イマコト

最新の記事から注目のキーワードをピックアップ!

Article Detail

パテント・リザルト、「『エレベータ分野』中国における権利継続件数ランキング」を発表

2014-12-23

【エレベータ分野】中国における権利継続件数ランキング、
トップ3は三菱電機日立製作所東芝エレベータ


 株式会社パテント・リザルトはこのほど、中国特許庁に出願された「エレベータ分野」関連技術について、特許または実用新案の審査ステータスが「権利継続」(注1)である件数を企業ごとに集計した「【エレベータ分野】中国における権利継続件数ランキング」をまとめました。
 今回の調査では、中国特許庁傘下の知的財産情報サービス専門機関である「中国知識産権出版社有限責任公司(IPPH)」が提供するデータを用い、特許審査状況を判定しました。国際特許分類(IPC)として「B66B1」〜「B66B20」が付与されている出願を「エレベータ分野」と定義し、2014年10月末までに公開された20,550件を対象に集計しています。

 その結果、1位 三菱電機、2位日立製作所、3位東芝エレベータとなりました。

【エレベータ分野】中国における権利継続件数ランキング

 *添付の関連資料「権利継続件数ランキング」を参照

 日本企業3社が上位にランクインしており、これらの企業が中国市場を重視している様子がうかがえます。特に1位となった三菱電機の権利継続件数は、2位に300件以上の差をつけおり、同社が中国において意欲的に権利化を進めていることが分かります。また3位の東芝エレベータは、他の4社と比較すると実用新案の件数が多くみられます。

 エレベータの技術要素別(注2)に5社の権利継続である特許または実用新案の件数を調べ、各社の注力分野を把握します。ここでは、Biz Cruncherグローバル版(注3)を用いて、図1には各社の技術要素シェア(割合)をレーダーチャートでまとめています。
 権利継続件数トップの三菱電機は、「制御システム一般」と「検査、安全装置の応用」の両技術要素に注力していることが分かります。一方、東芝エレベータ日立製作所は「検査、安全装置の応用」の割合がそれぞれ最も高く、欧米企業のINVENTIOとOTIS ELEVATORは「制御システム一般」の割合がそれぞれ最も高くなっています。
 欧米企業と日本企業を比較してみると、欧米企業は「昇降路の構造、組立」などの技術要素にも注力しているところで違いがみられます。

 日本企業3社の権利継続である特許または実用新案のうち、日本には出願せずに中国でのみ出願がみられた技術について、パテントファミリー情報(注4)を用いて調査しました。図2は、内訳をエレベータの技術要素(注2)とした、中国でのみ出願がみられる3社の権利継続件数ランキングを示します。ここでの集計も、特許分析ツールBiz Cruncherグローバル版(注3)を使用しています(内訳の技術要素は按分で集計)。
 権利継続である特許または実用新案のうち中国でのみ出願がみられる技術を保有する企業は、三菱電機が最も多く29件(4.4%)、次いで日立製作所が8件(2.3%)、東芝エレベータで6件(1.8%)となっています(括弧内は、各社の全権利継続件数に対する中国でのみ出願がみられる権利継続件数の割合)。内訳の技術要素についてみると、三菱電機東芝エレベータは、図1の技術要素シェア(割合)と同様に、三菱電機は「制御システム一般」と「検査、安全装置の応用」が多く、東芝エレベータは「検査、安全装置の応用」に関する技術がそれぞれ多くみられます。一方、日立製作所は、図1の技術要素シェア(割合)では「検査、安全装置の応用」が最も多いものの、中国でのみ出願がみられる技術としては「制御システム一般」が最も多く保有されています。


 (注1)権利継続とは、「中国知識産権出版社有限責任公司(IPPH)」が提供するデータの作成日である2014年11月5日時点において、特許登録および実用新案登録され、権利が失効していないものが該当します。

 (注2)エレベータの技術要素は、国際特許分類(IPC)のメイングループを使用しています。

 (注3)Biz Cruncherグローバル版には、欧州特許庁が提供するデータベースである「DOCDB(document database)」や「中国知識産権出版社有限責任公司(IPPH)」が提供するデータなどが搭載されています。

