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富士通、製薬会社向けに医薬品卸の販売実績管理を行うサービス「実消化データ管理」を発売

2014-12-19

製薬会社向けに医薬品卸の販売実績管理を行うサービス「実消化データ管理」を発売
クラウドサービスを提供し、管理精度の向上とシステムの導入・運用コストを低減


 富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本正已、以下、富士通)は、製薬会社向けに、医薬品卸(以下、卸)の販売実績管理を行うサービス「FUJITSU ライフサイエンスソリューション tsPharma(ティーエスファーマ)実消化データ管理」(以下、「tsPharma 実消化データ管理」)を12月16日より提供します。本サービスは、株式会社富士通システムズ・ウエスト(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:鈴木英彦)が開発を行いました。

 本サービスは、これまで製薬会社が独自に構築・運用してきた実消化(注1)システムを、多くの導入実績を誇る富士通グループのノウハウを集約し、業務パッケージおよびプライベート型のクラウドサービスにて提供するものです。これにより、実消化業務の効率化と卸への販売実績などの情報管理の精度向上に加えて、独自に構築したシステムと比べ導入・運用コストが低減できます。また、今後の医薬品流通における構造変化への柔軟なシステム対応が可能となります。

 なお、本サービスは、田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:三津家正之、以下 田辺三菱製薬)様と扶桑薬品工業株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:戸田幹雄、以下 扶桑薬品工業)様にて先行導入いただき、運用を開始しています。


<背景>
 製薬業界においては、自社製品の安全性に関わる情報を流通全体において伝達することが医薬品に対する法規制で義務付けられており、製薬会社は卸が病院・薬局などへ販売した実績までを管理する必要があります。そのため、これまで製薬会社は、卸より卸販売(実消化)データの提供を受け、独自に管理する実消化システムを構築し、また、製品の販売・流通に関する的確なマーケティングや営業活動促進の基礎情報を管理するシステムとしても利用してきました。

 しかし、国内の医療費削減に向けた動きや製薬会社間の部分的な業務提携、卸の組織変更など、医薬品流通の構造変化が進む中、製薬会社においては、現行の実消化システムの仕様や拡張性の制約、運用負担から、変化への対応が困難な状況にあります。また、同システムの維持・管理コストの低減も製薬会社共通の課題となっています。

 今般、このような課題に対して、業界変化に柔軟に対応し、運用負担や導入コストを低減できるサービス「tsPharma 実消化データ管理」を提供します。

 ※図1は添付の関連資料を参照


<本サービスの特長>

 ※図2は添付の関連資料を参照


1.製薬会社各社の個別要件に低コストで対応可能なクラウドサービスを用意
 これまで多数の導入実績を持つ富士通グループの実消化システムのノウハウをベースに、製薬会社各社の業務要件に対応可能な業務パッケージおよび導入・運用コストを低減できるプライベート型のクラウドサービスを提供します。業界VAN(注2)から実消化データをシステムに取り込む際に卸から提供されたデータの誤りや不整合によるエラーを自動的に修正する機能や、卸の組織変更などのイベント対応、作業プロセスの見える化など、長年の業務サポート実績に基づく充実したシステム機能を搭載し、実消化業務の効率化と情報の精度向上を実現します。

 また、昨今進展している製薬会社間の新薬の並行販促(共同プロモーション)や複数の医療機関による医薬品の共同購入といった新たな業務要件にも対応しており、製薬会社各社の営業戦略に沿ったシステム機能をタイムリーに提供します。


2.実消化業務のアウトソーシングや、営業活動に活かす販売分析テンプレートを併せたトータルサービスの提供
 富士通グループは、実消化業務に精通したSEを集約した「実消化サービスセンター」(所在地:大阪府大阪市)を通して、実消化に関わる共通業務にとどまらず、お客様固有の要件にも柔軟に対応した高品質なサービスを提供します。卸の経営統合や組織変更、業界VANのフォーマット変更など、これまで製薬各社が個別に実施する必要があった対応をシステム、業務の両面から富士通グループが最適な形で一括実施することにより、大幅な負担軽減が可能です。

(1)実消化業務を代行する「実消化BPOサービス」(オプション)
 2010年より提供している実消化業務のアウトソーシング(BPO)サービスを、「tsPharma実消化データ管理」のオプションサービスとして提供します。お客様は専門性の高い実消化業務を安心してアウトソースすることができ、より戦略的な業務へのパワーシフトが可能となります。

(2)販売実績を分析する「実消化SFEテンプレート」(オプション)
 「実消化SFE(Sales Force Effectiveness)テンプレート」では、営業戦略に欠かせない実消化情報を多様な切り口で分析・活用することができます。そこで得られたデータから、販売計画の策定や営業活動の評価などを行うことで、営業戦略に反映することができます。


<導入事例>
 本サービスは、田辺三菱製薬様、扶桑薬品工業様において先行導入いただき、サービスの運用を開始しています。田辺三菱製薬様は実消化業務のさらなるコスト最適化を目指し、扶桑薬品工業様は今後の営業活動の基盤として本サービスを活用いただいています。


<販売価格、および提供時期>

 ※添付の関連資料を参照


<販売目標>
 2016年度までに製薬会社20社への導入(富士通の決算期は3月末日です)。


<商標について>
 記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。


以上


<注釈>

 注1 実消化:
  製薬業界における医薬品の卸経由の販売実績管理のこと。

 注2 業界VAN:
  製薬会社と卸の間で受発注情報や販売実績情報などのデータ交換を行うための専用の通信サービス。


<関連リンク>
 ・実消化データ管理 紹介サイト
 http://jp.fujitsu.com/group/fwest/services/pharmacy/




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