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田中貴金属、2014年年間の資産用金地金とプラチナ地金の取り扱い量を発表

2015-01-24

2014年年間の資産用金地金、プラチナ地金の取扱量を発表
金地金 前年比で販売量29.3%減少、買取量19.6%減少するも、下期買取量が大きく伸びる!
プラチナ地金 前年比で販売量7.5%減少、買取量31.1%減少するも、下期販売量が大きく伸びる
〜金地金、下期買取量前年同時期比43.0%増加!プラチナ地金、下期販売量前年同時期比41.5%増加!〜


 田中貴金属工業株式会社(本社:千代田区丸の内、代表取締役社長:田苗 明)は、このほど、2014年の年間での資産用金地金、プラチナ地金の販売量と買取量をまとめました。

 ※本文中の金とプラチナ価格は、税込価格の表記のない場合すべて税抜き小売価格です。

【金地金レビュー】
◆円安進行により金の国内価格12月に税込価格5,000円/gを突破!下期に買取量大きく伸びる!◆
 金地金において、2014年1年間における国内平均価格は4,342円/gで、前年同時期(2013年1月〜12月)の平均価格4,453円/gを約110円下回りました。
 2014年、金の国内価格は、1月に米連邦公開市場委員会(FOMC)による量的緩和追加縮小が決定されると、新興国からの資金流出による通貨安や、それに伴う新興国経済への不透明感に加え、ウクライナ情勢の地政学的リスクにより3月には4,563円/gまで上昇しました。しかし、4月以降中国の景気鈍化や倹約令などによる実需の伸び悩みに加え、ダウ平均株価が史上最高値を更新し続けるなど堅調な米国の経済と、欧州中央銀行の追加緩和によるドル高などを背景に、10月まで徐々に値を下げていきます。その後、安値圏による中国の装飾需要の回復やインドの婚礼シーズンによる実需の増加に加え、10月末の日本銀行による追加緩和の発表により円安が進んだことで徐々に値を上げ、12月4日に、税込価格では2013年4月以来の5,000円/gを突破。12月10日には2014年の最高値である4,745円/g、(税込価格5,124円/g)をつけました。

 金地金の販売量について、2014年上期(1〜6月)は、前年同時期(2013年1〜6月)と比べ22.6%減少、2014年下期(7〜12月)は前年同時期(2013年7〜12月)と比べ39.7%減少しました。通年では、2013年に比べ29.3%減少となります。買取量について2014年上期(1〜6月)は前年同時期(2013年1〜6月)と比べ46.4%の減少、2014年下期(7〜12月)は前年同時期(2013年7〜12月)に比べ43.0%増加しました。通年では2013年に比べ19.6%の減少となりました。

 2014年の販売量は、国際価格が下がりましたが、為替の影響で国内価格での値動きが乏しく、様子見の傾向がうかがえます。買取量は、10月末から円安が進んだことにより、国内金価格が後半(11月・12月)大きく上昇した下期(7〜12月)が、前年下期(2013年7〜12月)を大きく上回ったことから、金価格の上昇に対する注目度がうかがえました。

 今後は、米国の利上げ時期や原油価格の動向、ギリシャのユーロ離脱をめぐる総選挙に市場の注目が集まることが予想されます。

【プラチナ地金レビュー】

◆年末にかけてプラチナ価格が金価格に迫る水準に。下半期に販売量大きく伸びる!◆
 プラチナ地金において、2014年1年間における国内平均価格は4,758円/gで、2013年の年間平均価格4,740円/gを上回りました。

 2014年のプラチナ国内価格は、南アフリカ鉱山会社での労働争議を要因とした供給不安や、ウクライナ情勢の緊迫化を背景に、ロシアで多く生産され自動車触媒に使用されるパラジウム相場の上昇に追随する形で上昇。その後、ウクライナ情勢の緊張緩和で上値を抑えられながらも、米国の自動車販売台数や、ディーゼル車需要の高い欧州の自動車販売台数が回復の兆しを見せたことにより、7月には今年最高値となる4,977円/gをつけました。7月以降、南アフリカ鉱山会社のストライキ終結後の供給状況が予想よりも早く回復したことや、中国の景気鈍化を背景にした自動車需要の減少懸念などの背景の中、軟調に推移する金価格に連動する形で値を下げ、11月にプラチナの国際価格は2009年7月以来となる1トロイオンス1200ドルを割り込みました。国内価格も下落しますが、円安が進んだことで下げ幅は限定的となり最終的に12月の月平均価格は4,719円/gとなりました。

 プラチナ地金の販売量について、2014年上期(1〜6月)は、前年同時期(2013年1〜6月)と比べ38.9%減少、2014年下期(7〜12月)は、前年同時期(2013年7〜12月)と比べ41.5%増加しました。

 通年では2013年に比べ7.5%減少となります。買取量について、2014年上期(1〜6月)は、前年同時期(2013年1〜6月)と比べ36.9%減少、2014年下期(7〜12月)は前年同時期(2013年7〜12月)と比べ17.7%減少しました。通年では2013年と比べ31.1%減少となりました。

 2014年の販売量は、通年では微減しておりますが、価格が下落傾向にあった下期(7〜12月)で、前年下期(2013年7〜12月)を大きく上回ったことから、プラチナ価格に敏感に反応している様子がうかがえます。買取量は、年平均価格が2013年の年平均価格とほぼ変わらない値動きの乏しい状況からか、様子見の傾向がうかがえます。

 今後は、南アフリカ鉱山の供給動向と日米欧に加え巨大市場に成長した中国の自動車需要の動向に、市場の注目が集まる事が予想されます。

 田中貴金属工業では、資産用貴金属に関する正しい情報の提供を、今後も継続して行っていきます。また、価格変動リスクを避け、より安定した価格で少額から積み立てることができる、貴金属積立を利用した分散型資産形成に関する啓発活動を強化していきます。


【参考】田中貴金属工業とは
 田中貴金属工業株式会社は、1885年の創業以来、1世紀以上にわたり、金や銀を始めプラチナ族金属などの貴金属の回収・精製並びにその分析に携わるとともに、それらを用いたさまざまな産業用素材や製品の製造・販売をはじめその特性を生かした資産としての貴金属地金商品の売買を行っています。日本で金の輸出入自由化が施行された1978年には、金の精製・分析技術が高く評価され、日本で初めてロンドン金市場(現ロンドン地金市場協会)の公認溶解業者の認定を受け、ロンドンはもとより世界の主要市場で通用する金地金を製造する資格を得ました。また、2003年12月には、ロンドン市場で取引される金及び銀の品質を審査する、世界で5社しか認定されない「公認審査会社」の1社に任命されています。グループ会社の田中貴金属ジュエリーが運営するGINZA TANAKAの各店舗(7店舗)をはじめ、全国に広がる117店舗余りの特約店で金地金や地金型金貨等の売買を行っています。


 *グラフ資料は添付の関連資料を参照



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