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カネカ、京都医療設計と欧州での生体吸収性ステントで販売提携
京都医療設計と欧州で生体吸収性ステントの販売提携に合意
―グローバル市場において各種生体吸収性ステント事業展開を開始―
株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:角倉 護)は、本年4月1日に株式会社京都医療設計(本社:京都市、社長:伊垣 敬二)と、欧州市場での生体吸収性ステントの販売提携に基本合意した。
京都医療設計は2007年に生体吸収性ステントのCEマーク(*1)を取得し、世界で初めて商品化した。
同社が既に欧州で販売している下肢用生体吸収性ステント(製品名:Remedy)を、当社グループ会社であるカネカファーマヨーロッパN.V.を通じて欧州連合(EU:European Union)地域内で販売を支援する。
金属性ステント(*2)は、狭くなったり詰まったりした心臓冠動脈や下肢末梢動脈の治療多く使用されている。Remedyは生分解性樹脂であるポリ乳酸できている。血管留置後、2から3年の期間を経て、徐々に消失するので、異物が血管内に残留することによる血管詰まりの再発(再狭窄)が軽減される。また、従来の金属ステントのように体の中に異物として残留しないため、ステントを埋め込んだ箇所が再び狭くなっても、再びステントを埋め込むなどの再治療の妨げにならない特徴を有する。
将来的に、心臓冠動脈の治療に使われる全ステントに占める生体吸収性ステントの割合は50%以上になると見込まれている。さらには、京都医療設計との欧州販売提携を皮切りに、グローバル市場において各種生体吸収性ステントを本格的に展開し、心臓・下肢を含む血管内治療領域で2020年に600億円の売上を目指す。
*1 CEマークは、EUで販売される指定の製品に貼付が義務付けられる基準適合マークのことで、製品分野別のEU指令や規則に定められる必須要求事項(Essential Requirements)に適合したことを示す。
*2 ステントは拡張することができる網目状の小さな金属製の筒で、ステンレススチールやコバルト合金などの金属でできている。バルーンカテーテルに取り付けたステントを動脈内で拡張し、詰まった血管を押し広げて血流を回復する。
以上
<京都医療設計の概要>
事業内容:医療機器(機械、器具、ディスポ商品)などの製造・販売およびコンサルティング販売
設立:1985年
資本金:2,200万円
本社:京都市山科区四ノ宮神田町4番地 古橋山科ビル
代表者:代表取締役 伊垣 敬二
<カネカファーマヨーロッパN.V.>
事業内容:血液浄化システム、医薬品中間体、機能性食品の販売
設立:1994年
資本金:200万ユーロ
本社:Triomflaan 173,B−1160 Brussels,Belgium
代表者:Managing Director Masaaki KIMURA