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日立、台湾の交通部台湾鉄路管理局から振子式特急電車車両16両を追加受注

2015-01-15

日立が台湾の交通部台湾鉄路管理局より振子式特急電車車両16両を追加受注

 ※参考画像は添付の関連資料を参照

 株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、台湾の交通部台湾鉄路管理局(Taiwan Railway Administration/以下、TRA)より、TEMU1000形振子式特急電車車両16両(2編成)を追加受注しました。本車両は2015年度中に納入され、2016年6月以降の運行開始が予定されています。

 世界の鉄道市場は安定的に成長しており、2015年から2017年にかけて年間20兆円規模になるといわれています。台湾でも年間旅客数が9億7千万人(2013年、前年比105%)に増加するなど、鉄道インフラの需要が高まっています。

 日立は、TEMU1000形車両を2006年および2007年に24両ずつ、計48両(6編成)を製造・納入しており、本車両は2007年5月より台湾初の振子式特急電車として営業運転されています。運行区間は台湾西部の斗六(ドウリュー)から台北を経由し、曲線区間の多い北部の沿海付近を抜け、東部の寿豊(ショウフォン)までの、総営業距離443kmの路線です。本車両は東部の主要都市である花蓮近郊の景勝地「太魯閣(タロコ)渓谷」にちなみ「太魯閣号」と名付けられています。振子式車両を導入することで、曲線区間の多い路線でも既存のインフラをいかしたまま、高速性と快適性を向上させてきました。

 今回、日立は、TRAからTEMU1000形車両において約8年間の運行実績およびアフターサービス、乗り心地、デザイン、品質・信頼性等で高い評価を受け、追加受注に至りました。受注した車両数は16両(2編成)で、2015年1月より製造を開始し、2015年度中に車両を納入する予定です。

 日立は、国内最大の振子式特急車両および制御付自動振子装置の納入実績を有しており、技術力と信頼性で高い評価を受けています。本車両はコンピュータ制御による自動振子装置を搭載しており、曲線区間に差し掛かると自動的に曲線度合に合わせて車体を最大5度傾斜させることにより、快適な乗り心地を維持しつつ、制御付自動振子装置を搭載していない車両に比べ、曲線通過速度の時速25km向上を実現しています。

 日立は今後も、品質および信頼性の高い鉄道車両を提供することにより、台湾の鉄道インフラの更なる発展に寄与するとともに、鉄道システムのグローバル展開を加速していきます。


■振子式特急電車車両のスペック

 車種:TEMU1000形電車
 編成:8両編成(4M4T)
 電気方式:AC25kV 60Hz 架空電車線方式
 軌間:1,067mm
 営業最高速度:130km/h
 設計最高速度:150km/h
 起動加速度:2.2km/h/s
 制御装置:VVVFインバータ制御(IGBT素子)
 保安装置:ERTMS/ETCS Level1


以上



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