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豊田通商、新品種を軸に国内産コメ事業に参入

2015-01-28

新品種を軸に国内産コメ事業に参入
〜最大1.5倍の収量とおいしさを両立、生産者に魅力あるコメ生産を目指す〜


 豊田通商株式会社(以下、豊田通商)は、2015年から、新品種を軸に国内産コメ事業に参入いたします。本事業は、豊田通商が出資する水稲種子開発ベンチャー「株式会社水稲生産技術研究所」(以下、水稲研)が権利を持つ新品種を用いて、契約栽培からコメの販売までを一貫して行う取り組みです。


1.背景
 日本では、コメ生産者の減少や高齢化により、将来的なコメ生産の継続が危惧されています。また、消費構造の変化から、需要(ユーザーが求めるコメ)と供給(生産者が作るコメ)にミスマッチが生じており、その解消が必要となってきています。


2.事業内容
 こうした課題を踏まえ、本事業では、豊田通商が新品種の種子販売、契約栽培からコメの販売までを行い、生産者とユーザーそれぞれの顔が見えるバリューチェーンの構築を目指します。
 2012年から、新品種の生産基盤の確立を目的に、各地の農協や農業生産法人などの協力の下試験栽培を行い、栽培方法の最適化を図ってきました。2014年には、17県・約100ヘクタール(ha)で栽培し、一定の増収を見込めるようになったことから2015年より順次商業栽培に切り替えていきます。今後はさらに多くの生産者を募り、5年後には2,700haの作付け、約2万トンのコメの取り扱いを計画しています。
 新品種を用いるメリットのひとつは、多収性により生産コスト低減を可能にすることです。豊田通商は、こうした新品種のポテンシャルに加え、生産者とともにITの活用や農法の見直し、農業資材の最適化などに取り組むことで、政府の掲げる「日本再興戦略」にある生産コストの4割削減を目標に、生産者の経営安定化と所得向上を目指します。
 また販売面では、豊田通商グループ内をはじめ、国内の中食・外食企業や一般消費者に対して、産地が見えるおいしいコメを提供していきます。将来的には海外への販売も視野に入れています。

<新品種の主な特長>
 (1)大きな穂、大きな粒による多収
 (2)東北から九州まで広い範囲で栽培可能
  (早生・晩生の2系統の品種)
 (3)良好な食味
  (コシヒカリのおいしさと粘りを併せ持つ)
 (4)直播き(じかまき)にも向いた特性
  (初期生育が良く倒れにくい)
 (5)一般品種の作期と大きくずれない
  (輪作体系への組み込みが可能)


3.新品種について
 本事業における新品種は、コシヒカリをベースにしたF1ハイブリッド品種*です。一般的な品種と比べて粒が大きく、1.3〜1.5倍の収量が見込める上、低アミロース性により粘りのあるおいしいコメです。2014年には10アール(a)当たりの収量が800キログラム(kg)を超えた産地を複数確認し、最高収量は1,005kgを記録しました。(参考:2014年産一般水稲の平均収量は530kg/10a)

 ※参考画像は添付の関連資料を参照


 豊田通商は、産業として永続できるコメ生産の確立に貢献する事を目標とし、生産者・ユーザーの双方から支持される事業の構築を目指していきます。


<参考>

 ※添付の関連資料を参照





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