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NEC、NTTドコモにLTE−Advanced対応「高密度基地局装置」の商用機を納入
NEC、NTTドコモにLTE−Advanced対応「高密度基地局装置」の商用機を納入
NECは、株式会社NTTドコモ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:加藤 薫(◇)、以下ドコモ)にLTE−Advancedに対応した「高密度基地局装置」の商用機出荷を開始しました。NECは2013年2月にドコモから「高密度基地局装置」の開発・製造ベンダの1社として選定され、開発を進めて来ました。本装置は、ドコモが今年度中に開始を予定しているLTE−Advancedサービスで利用されます。
本装置は、異なる周波数帯のデータを束ねて通信速度を飛躍的に向上するキャリアアグリゲーション技術を用いて、受信時最大225Mbpsの通信速度を実現します。また、同時に開発したスモールセルに最適化した「光張り出し無線装置」(SRE:Small cell Radio Equipment)(注1)と組み合わせることで、ドコモが提唱する「高度化C−RANアーキテクチャ」(注2)にいち早く対応し、トラフィックが集中するエリアでも、安定した高速データ通信と無線容量の拡大を実現します。
NECは、「社会ソリューション事業」に注力しており、今後も通信速度の高速化やサービス機能の高度化を実現し、通信事業者が提供するサービスの発展に貢献します。
※製品画像は添付の関連資料を参照
■製品の特長
「高密度基地局装置」は、リモート設置型基地局の基地局制御部(親局)となり、マクロセル、スモールセルといった大きさが異なるセル(子局)を、CPRI(Common Public Radio Interface)インターフェースで接続し、最大48台まで収容します。親局が収容する任意のセルの周波数を束ねてキャリアアグリゲーションが可能であり、下り最大スループットである3Gbpsまで拡張可能です。また将来、機能の高度化を行う際にはソフトウェアのアップデートで対応可能であり、拡張性に優れています。
■ドコモからの賛同コメント
株式会社NTTドコモ 取締役常務執行役員 尾上 誠蔵氏から、次の賛同コメントを頂いています。
「ドコモが提唱する高度化C−RANアーキテクチャは、キャリアアグリゲーション技術を活用し、広域エリアをカバーするマクロセルと局所的なエリアをカバーするスモールセルを高度に連携させることで、スループットの向上に加え、マクロセルにおける移動中の接続性を維持しつつ、スモールセルの特徴である無線容量拡大を達成するネットワークアーキテクチャであり、LTEに更なる進化をもたらすものであり、将来の5Gの実現につながる技術要素となるものと確信しています。
NECの装置は、この高度化C−RANアーキテクチャを実現する装置であり、2015年3月から開始予定のカテゴリ6キャリアアグリゲーションによる225Mbps超データサービスの提供に大きく貢献頂けるものと期待しています。」
NECは、テレコムキャリア事業において、ワイヤレスブロードバンド領域を重点分野の一つとして注力しており、ドコモのLTEサービス「XiR(クロッシィ)」をトータルソリューションでサポートすることで、本サービスの普及拡大に貢献して参りました。今後もドコモとパートナーシップを強化し、同社のサービス拡充に貢献して参ります。
NECグループは、「2015中期経営計画」のもと、安全・安心・効率・公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進のICT技術や知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
(注1)電波の変復調やアンテナから電波を送受信する機能などを持つ無線装置
(注2)ドコモが提唱する新たなネットワークアーキテクチャ
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2013/02/21_00.html
【本件に関するお客様からの問い合わせ先】
NEC テレコムキャリア企画本部
TEL:03−3798−6141