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月島機械など、愛知県と犬山浄水場始め2浄水場排水処理事業などで契約締結
「犬山浄水場始め2浄水場排水処理及び常用発電等施設整備・運営事業」について、
愛知県企業庁と事業総額89.5億円の事業契約を締結
月島機械株式会社(以下、TSK)、三菱電機株式会社(以下、三菱電機)、月島テクノメンテサービス株式会社(以下、TTMS)は、3社共同で出資・設立した特別目的会社である尾張ウォーター&エナジー株式会社(以下、尾張W&E)が本日、「犬山浄水場始め2浄水場排水処理及び常用発電等施設整備・運営事業(以下、本事業)」について、愛知県企業庁(以下、県企業庁)との間で事業契約(事業総額89.5億円)を締結しましたので、お知らせします。
尾張W&Eは、2017年3月末までに施設を設計・建設し、2017年4月から2037年3月末までの20年間にわたり同施設の運営・維持管理を行っていく予定です。
*参考画像は添付の関連資料「参考画像1」を参照
<本事業の概要>
本事業では、県企業庁が現在運営する犬山浄水場および尾張西部浄水場の老朽化した排水処理施設(主に、汚泥脱水設備)を更新するとともに、犬山浄水場に発電設備(常用/非常用発電設備、太陽光発電設備)を新設することで、電力需給の緩和に貢献するとともに災害時における対応力を強化した浄水場として再構築するものです。民間事業者のノウハウを最大限活用し、浄水場排水処理施設、常用発電設備および太陽光発電設備を組み合わせたPFI事業により、愛知県営浄水場のサービス水準の向上を図ります。
<本事業契約締結の経緯>
TSKは、汚泥脱水設備などの排水処理プラントにおける国内トップメーカーであり、PFI・DBOといった長期事業にも豊富なノウハウと実績を有します。
三菱電機は、上下水道プラントにおいて高品質かつ環境に配慮した電機システムを提供するなど、国内トップクラスの実績を有しています。
TTMSは、上下水道分野において運営・維持管理の豊富な実績を有します。3社は本事業への応募にあたり、TSKを代表企業とする企業グループを組成し、3社の強みを活かした事業提案を行いました。
その結果、県企業庁より事業の安定性、排水処理の効率性・経済性、常用発電設備の安定的で柔軟性を持ったシステム構成、太陽光発電設備の効率性・周辺環境への配慮等が高く評価され、11月18日に当グループが落札者に決定し、12月5日に基本協定を締結しました。
<犬山浄水場始め2浄水場排水処理及び常用発電等施設整備・運営事業の内容>
1.事業名称:
犬山浄水場始め2浄水場排水処理及び常用発電等施設整備・運営事業
2.事業範囲:
PFI法に基づき、県企業庁の犬山浄水場と尾張西部浄水場の2浄水場の各脱水設備と犬山浄水場の発電設備(常用/非常用発電および太陽光発電設備)等の設計・建設業務と運営・維持管理業務を行います。
3.事業総額:
8,949,507,979円(税抜き)
4.事業期間:
2014年12月25日〜2037年3月31日
〔設計・建設期間〕2014年12月25日〜2017年3月31日
〔運営・維持管理期間〕2017年4月1日〜2037年3月31日(20年間)
5.事業方式:
BTO(Build−Transfer−Operate)方式(※1)
※1:PFI法に基づき、事業者が自らの提案をもとに施設の設計、建設を行った後、県企業庁に施設の所有権を移転し、事業期間中に事業契約書に示される内容の運営・維持管理業務を行う方式です。
6.設備概要
*参考資料は添付の関連資料を参照
<特長>
(1)脱水設備から発生する脱水ケーキ(※2)の有価利用を促進します。
(2)常用発電設備は、災害等の緊急時における非常用発電機の役目を担うとともに、平時においては昼間の浄水場の必要電力を優先的に賄う運転と夜間のピークカットを主目的とした運転を実施します。
(3)常用自家発電設備と連系して太陽光発電を行い、得られた電力は同浄水場において自己消費するとともに、余剰電力は固定価格買取制度(FIT)を活用して売電します。
※2:浄水場処理過程で原水に含まれる浮遊物質(汚泥)を濃縮した後に残った固形物
7.事業主体と構成員の役割:
尾張ウォーター&エナジー株式会社(特別目的会社)
設立:2014年12月5日
出資金:1億円(TSK:55%、三菱電機:40%、TTMS:5%)
代表者:社長 鷹取啓太
*参考画像は添付の関連資料「参考画像2」を参照
以上