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JFEスチールと伊藤忠丸紅鉄鋼など、アブダビに大径溶接鋼管事業の合弁会社を設立
アラブ首長国連邦(UAE)での大径溶接鋼管合弁事業について
JFEスチール株式会社(本社:東京都千代田区、社長:林田英治、以下「JFEスチール」)、伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社(本社:東京都中央区、社長:松浦康夫、以下「MISI」)、およびアラブ首長国連邦アブダビ首長国100%出資の投資事業会社であるGeneral Holding Corporation PJSC/SENAAT(本社:アブダビ、CEO:Suhail Mubarak Bin Athaeeth Al Ameri、以下「SENAAT」)の3社は、このたび、エネルギー産業向けを中心とした大径溶接鋼管の製造および販売を行う合弁会社をアブダビに設立することに合意しました。
中近東は世界屈指の原油および天然ガスの生産地域であり、とりわけ合弁会社が設立されるUAEを含む周辺6ヶ国で構成されるGCC諸国(*)は、その採掘コスト競争力と埋蔵量において世界トップクラスを誇ります。同地域では今後も堅調な開発・生産が予想され、その輸送に使用されるパイプライン用の高品質な鋼管の需要も安定的に推移することが見込まれます。
新会社は、JFEスチールの高級大径溶接鋼管製造に関する技術力、MISIの販売力、SENAATのアブダビにおけるプレゼンスを活かし、高品質な鋼管を現地で生産・販売することにより、同地域のエネルギー産業のニーズに応えてまいります。
なお、本件は、日本とアブダビの協力関係の促進に繋がるという趣旨のもと、JFEスチールが一般財団法人中東協力センターの「アブダビ産業協力プロジェクト」による支援を受けております。
(*)GCC(Gulf Cooperation Council):湾岸協力会議
UAE、サウジアラビア、バーレーン、クウェート、カタール、オマーンの6ヶ国で構成
【新会社の概要】
社名:AL GHARBIA PIPE COMPANY
(AL GHARBIA:アラビア語で“西方、西部”の意)
所在地:Khalifa Industrial Zone of Abu Dhabi(KIZAD工業団地内)
設立:2015年4月(予定)
総投資額:約300百万米ドル
出資比率:・SENAAT 51%
・JFEスチール 27%
・MISI 22%
製造品種:原油および天然ガス輸送用のパイプライン用大径溶接鋼管
生産能力:約240,000トン/年
従業員数:約370名(予定)
営業生産開始:2018年10月(予定)
※地図・建設予定地は添付の関連資料を参照
【SENAATの概要】
名称:General Holding Corporation PJSC/SENAAT
(SENAAT:アラビア語で“産業”の意)
所在地:UAE アブダビ
設立:1973年(前身のGeneral Holding Corporationの設立年)
CEO:Suhail Mubarak Bin Athaeeth Al Ameri
事業内容:UAE最大級の産業コングロマリット
傘下に鉄鋼(Emirates Steel社)、石油ガスサービス(NPCC社)、建築資材、食品・飲料等の事業を保有
総資産:260億ディルハム(約8,580億円)
売上高:120億ディルハム(約3,960億円)