アズビル、健康福祉・介護事業子会社を綜合警備保障（ALSOK）に譲渡

アズビル、健康福祉・介護事業子会社を綜合警備保障（ALSOK）に譲渡


　アズビル株式会社（本社：千代田区丸の内　２−７−３　社長：曽禰寛純）は、１００％子会社で健康福祉・介護の領域でサービスを展開してきたアズビルあんしんケアサポート株式会社（本社：東京都大田区山王１−３−５　社長：國井一夫、以下ACS）の全株式を、綜合警備保障株式会社（本社：東京都港区元赤坂１−６−６　社長：青山幸恭、以下ALSOK）に譲渡することについて、本日、当社とALSOKとの間で合意に至り、この度契約を締結しましたのでお知らせいたします。

　azbilグループは、「人を中心としたオートメーション」の理念の下、ビルディングオートメーション（BA）事業、アドバンスオートメーション（AA）事業で長年培ってきたセンサーやネットワーク技術とサービス力を活かし、健康福祉・介護の領域で、安全・安心な生活をサポートする付加価値の高いサービスの実現・提供を目指して、グループ会社のACSを中心に事業を展開してまいりました。
　ACSはazbilグループにおいてこの事業を担う重要な子会社として、緊急通報と介護の両サービスを併せて提供することのできるユニークな事業形態により、健康福祉・介護の信頼できるパートナーとして、お客さまから高い信頼を得て、着実に事業を展開してまいりました。
　高齢化社会の進展に伴い、この健康福祉・介護の領域においては、介護や緊急通報サービスなど、それぞれ個別のサービス提供から、自宅や高齢者向け住宅を核とし、医療機関や介護施設、その他生活支援サービスなどとの幅広いネットワークによる、さらに高度なサービスの提供・運営が求められるようになってきています。
　azbilグループは、ACSを通して、計測・制御の技術と心のこもった人の手による行き届いたサービスで、生活の場・介護・健康支援でお客さまに安心・安全をお届けすることに努め、こうした事業環境の変化に応じて、緊急通報と介護を同時に提供できる体制を創り上げ、提供してまいりました。

　一方、ALSOKは、「HOME　ALSOK」というブランドを立ち上げ、個人マーケットにおいて、様々なお客さまに対しライフスタイルごとのニーズに合わせ、安心・安全と便利を提供することを目指されています。高齢者向けのサービスの充実・強化は、そのなかでも最重要領域と位置づけておられ、商品開発や、介護サービス事業への参入・拡大の取組みを進めてこられました。
　両社とも、お客さまに安心と安全をお届けするという点で目的を同じくし、サービスの提供をその重要な手段とする点で共通点を持っています。

　azbilグループとしては、緊急通報と介護を同時に提供できるACSの特徴を強みに、民間に幅広くサービスを提供するチャネルを持つことが必要と認識しており、民間サービスの分野で多くのお客さまとの接点を有し、自治体向け緊急通報サービスから各種見守りサービス、介護サービスへ事業拡大を進めているALSOKの下で本事業を行うことが、今後の事業展開をスピーディに実現する最善の手段であるとの結論に至り、事業譲渡を決断いたしました。

　azbilグループといたしましては、国内外の市場環境の変化を迅速にとらえ、経営資源の最適配分、事業体質の強化・徹底を図ることにより、商品・サービスの付加価値向上によるお客さま満足の実現、持続的な成長を通じた株主価値の向上を目指してまいります。

　なお、今後につきましては、２０１５年２月以降に株式譲渡並びに事業譲渡を完了させる予定です。本取引の詳細につきましては適時適切な開示を行ってまいります。

　azbilグループはこれからも、グループ理念である「人を中心としたオートメーション」の探究を通じて、グループ経営資源の最適かつ効率的な活用により、お客さまの安心・快適・達成感を実現するとともに地球環境に貢献してまいります。


　※参考資料は添付の関連資料を参照