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ブリヂストン、建築免震用積層ゴム「新高減衰ゴム系積層ゴムH−RB」など発売
建築免震用積層ゴム2商品を発売
株式会社ブリヂストン(社長 荒川詔四)は、建築免震用積層ゴム「新高減衰ゴム系積層ゴムH−RB(X0.6R)」と「鉄粉・ゴム混合材プラグ挿入型積層ゴムe−RB」を新たに発売いたしました。
免震構法は、建物と地盤の間に積層ゴムやダンパーなどの免震装置を設置し、地震の早くて強い揺れを、ゆっくり大きな動きにかえることで地震のエネルギーを吸収して建物に力を伝えにくくする構法です。1995年の兵庫県南部地震でその効果が確認されて以来普及が進み、2004年の新潟県中越地震、2005年の福岡県西方沖地震においてもその有用性が立証されています。
免震装置の中で最も主流なものがゴムを用いた積層ゴムであり、当社は1983年に日本初の免震建物に建築免震用積層ゴムを提供して以来、国内のみならず海外を含め3万基以上を出荷し、国内トップの実績(当社調べ)を誇っています。
今回発売した新商品の特徴は、次の通りです。 (詳細別添資料参照)
「新高減衰ゴム系積層ゴムH−RB(X0.6R)」の特徴
高減衰ゴム系積層ゴムが持つ減衰機能(次頁参照)は、その減衰性を高めると、荷重履歴依存性(繰り返し変形時にばねや減衰が変化したり、大きな変形を受けた後にばねが低下して元に戻りにくい性質)や、温度依存性(温度によってゴムのばねや減衰が変化する性質)が大きくなる傾向があります。
今回発売した「新高減衰ゴム系積層ゴムH−RB(X0.6R)」は、新たに開発した高減衰ゴム材料X0.6Rにより、荷重履歴依存性を飛躍的に低減させ、また温度依存性を極力小さく抑えながら、これまでの高い減衰性をさらに向上させることに成功しました。荷重履歴依存性の低減により、免震建物の設計におけるシミュレーション精度の向上が期待できます。
「鉄粉・ゴム混合材プラグ挿入型積層ゴムe−RB」の特徴
今回発売した「鉄粉・ゴム混合材プラグ挿入型積層ゴムe−RB」は、従来の鉛プラグ挿入型積層ゴムが持つ高い減衰性や、プラグ径を変えることによって減衰量の調整ができる特徴を維持しながら、製造・廃棄時の環境負荷を低減する免震用積層ゴムです。鉛プラグの替わりとなる「鉄粉・ゴム混合材プラグ(FeRプラグ)」はブリヂストン独自の発想に基づく新規開発材料です。
なお、今回発売した2商品は、ブリヂストンの先進免制震技術である「BASEPT」(Bridgestone Advanced Seismic Protection Technologies)の構成要素である材料開発技術(配合技術)と免震ゴム構造解析技術により開発しました。
※ 参考資料は、関連資料参照
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