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リニアテクノロジー、プッシュボタン制御機能を備えたウェイクアップ・タイマーを販売開始
リニアテクノロジー、新製品「LTC2956」を発売開始
プッシュボタン制御機能を備えた高電圧マイクロパワー・ウェイクアップ・タイマで、電力重視のアプリケーション向けに設定可能なウェイク・タイムを実現
リニアテクノロジー株式会社は、1.5V〜36Vのシステム電源を管理するプッシュボタン制御機能を備えたウェイクアップ・タイマ「LTC2956」の販売を開始しました。LTC2956にはイネーブル極性が正(LTC2956−1)と負(LTC2956−2)の2つのバージョンがあり、12ピン3mmx3mmDFNまたは12ピンMSOPパッケージで供給されます。コマーシャル温度範囲とインダストリアル温度範囲のデバイスが提供され、1,000個時の参考単価は1.98ドルからです。製品の詳細情報は、リニアテクノロジーのWebサイトをご参照ください(http://www.linear-tech.co.jp/pushbutton)。
多くの場合、マイクロコントローラやリアルタイム・クロックを使ってタイミングのトラッキングを行うと、設計を必要以上に複雑にしてしまいます。人の体温のモニタ、橋の歪みのモニタ、画像のキャプチャなど、定期的な作業に使われる電子デバイスでは、デバイスの設定やファームウェアのアップグレードを必要とせずにタイミングを調整できるという利点が生かされています。LTC2956は、周期的に「ウェイクアップ」を行ってシステムをオンにし、これらの作業を行ってからシステムをオフにすることで電力を節約します。「スリープ」時にバッテリや電源レールからLTC2956に流れる暗電流はわずか800nAです。ウェイクアップ周期は抵抗により250ms〜39日の範囲に調整可能で、コードを必要とせず、ジャンパやスイッチを使ってデバイスのカウントダウン・タイマを容易に設定できます。
使いやすく、動作範囲が広く、電力消費がわずかなLTC2956は、こま撮り写真や防衛機器アプリケーション、ならびに「心拍」タイマで使用されるインターバロメータなどのシングルセル、マルチセル、かつ高電圧のデバイスに最適です。±25kVのESDに対して保護されたプッシュボタン入力でウェイクアップ・タイマが始動しますが、プッシュボタンを短時間押すことでタイマを無効にして早期のウェイクアップを行うか、またはプッシュボタンを長時間押すことでタイマを完全に停止させ、システム全体を暗電流が300nAのスリープ状態にすることができます。LTC2956は、プッシュボタンを押す必要なく自動的に動作するウェイクアップ・タイマでパワーアップするように設定することもできます。調整可能なウォッチドッグ・タイマにより、システムが「アウェイク」状態の時間を制限することで、マイクロコントローラやソフトウェアがシステムをバッテリの電力がなくなるまで無期限にオンにし続ける誤動作を防ぎます。
■LTC2956の特長:
・広い入力電源電圧範囲:1.5V〜36V
・調整可能なウェイクアップ周期:250ms〜39日
・暗電流:800nA
・低リークのEN出力により、DC/DCコンバータの制御が可能(LTC2956−1)
・高電圧のEN出力により、外付けPチャネルMOSFETを駆動(LTC2956−2)
・デバウンス・プッシュボタン状態出力
・プッシュボタン割り込み
・調整可能なパワーオフ・タイマ
・PB入力での耐ESD電圧(人体モデル):±25kV
・12ピン3mm×3mm QFNおよびMSOPパッケージ
※製品イメージは添付の関連資料を参照
<リニアテクノロジーについて>
S&P500の一員であるリニアテクノロジーは、過去30年にわたり広範囲に渡る高性能アナログICの設計・製造及びマーケティング活動を行い、世界中の多くの企業に提供しています。リニアテクノロジーの半導体は、私たちのアナログ世界と「通信」、「ネットワーキング」、「産業」、「自動車」、「コンピュータ」、「医療」、「精密機器」、「民生」さらには「軍需航空宇宙」システムで幅広く使用されている、デジタル・エレクトロニクスとの架け橋の役目を担っています。リニアテクノロジーは、パワーマネージメント、データ変換、信号調整、RF、インタフェース、μModuleサブシステム及びワイヤレス・センサ・ネットワーク製品を設計・製造・販売しています。詳細は同社Webサイトをご参照ください。
http://www.linear-tech.co.jp
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