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NTTデータ、医療機関向けレセプト院内審査支援システム「レセプト博士Neo」を提供
医療機関向けレセプト院内審査支援システムを「レセプト博士Neo」として一新
〜レセプトのコンピュータチェックのニーズ拡大をふまえ、シェア拡大に向けた販売戦略を加速〜
株式会社NTTデータは、レセプト院内審査支援システム「レセプト博士(R)」の商品体系を一新し、診療所から大学病院まで幅広い医療機関(注1)のニーズに対応した新バージョン「レセプト博士Neo」を2011年4月1日より提供開始します。
「レセプト博士」は、NTTデータが2002年より提供している医療機関におけるレセプト(注2)の院内審査を自動化するパッケージソフトウエアで、主として大規模〜中規模の病院を中心に多くの販売実績を持っています。
現在、レセプト院内審査に関わる市場環境としては、社会保険診療報酬支払基金の『支払基金サービス向上計画』(注3)で「コンピュータチェックの充実」が掲げられるなど、レセプト院内審査のコンピュータチェックのニーズが大規模病院から診療所まで幅広い医療機関に広がっています。こうした動向をふまえ、NTTデータではこのたび「レセプト博士」のさらなる利用拡大を目指して従来の商品体系を「レセプト博士Neo」として一新し、医療機関の規模・特性に応じた最適な機能を提供するための商品ラインアップを用意します。
また、「レセプト博士Neo」では、チェック速度の向上などの機能強化が図られているほか、4月1日の提供開始後も順次歯科レセプトへの対応や統計機能の搭載などの新機能追加を予定しています。
NTTデータでは、「レセプト博士Neo」で幅広い医療機関のニーズに対応することで、現在の約2,000ユーザーを2013年度までに10,000ユーザーへシェアを拡大することを目指します。
【背景】
「レセプト博士」は、医療機関におけるレセプトの院内審査を自動化するパッケージソフトウエアで、レセプト電算形式の電子ファイルをチェックするため、従来1件1件目視点検が必要だった院内審査のほとんどをコンピュータ上で行うことが可能となり、医療機関におけるレセプト院内審査にかかる事務コストの削減と、適正な医業収入の確保を支援しています。2002年の販売開始からレセプト電算処理(注4)の普及とともに販売数を伸ばし、現在、病院におけるシェアは、約16%で業界NO.1を誇っています。(2011年1月末現在。当社調べ)。
市場動向としては、社会保険診療報酬支払基金が2011年1月13日に発表した『支払基金サービス向上計画』で審査充実のための方策として「コンピュータチェックの充実」が掲げられ、審査支払機関がコンピュータチェックの強化を図るなかで、医療機関にとってもレセプト院内審査のコンピュータチェックは不可欠であり、今後精度の高いチェックが実現できる院内審査支援システムの需要は、全ての医療機関において伸びると予想されます。
【新商品戦略】
NTTデータではこれら行政動向、市場動向をふまえ、「レセプト博士」のシェア拡大に向けて商品戦略の見直しを行いました。これまでは、導入効果が高いとされるレセプト件数の多い中・大病院を主なターゲットとし単一商品として展開していましたが、今回、医療機関の規模・特性に合わせた3つの商品体系を整備することで、中・大病院のシェア拡大はもちろん、院内審査支援システムの需要が高まっている小規模病院や診療所を新たなターゲットとしてユーザーの拡大を目指します。
従来から提供しているフォーマットチェック(注5)、算定チェック(注6)、疾患チェック(注7)の高精度で豊富なチェックマスタ、院外処方と外来レセプトの突合チェック機能、入院・外来またがりや複数月の縦覧チェック機能、医療機関で自由に独自の算定漏れ等を設定できるチェック機能に加え、歯科レセプトのチェック機能を順次提供する予定です。
また、使いやすさをさらに向上させ、画面に連動したヘルプ表示機能やガイダンス機能の搭載とチェック速度の向上によりお客様のさらなる業務効率化を実現します。
「レセプト博士Neo」は、今後ますます加速する医療制度改革や診療報酬制度改定と審査支払機関の動向への対応と、ユーザーのニーズを積極的に取り入れ、常に進化するレセプトチェックシステムとして、機能強化と新機能追加を行っていく予定です。
【新商品体系】
レセプト博士Neo Premium
対象:中〜大規模病院・急性期病院(DPC(注8)対象病院・準備病院)向け
特徴:DPCレセプトチェックを標準搭載したフルスペック機能装備の最上位商品です。DPC病院からニーズの多かったコーディングデータに基づいた診断群分類の妥当性チェックや様式1とE・Fファイルの相互チェック、出来高と包括点数の比較、および診断群分類番号の検索(樹形図参照)が可能となり、レベルの高いDPCチェック機能を提供します。
レセプト博士Neo Standard
対象:DPC請求を行っていない一般病院及び慢性期病院、有床診療所向け
特徴:従来のレセプト博士が持つ高精度のチェック機能を継承しつつ、コストパフォーマンスを高めた後継商品です。チェック速度、ユーザビリティの向上に加え、収益管理に役立つ各種統計出力及び集計が可能となり蓄積されたレセプトデータの有効活用を実現します。
レセプト博士Neo For Clinic
対象:無床診療所向け
特徴:電子レセプト請求の普及に伴い、今後ニーズが高まる診療所に対し外来レセプトのチェック機能に簡素化することで、導入しやすさを実現するとともにコストパフォーマンスを高めた商品です。従来のレセプト博士で培ったノウハウを生かし、外来レセプトチェックに求められる高精度で信頼性の高いチェックマスタを提供します。
注 歯科診療所は現在未対応です
※ 以下詳細・注釈は、関連資料参照