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LIXIL、木造住宅向けカンタン耐震リフォーム工法「アラテクト」の技術を開発
業界初、アラミド繊維シートを上から張るだけの“既存壁を壊さない”新工法
木造住宅向けカンタン耐震リフォーム工法「アラテクト」の技術を確立
〜4月より全国で技術講習会を開催〜
住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:藤森義明)は、アラミド繊維を用いることにより、従来の工法では実現できなかった“既存壁を活かした耐震改修”を可能とする、業界初(※1)のカンタン耐震リフォーム工法「アラテクト」の技術を開発しました。
※1:繊維シートを用いた室内側から壁を壊さない耐震改修工法として(当社調べ)
現在、日本の既存住宅の中で、現行の耐震基準を満たしていない住宅は1,000万戸以上(※2)あるといわれており、“住む人の命と財産を守る”住宅の耐震改修が急務とされています。国土強靭化施策の基本方針でも、2020年までに耐震化率95%達成が政策目標とされるなど、国を挙げて進められています。
しかし一方で、一般的な耐震改修には、壁や天井の解体が必要となり、生活者にとっては負担が大きくなることから、住宅の耐震化はなかなか進んでいない現状があります。
※2:平成20年国土交通省推計値
そこで今回、より耐震改修を普及させるため、繊維シートを用いることで室内側から壁や天井を壊さない、全く新しい耐震リフォーム工法「アラテクト」を開発しました。
*参考画像は添付の関連資料を参照
橋脚の補強や防弾服などにも使用される高強力繊維「アラミド繊維」を加工し、厚さ1mm以下のシート状にした「アラテクトシート」を、既存の室内壁の上から専用の座金・ビスで固定するだけの簡単施工で、構造用合板同等の耐力(5.3kN/m)を発揮します。壁だけでなく、床や天井も解体することなくリフォームができるため、短工期・低コストで住まいながらの耐震改修工事が可能となります。
なお、「アラテクト」は、一般財団法人日本建築防災協会より住宅等防災の「技術評価」を取得しており(評価番号:DPA−住技−64)、設計、施工者は、事前に技術講習を受講して頂く必要があります。LIXILでは、4月より全国13会場で技術講習を展開していき、講習修了社より順次発売を開始します。
LIXILは今後も、「アラテクト」による耐震リフォームの普及を推進し、“お客さまの資産価値を守り続ける”より高品質な住まいづくりをサポートしていきます。
<参考資料>
*添付の関連資料を参照