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商船三井、インド社と液化エタン長期海上輸送契約を締結

2015-01-07

インド・リライアンス社と液化エタン長期海上輸送契約を締結
〜世界初の大型エタン専用船6隻に関与〜


 株式会社商船三井(社長:武藤光一、本社:東京都港区、以下「商船三井」)は、インド・リライアンス・インダストリーズ(*1)との間で、米国出しインド向けの液化エタン(*2)輸送プロジェクトに関する戦略的提携を結ぶことで合意しました。日本の海運会社として初めて、本格的な液化エタン輸送に参入します。

 本輸送には、韓国・三星重工業にて建造される世界初の87,000m3型大型エタン専用船(以下「VLEC」(*3))が投入されます。商船三井は、本合意に基づき、2016年末より順次竣工を予定するVLEC6隻の建造を監督し、竣工後は長期契約のもと本船の船舶管理および運航を行います。

 液化エタンの大量輸送は世界的にみても新しい取り組みであり、貨物及びVLECの特性上、LNG船とLPG船双方での知見が求められます。商船三井は両分野での豊富な経験から得られたノウハウを生かし、世界初となる大型エタン専用船による輸送事業に参入します。

 商船三井は中期経営計画「STEER FOR 2020」において、米国シェール革命を背景としたエネルギー輸送分野の高成長を取り込むとともに、長期安定利益に寄与するビジネスへの経営資源の投入を掲げており、本件はその方針に沿った新規ビジネス展開といえます。

 当社は、今後も拡大が見込まれるエネルギー輸送需要に応えるべく、高度な安全運航管理体制を生かした安全で確実な海上輸送サービスの提供に努めていきます。

 (*1)リライアンス・インダストリーズ
 エネルギーおよび各種原材料のバリューチェーンを有する他、通信事業等も幅広く手掛けるインド最大の民間企業。2013−2014年度の売上高は670億ドル/年(約8兆400億円)を超え、“Fortune Global500”にも名を連ねる。

 (*2)エタン
 エタンは天然ガス中でメタンの次に多く含まれる成分で、含有量はガス田によるものの5〜20%程度。体積当たりの発熱量はメタンの約1.75倍で、常温・大気圧下では気体。現在は主に重要な基礎化学品であるエチレンの精製原料として利用されている。

 (*3)VLEC(Very Large Ethane Carriers)
 VLECとは約80,000m3以上の積載能力を有する液化エタン輸送のための専用船を指す。本船はフランス・Gaztransport Et Technigaz社製のMarkIIIメンブレン型のカーゴタンクシステムおよび再液化装置を搭載しており、約マイナス92度の液化エタンを輸送する。LNG船が約マイナス162度、LPG船が約マイナス42度の貨物を想定しているのに対して、VLECはいわば両者の中間に位置づけられる。



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