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新日本無線、デュアル・HブリッジドライバIC「NJW4814」を販売開始
ピエゾ素子駆動に最適な昇圧スイッチング電源内蔵
デュアル・Hブリッジドライバ IC NJW4814を販売開始
新日本無線株式会社(本社:東京都中央区 代表取締役社長:小倉 良)は、デジタルスチルカメラのズーム機能や手振れ補正機能などに使用するピエゾ(圧電)素子の駆動に最適な、デュアル・HブリッジドライバIC NJW4814の販売を開始しました。
【概要】
ピエゾ素子は通常20V〜30V程度の電源電圧と、駆動するためのHブリッジドライバが必要になります。Li−ionバッテリーや5V電源で駆動する場合、従来は昇圧回路とHブリッジドライバ回路を個別に用意する必要がありました。
NJW4814はピエゾ素子を単体のICで駆動できるよう、昇圧スイッチング電源とHブリッジドライバを1チップに集約しました。
さらに、NJW4814はHブリッジドライバをデュアルで内蔵することにより、デジタルスチルカメラなどに利用されるズーム機能用と手振れ補正機能用など、2個のピエゾ素子を1個のNJW4814で駆動できるため、機器の小型化に貢献します。
HブリッジドライバがシングルのNJW4813(*1)もラインアップします。
【特長】
1.昇圧回路とデュアルのHブリッジドライバを1チップ化
昇圧スイッチング電源とデュアルのHブリッジドライバを1チップ化し、小型パッケージのEQFN24−LE(4.0mm□)に搭載しているため、電子機器の小型化が可能。
*1 NJW4813パッケージ:PCSP20−E3(3.5mm□)
2.最大300kHzまで動作可能なHブリッジドライバ
入力周波数最大300kHzまで動作可能なHブリッジドライバのため、ピエゾ素子を100kHz以上で動作を行う場合でも、高速での駆動が可能。
また、ピエゾ素子を高速で動作させる場合、Hブリッジ回路は周波数の高速化により消費電力の増大が問題。NJW4814はBCDプロセスによるD−MOS構造のため、低ON抵抗での高速動作が可能であり、高速動作時の低消費電力を実現。
3.スタンバイ時における出力電圧設定抵抗への無効電流を遮断
昇圧スイッチング電源はスタンバイ状態でも出力電圧を設定する抵抗に無効電流が流れ電力を消費する。
NJW4814は無効電流で電力を消費させないよう、出力電圧設定抵抗を流れる電流の経路を遮断することが出来、スタンバイ時においても低消費電力を実現。
【製品機能】
・昇圧スイッチングレギュレータ部
出力スイッチ電圧:40V max.
スイッチング電流:1.5A min.
PWM制御方式
動作電圧範囲:2.7〜5.5V
発振周波数:380k〜1MHz
ソフトスタート機能:48 ms typ.
過電流保護機能
過電圧保護機能
・Hブリッジドライバ部
Hブリッジを2ch搭載
独立した信号入力
過電流検出電流:300mA typ.
動作電圧範囲:7.0〜35V
スイッチング周波数:300kHz max.
出力シャットダウン機能
FAULT信号出力機能
・低電圧誤動作防止回路
・過熱保護機能
・スタンバイ機能
※製品画像は添付の関連資料を参照
【アプリケーション】
ピエゾ素子駆動(アクチュエータ、トランスデューサなど)
MEMS駆動
【生産予定/サンプル価格】
生産:量産中
参考価格:@¥200.−