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IDC Japan、2014年の国内WANサービス市場と2019年までの予測を発表
〜通信市場でもクラウドとモバイルの影響が鮮明に〜
国内WANサービス市場予測を発表
・2014年の国内法人向けWANサービス市場規模は、前年比成長率マイナス0.3%、6,931億円
・中堅中小企業のクラウド利用が、低価格のベストエフォート回線の需要を押し上げ
・MVNOや光卸同様、通信事業者の直接の顧客としてサービスプロバイダーが台頭。背景にモバイルトラフィックの増加
IT専門調査会社IDC Japan株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1‐13‐5、代表取締役:竹内正人、Tel代表:03−3556−4760)は、国内法人向けWAN(Wide Area Network)サービス市場予測を発表しました。これによると、国内法人向けWANサービス市場は全体としては成熟傾向を強めているものの、クラウドやモバイルなどに関連する分野においては、堅調な成長がみられることが明らかになりました。
2014年の国内WANサービス市場規模は、6,931億円(前年比成長率マイナス0.3%)でした。成長率がほぼ横ばいになっていることの背景として、企業の複数拠点を接続するWAN回線需要の飽和に加え、通信機器などの大容量化により、大量のトラフィックを効率よく安価に運ぶことができるようになってきたこと、さらに、高価な専用線からより安価な回線への移行が進んでいることなどが挙げられます。このトレンドは今後も継続し、2019年に同市場の市場規模は6,794億円、2014年〜2019年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)はマイナス0.4%になると、IDCでは予測しています。
一方で、回線の種類によって、市場成長率に差があることも明らかになりました。成熟するWANサービス市場にあってなお継続的に成長しているのは、イーサネット専用線とベストエフォートL2/L3回線などです。イーサネット専用線は、ISP(Internet Service Provider)、クラウドサービス事業者、コンテンツサービス事業者などのいわゆる「サービスプロバイダー」が多く利用する回線です。イーサネット専用線の成長は、サービスプロバイダーの設備投資の活発化や、その背景としてスマートデバイスの普及によるモバイルトラフィックの増加が大きな要因となっています。一方、ベストエフォートL2/L3回線の成長は、中堅中小企業のクラウドサービス利用の伸びが大きく影響しています。
IDC Japan コミュニケーションズシニアマーケットアナリストの小野陽子は「WANサービス市場においても、クラウドとモバイルの影響が鮮明になっている。また、通信事業者の直接の顧客として、エンドユーザーではなくサービスプロバイダーが台頭しつつある。これは、NTT東日本/西日本のフレッツ光の卸モデルへの移行や、モバイル通信におけるMVNOの増加と同じ構図である」と分析しています。
今回の発表はIDCが発行したレポート「国内通信サービス市場2014年の推定と2015年〜2019年の予測:法人向けWANサービス市場の新たな展開」(J15020101)にその詳細が報告されています。本レポートでは、国内WANサービス市場規模予測を中心に、国内通信サービス市場全体の市場動向を分析しています。
【レポートの詳細についてはIDC Japanへお問い合わせください】
<参考資料>
国内WANサービス市場:回線の種類別 事業者売上額 2014年〜2019年の年間平均成長率予測
※添付の関連資料を参照
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