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タキイ種苗、ビッグベイン病に強く高い秀品率のレタス「シスコビバ」「ウィンレー」を発売
<タキイ種苗 2010年新品種>
ビッグベイン耐病性で、高秀品率!冬どりのサリナス種レタス
秀品率が高い『シスコビバ』と玉肥大のよい『ウィンレー』を新発売
タキイ種苗株式会社(所在地:京都市下京区、代表取締役社長:瀧井傳一)は、2010年の新品種として、ビッグベイン病(※1)に強く、高い秀品率(※2)のレタス『シスコビバ』『ウィンレー』を発売します。
日本のレタス消費量は、戦後の食生活の西洋化にともなって、急速に増加しました。気温条件に応じて場所と作型(※39を移動しながら生産が行われ、1年を通じて生産・出荷が確立している野菜です。しかし、防除が難しい土壌病害のビッグベイン病が気温の低い作型で発生し、日本でも1973年ごろから発病が始まりました。現在は冬どりレタスの主要産地(兵庫県、香川県、静岡県、千葉県など)で大きな問題となっています。もともとレタスの冬どりは玉肥大が不足しがちで、収量の安定が難しい作型のため、生産者からは高い秀品率と耐病性を両立する品種が望まれていました。タキイ種苗では、このような問題を解決したバランスがよい『シスコビバ』『ウィンレー』の新品種を開発しました。
今回新発売するレタス『シスコビバ』『ウィンレー』は、ビッグベイン耐病性を持つ、高秀品率の冬どりサリナス種(※4)です。両品種は耐病性のレベルも高く安定しており、低温期の結球性(※5)が良好で球尻のまとまりがよく、豊円球でボリューム感にすぐれており、効率よく安定的な収穫が可能になります。葉は肉厚で歯切れがよく食味も良好です。『シスコビバ』は、葉色が鮮緑色で草勢はややおとなしく、球尻の形状が安定しており、ビッグベイン病が発生する産地の年内〜冬どり作型で、耐病性と秀品率を高いレベルで持ちます。『ウィンレー』は、葉色が濃緑色で草勢は旺盛で玉の肥大と球尻の形状がよく、ビッグベイン病が発生する産地の冬どり作型に適し、耐病性・玉肥大・秀品率にすぐれています。
タキイ種苗では、冬どりの2品種『シスコビバ』『ウィンレー』を、ビッグベイン病で悩む生産者や今後の発生を心配する生産者へ推進していきます。また、今後の気候変動に影響されにくく、病気にも強い、形状の安定した栽培しやすいレタスの品種開発を進めていきます。
※製品画像、製品詳細は添付の関連資料を参照