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住友金属鉱山、今月末でサファイア基板事業から撤退
サファイア基板事業からの撤退について
住友金属鉱山株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 中里佳明)は、このたびサファイア基板事業から撤退することを決定しました。なお、量産を手掛ける大口電子株式会社の設備等は、新たに増強を決定したタンタル酸リチウム基板およびニオブ酸リチウム基板(以下、LT/LN基板)の生産に転用します。
サファイア基板は、白色・青色LEDに用いられる窒化ガリウム層を成長させる基板として使用されます。近年のLED照明の普及に伴うサファイア基板の需要の急速な拡大に対応するため、当社は100%子会社である大口電子株式会社(鹿児島県伊佐市、代表取締役社長 柳沼希世史)にサファイア大型基板の生産設備を設置し2012年11月より量産を開始しました。
当社は、大型結晶の開発に取り組む等コスト削減に努めてまいりましたが、当初の予想以上の市場価格下落により事業の採算性が急激に悪化し、将来的に事業の成長性が見込めないことから、2015年3月末をもってサファイア基板事業から撤退することとしました。
なお、本件による当社業績に与える影響は軽微です。
大口電子(株)ではサファイア基板生産に代えて、既存建屋、設備および人員を活用し、今後成長が見込まれるLT/LN基板の量産を行う計画です。(LT/LN基板の増強については、本日付プレスリリース「子会社におけるタンタル酸リチウム/ニオブ酸リチウム基板の生産設備増強について」をご参照ください。)
今後も当社は、より成長が見込まれる事業に経営資源を集中し、材料事業の一層の強化を図ってまいります。