Article Detail
横浜ゴム、欧州タイヤ性能等級制度への取り組み強化
横浜ゴム、欧州タイヤ性能等級制度への取り組みを強化
横浜ゴム(株)(社長:南雲忠信)は、環境性能や安全性能の規制を目的に欧州で2012年より開始予定のタイヤ性能等級制度に対する取り組みを強化する。同制度の趣旨に強く賛同し、より等級の高いタイヤ商品を積極的に開発することで、環境にやさしく、かつ安全なタイヤの普及を促進していく。
欧州のタイヤ性能等級制度はEUの欧州委員会が発行した等級制度。環境負荷低減を目的にすでにEU各国で家電製品に採用されている制度をタイヤ商品に導入したもので、ころがり抵抗性能(低燃費性能)とウェットグリップ性能(安全性能)、車外騒音性能(環境性能)をレベルごとに等級付けしてラベリングする。タイヤ商品へのラベル貼付けや購買時の情報提供などを義務化し、ユーザーに環境性能や安全性能を分かりやすく伝えることで低燃費タイヤの普及促進を図る。
横浜ゴムは業界に先駆けて「車の燃費を良くする=ころがり抵抗の低減」という独自の概念を確立し、1998年から燃費向上に貢献するエコタイヤ「DNA」シリーズを日本およびアジアで継続的に展開している。2010年6月には「環境、そして人や社会にやさしいタイヤ」をコンセプトとする世界ブランド「BluEarth」を日本にて発表し、すでに3商品をラインアップしている。世界展開の皮切りとして、今年4月より欧州で「BluEarth−1」の販売を開始する。今後も長年蓄積してきた豊富なノウハウを活かし、走行性能と環境性能をより高次元で両立した商品開発を進め、環境にやさしいタイヤの普及を促進していく。
低燃費タイヤの普及促進は地球温暖化防止の観点から世界的な取り組みが本格化している。日本では2010年からタイヤ性能の自主的な等級制度がすでに実施されており、同様に米国や韓国などでもシステム作りが進められている。