他都市46棟・9,965戸、福岡県10棟・2,004戸
 超高層マンションは地方都市でも多数計画されている。福岡県10棟・2,004戸、広島県6棟・1,652戸、愛知県8棟・1,494戸、北海道3棟・1,265戸、宮城県4棟・976戸、静岡県4棟・783戸、栃木県3棟・509戸、岐阜県3棟・426戸、沖縄県1棟・338戸、長崎県1棟・172戸、岡山県1棟・145戸、佐賀県1棟・116戸、福井県1棟・85戸。


 ※以下の資料は添付の関連資料「リリース詳細」を参照

 ・●50階以上の超超高層計画
 ・表1.超高層マンションの完成(予定)年次別計画棟数・戸数<全国> ※階高20階建て以上
 ・表2.超高層マンションの完成(予定)年次別計画棟数・戸数<首都圏> ※階高20階建て以上
 ・超高層マンション 地域別計画棟数・戸数(2015年以降完成予定)
 ・超高層マンション竣工・計画戸数(首都圏)1976〜2019年以降





Related Contents

関連書籍

  • 死ぬまでに行きたい! 世界の絶景

    死ぬまでに行きたい! 世界の絶景

    詩歩2013-07-31

    Amazon Kindle版
  • 星空風景 (SKYSCAPE PHOTOBOOK)

    星空風景 (SKYSCAPE PHOTOBOOK)

    前田 徳彦2014-09-02

    Amazon Kindle版
  • ロンドン写真集 (撮影数100):ヨーロッパシリーズ1

    ロンドン写真集 (撮影数100):ヨーロッパシリーズ1

    大久保 明2014-08-12

    Amazon Kindle版
  • BLUE MOMENT

    BLUE MOMENT

    吉村 和敏2007-12-13

    Amazon Kindle版