リニアテクノロジー、デュアル出力の高効率同期整流式降圧ＤＣ／ＤＣコントローラーを販売開始

リニアテクノロジー、新製品「ＬＴＣ３８６９／ＬＴＣ３８６９−２」を販売開始
優れたチャネル間電流分担により、高電力、高信頼性を実現する、デュアル出力同期整流式
降圧ＤＣ／ＤＣ　コントローラ



　２０１１年３月９日−高性能アナログＩＣのリーディングカンパニーであるリニアテクノロジーは、並列接続時に十分にバランスの取れたチャネル間の電流分担を行う、デュアル出力の高効率（最大９５％）同期整流式降圧ＤＣ／ＤＣコントローラ「ＬＴＣ３８６９／ＬＴＣ３８６９−２」の販売を開始しました。ＬＴＣ３８６９は４ｍｍｘ５ｍｍ　ＱＦＮ　パッケージ、ＬＴＣ３８６９−２はＳＳＯＰ−２８パッケージで供給され、両パッケージ・オプションともにＬＴＣ３８５０とピン互換性を保持し、−４０℃〜１２５℃の動作接合部温度範囲で保証されています。１，０００個時の参考単価はどちらも２６５円（税込み）からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。製品の詳細情報はhttp://www.linear-tech.co.jpをご覧ください。

　ＬＴＣ３８６９／ＬＴＣ３８６９−２は、検出電圧の最大不整合が２ｍＶのため、両出力を並列接続したときに定常状態や過渡状態でのチャネル間の電流不整合を±４％以内に保つことができます。入力電圧範囲が４Ｖ〜３８Ｖと広いので、ほとんどの中間バス電圧とバッテリの種類を含む様々なアプリケーションに対応できます。また、強力な１．１Ωの内蔵ゲート・ドライバは、スイッチング損失を最小限に抑え、外付けのハイパワーＭＯＳＦＥＴを使用して０．６Ｖ〜１２．５Ｖの出力電圧で最大２５Ａ／チャネルの出力電流を生成することができます。ＬＴＣ３８６９／ＬＴＣ３８６９−２は、スイッチング・エッジが位相間で交差するときでも、ジッタのない優れた性能を維持するので、ノイズに敏感なアプリケーションに最適です。アプリケーションとして、ＡＳＩＣやＦＰＧＡの電源、配電、ネットワーク・サーバ、車載電源システムなどがあります。

　ＬＴＣ３８６９／ＬＴＣ３８６９−２は電流モード制御を採用しており、最小オン時間が９０ｎｓなので、小型ソリューションを必要とする、高周波数で降圧比の高いアプリケーションに最適です。トラッキング機能とシーケンス制御機能により、複数の電源レールのパワーアップとパワーダウンを最適化します。また、すべてＮチャネルのＭＯＳＦＥＴを使用して−４０℃〜１２５℃の広い動作接合部温度範囲で±１％精度の出力電圧を生成します。出力電流の検出は、最大効率を得るために出力インダクタ（ＤＣＲ）の電圧降下をモニタするか、あるいはセンス抵抗を使用して行います。固定動作周波数は２５０ｋＨｚ〜７８０ｋＨｚの範囲で設定できますが、内部フェーズロック・ループ（ＰＬＬ）を使用して外部クロックに同期することも可能です。このほかに、ＩＣ電源用の内部ＬＤＯ、プログラム可能なソフトスタート、パワーグッド信号、外部ＶＣＣ制御などの特長を備えています。


■ＬＴＣ３８６９／ＬＴＣ３８６９−２の主な特長：

　●両チャネルが並列接続されているときの優れた電流バランス
　●高効率：最大９５％
　●広い入力電圧範囲：４．０Ｖ〜３８Ｖ
　●出力電圧範囲：０．６Ｖ〜１２．５Ｖ
　●９０ｎｓの最小オン時間により、高周波数で高い降圧比を実現
　●強力な１．１ΩのデュアルＮチャネルＭＯＳＦＥＴゲート・ドライバ
　●出力電圧トラッキングまたはプログラム可能なソフトスタート
　●フェーズロック可能な固定周波数：２５０ｋＨｚ〜７８０ｋＨｚ
　●Ｒ（ＳＥＮＳＥ）またはＤＣＲによる電流検出
　●電流モード制御

※製品画像は、添付の関連資料を参照


＜リニアテクノロジーについて＞
　Ｓ＆Ｐ　５００の一員であるリニアテクノロジーは、過去３０年にわたり広範囲に渡る高性能アナログＩＣの設計・製造及びマーケティング活動を行い、世界中の多くの企業に提供しています。リニアテクノロジーの半導体は、私たちのアナログ世界と「通信」、「ネットワーキング」、「産業」、「自動車」、「コンピュータ」、「医療」、「精密機器」、「民生」さらには「軍需航空宇宙」システムで幅広く使用されている、デジタル・エレクトロニクスとの架け橋の役目を担っています。リニアテクノロジーは、パワーマネージメント、データ変換、信号調整、ＲＦ、インタフェース、μＭｏｄｕｌｅサブシステムを設計・製造しています。

　ＬＴ，　ＬＴＣ，　ＬＴＭ，　μＭｏｄｕｌｅ　及び会社ロゴはＬｉｎｅａｒ　Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ　Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎの登録商標です。その他の登録商標・商標は、それぞれの所有者にその権利が帰属します。記載内容は予告なしに変更される場合があります。


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