日清紡ケミカル、エラストマー事業を日清紡テキスタイルのモビロン事業に事業統合

グループ内における事業統合に関するお知らせ−モビロン・エラストマー事業を統合してシナジーを創出−


　４月１日付で日清紡ケミカル株式会社のエラストマー（※）事業を日清紡テキスタイル株式会社のモビロン事業に事業統合しますのでお知らせいたします。

　モビロン事業は、１９６５（昭和４０）年に徳島事業所でポリウレタン系合成繊維スパンデックス糸を開発したことがその始まりです。「モビロン(R)」の商標で販売を開始したところ、しなやかな伸び感を特長とする画期的な弾性繊維として、主にストッキングや靴下、伸縮肌着などの素材として採用されるようになりました。その後、モビロンを使用した衣料の快適な着心地が高く評価され、衣料繊維として事業を拡大してきました。
　また、７０年代半ばから熱可塑性ポリウレタンエラストマーとしてテープ、バンド、コードなどにも使われ始めたことから、８４（昭和５９）年には徳島事業所内に新工場を建設し、産業資材用としても本格的な生産を開始しました。

　このようにして、さまざまな分野で使用されているモビロンは、９１（平成３）年からその用途に合わせ繊維事業（現　日清紡テキスタイル）と化学品事業（現　日清紡ケミカル）で別々に事業展開するようになりましたが、近年は用途・分野が重複したり、海外販売代理店網を相互に活用したりするケースが増えています。今回、基盤技術が同じである両部門を統合し、商品開発力の強化、販路の拡大、事業効率の向上を図ってまいります。

　※エラストマーとは、elastic（弾性）とpolymer（重合体）を組み合わせた造語で、ゴム弾性を持つ工業用材料の総称


■主な特長
　伸縮性、耐久性、耐摩耗性、耐油性に優れ、透明色以外に鮮やかな着色も可能です。重金属、溶剤、可塑剤を含まない安全な素材なので、安心してお使いいただけます。

　＊参考画像は添付の関連資料を参照


以上