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富山化学、マクロライド系抗菌剤「T−4288」の臨床第II相試験を開始
新規マクロライド系抗菌剤「T−4288」の
日本における臨床第II相試験開始のお知らせ
富士フイルムグループの富山化学工業株式会社(本社:東京都新宿区、社長:菅田益司、以下、富山化学)は、この度、日本においてマクロライド系抗菌剤「T−4288」(一般名:ソリスロマイシン)の臨床第II相試験を開始しましたのでお知らせします。
本剤は、Cempra、Inc.(本社:米国ノースカロライナ州、CEO:Prabhavathi Fernandes、以下Cempra社)が創製した新規マクロライド系抗菌剤であり、既販品のマクロライド耐性の肺炎球菌、マイコプラズマに対し強い抗菌活性を示すと共に、比較的高い免疫調整作用(抗炎症作用)を有する薬剤です。欧米においては、平成24年12月より中等症から重症の市中肺炎患者を対象とした臨床第III相試験が進行中です。また、小児を対象とした臨床前期第I相試験を終了しました。
富山化学は、Cempra社と「T−4288」の日本における開発、製造及び販売の独占的権利に関するライセンス契約を平成25年5月8日に締結。平成25年9月より国内にて臨床第I相試験を開始し、本剤の安全性および忍容性を確認しました。今回の臨床第II相試験では、市中肺炎患者を対象に、経口で反復服用した「T−4288」の有効性、薬物動態および安全性を検討します。
日本においては、経口抗菌剤の新薬候補が少なくなる中、新しいマクロライド系抗菌剤に対して、高いニーズがあります。富山化学は、これまで創製してきたペニシリン系、セフェム系、キノロン系の抗菌剤に、マクロライド系抗菌剤を加えることで、抗感染症領域の薬剤をさらに充実させていきます。
富士フイルムグループの富山化学は、研究開発型企業として「新薬開発を通じて世界の医療の発展に貢献する」ことを目指しています。
以上