 (注4):ファミリーデータは欧州特許庁のDefinition3(http://www.epo.org/searching/essentials/patent-families/definitions.html)相当を使用。


【調査対象特許群の定義について】
 国際特許分類(IPC)として、B66B1、B66B3、B66B5、B66B7、B66B9、B66B11、B66B13、B66B15、B66B17、B66B19、B66B20、が付与された出願を「エレベータ分野」と定義し、2014年10月末までに公開された特許公報と実用新案が対象となります。公開、登録のすべてが対象で、登録と、公開が重複している場合は、登録を優先して集計しています。


 本ランキングの詳細データを下記の通り、販売しています。
 ■エレベータ分野 中国における権利継続件数ランキング ご提供データ

 1)権利継続件数上位20社のランキング(特許、実用新案の内訳あり)
 権利継続件数に基づくランキング上位20社のデータを提供。
 内訳に「特許・実用新案」と「出願年」をとったグラフでそれぞれ集計する。

 2)有効特許件数 上位20社のランキング
 「取り下げ」「拒絶」「失効」などを除き、「権利継続」「審査中」「出願のみ」を合わせた「有効特許」について、上位20社のデータを提供。
 内訳に「ステータス区分」と「出願年」をとったグラフでそれぞれ集計する。

 2)エレベータ分野 全公報リスト 審査ステータス区分

 調査対象の全公報リスト20,550件について、「権利継続」、「審査中」、「出願のみ」、「取下げ」「拒絶」「失効」など、全12の区分に応じた審査ステータス情報を提供する。

 価格:50,000円(税抜)
 納品形態:上記データを収録したCDを納品。


 そのほか、世界におけるエレベータ分野の出願動向分析レポートもご提供しています。

 ■エレベータ関連技術 世界の出願動向調査レポート 収録内容
 世界各国におけるエレベータ分野への出願状況、主要企業を俯瞰することができます。
 ※レポートのサンプルは下記を参照。
 http://www.patentresult.co.jp/img/gbl_rep.pdf


【コース1】
 (1)世界の出願状況
 ・国・機関別総出願件数
 ・国・機関別件数推移
 ・企業別件数ランキング上位15社(ファミリー単位)
 ・企業別件数ランキング上位10社 年推移(ファミリー単位)

 (2)出願件数ランキング上位3カ国+WIPO、欧州特許庁 件数ランキング
 ・日本 企業別出願件数ランキング
 (内訳:出願年/ステータス)
 ・米国 企業別出願件数ランキング
 (内訳:出願年/ステータス)
 ・中国 企業別出願件数ランキング
 (内訳:出願年)
  ・WIPO 出願件数ランキング(内訳出願年)
  ・欧州特許庁(内訳:出願年/ステータス)

 価格:10万円(税別)

【コース2】
 コース1+日・米・欧いずれか1カ国・機関の詳細分析
 (簡易コンサルレポートコース1相当)
 ※日本版簡易コンサルレポートのサンプルは下記を参照。
 http://www.patentresult.co.jp/img/c-reportB.pdf
 米国、欧州版の内容はお問い合わせください。

 価格:20万円(税別)

【コース3】
 コース1+日・米・欧いずれか2カ国・機関の詳細分析
 (簡易コンサルレポートコース1相当)
 価格:30万円(税別)

【コース4】
 コース1+日・米・欧それぞれの詳細分析
 (簡易コンサルレポートコース1相当)
 価格:40万円(税別)


 *図は添付の関連資料を参照



Related Contents

関連書籍

  • 死ぬまでに行きたい! 世界の絶景

    死ぬまでに行きたい! 世界の絶景

    詩歩2013-07-31

    Amazon Kindle版
  • 星空風景 (SKYSCAPE PHOTOBOOK)

    星空風景 (SKYSCAPE PHOTOBOOK)

    前田 徳彦2014-09-02

    Amazon Kindle版
  • ロンドン写真集 (撮影数100):ヨーロッパシリーズ1

    ロンドン写真集 (撮影数100):ヨーロッパシリーズ1

    大久保 明2014-08-12

    Amazon Kindle版
  • BLUE MOMENT

    BLUE MOMENT

    吉村 和敏2007-12-13

    Amazon Kindle版