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豊田通商、マレーシアに航空機部品の表面処理加工事業会社を設立
マレーシアで航空機部品製造事業へ初参画
〜アジアでの航空機需要増加に向け部品表面処理工場を設立〜
豊田通商株式会社(以下、豊田通商)は、航空機部品製造を手掛ける旭金属工業株式会社(以下、旭金属)(http://www.akg.co.jp/)と航空機部品の表面処理加工を行う事業会社「Asahi Aero Malaysia SDN BHD.(略称、AAM)」をマレーシア・クアラルンプールに設立しました。
近年の世界的な航空旅客数の増加に伴い、特にアジア地域おける航空機需要が急速に拡大しており、欧米系航空機部品メーカーによるアジアでの現地生産が進んでいます。これを受けて、マレーシアでは、政府が同国をアジア太平洋地域の航空機産業の拠点とする政策を掲げ、2010年から同産業への投資企業に対して法人税免除などの投資優遇措置を講じています。
航空機部品は、熱処理や表面加工等の特殊工程を含む部品製造において、Nadcap(主要航空機関連メーカーが参加・管理する米国NPOが開発・運用を行う品質保証および特殊工程の監査・認証プログラム)など非常に高基準の認証取得が求められるなど参入障壁が高い産業である一方、航空機産業の現地生産が加速する中において、それらの認証を取得し技術力に定評がある日本のTier2クラスの航空機部品メーカーは海外進出が遅れているのが現状です。
このたびAAMは、日本初のNadcap認証サプライヤーで航空機部品表面処理加工分野において長年の実績と高い技術力のある旭金属と、豊田通商のネットワークを活かし、現地部品メーカーの表面処理工程を担うことで、アジアの航空機産業分野でバリューチェーンの構築を目指します。
豊田通商は、AAMの表面処理工程を軸として、日本国内外の航空機部品製造メーカーと連携し、今後航空部品の工程一括受注を目指すと共に、欧米等他地域での事業化検討を進めていきます。
<AAM 企業概要>
会社名:Asahi Aero Malaysia SDN BHD.
本社所在地:マレーシア セランゴール州(クアラルンプール近郊)
設立年:2015年3月
生産開始:2015年10月(予定)
資本金:18,360千MYR(600百万円)
事業概要:航空機部品表面処理その他加工
従業員数:17名(設立時、随時増員予定)
代表者:山中 郷
株主構成:豊田通商49%、旭金属工業51%
<ご参考>
■旭金属工業株式会社の会社概要
会社名:旭金属工業株式会社
本社所在地:京都市上京区下立売通智恵光院西入ル
設立年:1948年6月26日
資本金:9,950万円
事業概要:航空・宇宙機器関連部品の製作・研究・開発
従業員数:509名
代表者:代表取締役社長 山中 泰宏