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大和証券グループ、「ワクチン債」を発行・販売
2011年初のワクチン債発行・販売のお知らせ
〜日本の投資家が支える開発途上国の子どもたちへの予防接種〜
このたび、大和証券グループ、予防接種のための国際金融ファシリティ(IFFIm)(以下、「IFFIm」という。)、GAVIアライアンス(以下、「GAVI」という。)、および世界銀行は、開発途上国の子どもたちにワクチンを提供するための資金を調達する『ワクチン債』の発行および販売を行うこととなりました。これはIFFImにとっては2011年初の起債となります。以下、その概要についてお知らせ致します。
大和証券グループではこれまでに、2008年3月、2009年2月、2010年3月における合計3回のワクチン債販売により、計930億円を調達するという成功を収めており、今回で4回目の取扱いとなります。
IFFIm理事会会長のアラン・ギレスピー氏は次のように述べています。
「今回の起債分を含めた大和証券グループのワクチン債販売総額の約1,120億円は10億米ドルを超え、IFFImと大和証券グループにとって大きな節目を迎える取引となりました。大和証券グループにご販売頂いたワクチン債は、IFFImならびにGAVIの予防接種普及活動にとって極めて重要な資金源となっています。」
今回の起債にあたっては、大和証券キャピタル・マーケッツ株式会社(大和証券グループのホールセール証券会社)が売出しを行い、大和証券株式会社(同グループのリテール証券会社)が日本の個人投資家および法人投資家に販売いたします。
日本の投資家には、ワクチン債への投資を通じて、人々の命を救うことを目的としたIFFImの活動を継続的にご支援頂いております。IFFImが国際資本市場で発行するワクチン債で調達した資金は、GAVIを通じて途上国における予防接種サービスを拡充するために使われ、子どもたちの命を救い、人々の健康を守ることにつながっています。世界銀行はIFFImの財務マネージャーとしてIFFImの財務活動全般を管轄しており、今回の起債の実務に携わっています。
大和証券グループは、今後も社会貢献につながる商品の取り扱いを行い、投資を通じて社会的課題の解決を目指すインパクト・インベストメントの普及・拡大に取り組んでまいります。
<ワクチン債の概要>
・発行体:予防接種のための国際金融ファシリティ(IFFIm)
・起債通貨:ブラジル・レアル(円貨売買型)
・発行金額:3億7,110万レアル
・期間:約3年
・利率(税引前):年7.81%
・販売単位:20,000レアル以上 10,000レアル単位
・売出期間:2011年3月14日〜2011年3月28日
・受渡日:2011年3月31日
・償還日:2014年3月24日
発行条件についての詳しい情報はIFFImの最新のグローバル・デット・イシュアンス・プログラム上のプライシングサップルメントの項目をご参照下さい
■GAVIアライアンスについて − http://www.gavialliance.org
GAVIアライアンス(以下、GAVI)は、開発途上国における子どもたちへの予防接種普及および保健システムの強化を目的とした革新的な官民パートナーシップ機関です。GAVIには、ドナー国および開発途上国政府、世界保健機関(WHO)、国連児童基金(ユニセフ)、世界銀行、ワクチン産業界、研究技術機関、市民社会団体、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団、その他慈善家が参加しています。GAVIはジフテリア、破傷風、百日咳(DTP 3種混合)にインフルエンザ菌b型(Hib)、B型肝炎を加えた五価ワクチンを始め、麻疹、黄熱病、肺炎球菌感染症(肺炎および髄膜炎)、ロタウイルスに対するワクチンを提供しています。
■IFFImについて − http://www.iffim.org
予防接種のための国際金融ファシリティ(IFFIm)は、多国間開発機構として設立され、GAVI(前身は「ワクチンと予防接種のための世界同盟」)を通じた世界の70の開発途上国における医療および予防接種サービスのために、予測可能な長期間の資金調達を促進しています。IFFImは国連ミレニアム開発目標を到達するための開発金融手段として設立されました。IFFImの財務基盤は、寄付者としての各国政府(フランス共和国、イタリア共和国、ノルウェー王国、南アフリカ共和国、スペイン王国、スウェーデン王国、オランダ王国、英国)からの取り消し不能で法的な拘束力を有する寄付金の支払によって構成され、これに基づきIFFImは国際金融市場において、債券を発行しています。世界銀行はIFFImの財務マネージャーです。IFFImは英国チャリティ委員会に登録されたチャリティとして設立され、英国会社登記所において登録番号5857343の保証有限会社、また登録番号1115413の慈善団体として登録されています。
■世界銀行について − http://www.seginsai.org
世界銀行は、加盟国187カ国によって所有される国際機関です。その目的は、加盟国が国内経済において公平且つ持続可能な経済成長を成し遂げ、経済発展および環境維持に関する地域的・全世界的問題を効果的に解決する手立てを見出し、世界の人々の貧困の克服と生活水準を向上させることです。世界銀行は、世界銀行グループの中では最も歴史が長い最大の組織であり、加盟国に対する資金貸出に加え、リスク管理や信用力向上のための各種金融技術も提供しています。これらの活動の為に、世界銀行は60年にわたり債券を発行し、国際資本市場から資金を借入れています。
世界銀行は、ワクチン債の発行体であるIFFImの財務マネージャーでもあり、IFFImの代理人として、厳密な財務管理を行っています。具体的には、IFFImの資金調達戦略および資本市場、格付け機関ならびに投資家への対応、ヘッジ取引、資金の管理、等の実務を管轄しています。また世界銀行は、IFFImの寄付国との資金の授受、ならびにIFFImからGAVIへの資金の流れも管理しています。GAVIはIFFImから提供される資金を医療および予防接種サービスに活用します。
以上
【手数料等およびリスクについて】
※添付の関連資料を参照