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米ケイデンス、14nmライブラリーのキャラクタライズ・リファレンス・フローのリリースで協業
インテルとケイデンス、インテル・カスタム・ファウンドリーの
ユーザー向け14nmライブラリーの
キャラクタライズ・リファレンス・フローのリリースで協業
ケイデンスのVirtuoso Liberateキャラクタライズ・ソリューション
およびSpectre Circuit Simulatorが一体となって
高精度な14nmロジック・ライブラリーを実現
ケイデンス・デザイン・システムズ社(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ市、以下、ケイデンス)とIntel Corporation(以下、インテル)は、3月17日(米国現地時間)、両社の協業によりインテル・カスタム・ファウンドリーのユーザー向け14nmライブラリーのキャラクタライズ・リファレンス・フローの提供を開始したこと、またインテルの14nmプラットフォーム向けデジタルおよびカスタム/アナログフローの実現において引き続き緊密な協業を続けることを発表しました。
このライブラリー・キャラクタライズ・リファレンス・フローは、ケイデンスのVirtuoso(R)Liberateキャラクタライズ・ソリューションおよびSpectre(R)Circuit Simulatorを中心に構成し、高精度な14nmロジック・ライブラリーを実現します。
また、14nmロジック・ライブラリー向けのリファレンス・フローにより、Libertyライブラリー、AOCVディレーティング・テーブルの作成、ライブラリーのバリデーション、信頼性の確認が可能になります。これらはVirtuoso Liberate、Virtuoso Liberate LV、Virtuoso Varietyキャラクタライズ・ソリューションおよびSpectre Circuit Simulatorを使用して開発されていますので、最先端のタイミングモデル(ECSM、CCS)、ノイズモデル(ECSMN、CCSN)、パワーモデル(ECSMP、CCSP)をはじめとする高精度なロジック・ライブラリーを実現可能です。さらに、インテル・カスタム・ファウンドリーのユーザーは、カスタムプロセス、電圧、温度コーナー向けにロジック・ライブラリーを再キャラクタライズし、同様のキャラクタライズ・メソドロジーに従ってカスタムセルをキャラクタライズすることもできます。
インテル・カスタム・ファウンドリーは、インテルの14nmトライゲート・プロセス・テクノロジーで広範囲にわたる設計プラットフォームを開発しました。インテル・カスタム・ファウンドリーのSoC(システムオンチップ)向け14nm設計プラットフォームは、クラウド・インフラ、及びモバイル・アプリケーションをターゲットとしています。インテルの14nmプラットフォームは、3Dのトライゲート・トランジスターを利用する第2世代の設計プラットフォームで、チップの動作電圧、リーク電流を低くすることによって、前世代の最先端トランジスターと比較して、圧倒的な性能とエネルギー効率の組み合わせを実現しています。
■インテル・コメント:
Ali Farhang氏(Vice President,Design and Enablement Services,Intel Custom Foundry):
「インテルの14nm設計プラットフォームで、我々のお客様が差別化されたSoC を実装し検証することを可能にするには、高精度なロジック・ライブラリーが必須です。インテル・カスタム・ファウンドリーの14nmキャラクタライズ・リファレンス・フローには、インテル・カスタム・ファウンドリーとケイデンスにより共同開発されたキャラクタライゼーションのベストプラクティスがありますので、ライブラリーの再キャラクタライズが必要なお客様は開発を加速することができます。」
■ケイデンス・コメント:
Tom Beckley(Senior Vice President, Custom IC&PCB Group):
「14nmライブラリーのキャラクタライズ・リファレンス・フローにおける我々とインテルの協業は、昨年4月にインテル・カスタム・ファウンドリーの14nm設計プラットフォームでケイデンスのカスタム/アナログツールを利用可能になったことを発表しましたが、今回の協業事例はそれに続くものです。我々の共通のお客様は、クラス最高のケイデンスのキャラクタライズ・ソリューションを導入し、インテルの14nmプロセスを利用して差別化された製品を開発できるようになります。」
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