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トヨタ、高い熱効率と力強い加速を両立した新型1.2L直噴ターボエンジンを開発

2015-04-10

トヨタ自動車、高い熱効率と力強い加速を両立した
新型1.2L直噴ターボエンジンを開発


 トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、高いエンジン熱効率と、力強い加速をもたらす動力性能を両立した1.2L直噴ターボエンジン「8NR−FTS」を新たに開発。ハイブリッド専用エンジンならびに従来型エンジンの開発で培った技術に、過給技術を追加することにより、世界トップレベルの高熱効率の過給エンジンを実現した。マイナーチェンジしたオーリスに搭載する。

 ※参考画像は添付の関連資料を参照


 新型ターボエンジンは、排気ガス温度を最適にする水冷シリンダーヘッド一体型エキゾーストマニホールドとシングルスクロールターボチャージャーの組み合わせにより、ターボチャージャーの優れた過給効率を実現。コンパクトな水冷式インタークーラーの採用によって、エンジンの熱負荷に左右されず、運転状況に応じた吸気冷却効果を発揮。これにより、アクセル操作に対する瞬時のレスポンスと、幅広い回転域での最大トルクの発生を実現している。
 また、シリンダー内の強いタンブル流(縦回転の渦)と、先進の直噴技術D−4T(*1)が理想的な混合気を形成し、高効率の高速燃焼を実現。さらに、負荷に応じバルブ開閉タイミングを制御する連続可変バルブタイミング機構VVT−iW(*2)(吸気側)が可能としたアトキンソンサイクル(*3)など、燃焼改善と損失改善を追求することで、量産過給ガソリンエンジンとしては、世界トップレベルの最大熱効率36%(*4)を達成した。

 トヨタは、化石燃料の消費抑制のため、販売車両の多数を占める従来型エンジン車の燃費向上に取り組んでいる。高熱効率の低燃費エンジン群に、動力性能も両立した過給エンジンを追加することで、お客様にとって最適なエコカーを選んでいただける選択肢を提供。引き続き、すべてのクルマの環境性能をこれまで以上に高めていく。


【8NR−FTS主要緒元】
 総排気量(cc):1,196
 内径×行程(mm):71.5×74.5
 圧縮比:10.0
 最高出力(kW[PS]/rpm):85[116]/5,200−5,600
 最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):185[18.9]/1,500−4,000

 *1 D−4T:Direct−injection 4 stroke gasoline engine with Turbo
 *2:VVT−iW:Variable Valve Timing−intelligent Wide
 *3 圧縮比よりも膨張比を大きくして熱効率を改善して燃費を向上させる燃焼サイクル
 *4 トヨタ算定値


以上




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