リニアテクノロジー、MIL−STD−１２７５D適合のサージ・ストッパ・ソリューションを発売

リニアテクノロジー、新製品「DC２１５０A」を発売開始
MIL−STD−１２７５Dへの適合を容易にするサージ・ストッパ・ソリューション


　リニアテクノロジー株式会社は、評価ボード「DC２１５０A（http://www.linear-tech.co.jp/demo/DC2150A）」で実証済のMIL−STD−１２７５D適合のサージ・ストッパ・ソリューションの販売を開始しました。現在、フル機能搭載のDC２１５０A−Cのみ供給中で、参考単価は１５０．００ドルです。このソリューションの詳細はLinear　Technology　Journal　of　Analog　Innovation，Vol．２４，Number　１「大型のパッシブ・コンポーネントと置き換えてMIL−STD−１２７５Dへの適合を容易にする高電圧サージ・ストッパ」に記載されています。認証のレポートと詳細については、リニアテクノロジーのWebサイトをご参照ください（http://www.lineartech.co.jp/demo/DC2150A）。

　MIL−STD−１２７５Dは米国国防総省によって作成された規格で、防衛用車両の２８V　DC電源の定常状態とトランジェントの電圧特性を規定しています。MIL−STD−１２７５Dで規定された厳しいサージ、スパイク、リップルの波形が発生すると、DC２１５０Aは出力電圧を安全な４４Vに制限します。ほとんどのアプリケーションにおいて４４V許容デバイスの前段にDC２１５０A回路を配置するだけで、この規格に適合させることができます。DC２１５０Aはサージ・ストッパICであるLTC４３６６やLT４３６３を使用して、直列NチャネルMOSFETを制御します。これにより、大型コンデンサ、ヒューズ、インダクタ、トランジェント電圧サプレッサを使用した従来のシャント回路に比べて、ソリューションのサイズとコストを削減できます。

　DC２１５０A　は±２５０Vまでの入力トランジェント電圧に耐えることができ、最小４Aの電流を負荷に供給するように設計されています。（但し、±７Vのリップルがある場合は、供給可能電流が２．８Aに減少します）。NチャネルMOSFETは電流制限によって出力過負荷から保護されています。過電圧または過電流の状態が続くと遅延時間後に回路がオフになり、次いで、クールダウン・サイクル後に自動的にオンになります。また、過熱保護回路により、LT４３６３によって制御されるMOSFETの温度が１０５℃を超えると、このMOSFETをオフします。

　DC２１５０Aには、最大負荷電流と５００ms、１００Vピークのサージに耐えるか否かに応じて、４つのボード・オプション（DC２１５０A−A〜DC２１５０A−D）があります。不要な保護機能を排除したボードの場合、部品（BOM）コストが低減されます。

■DC２１５０A　の特長：
　○MIL−STD−１２７５D適合
　○第３者の試験機関による認証
　○電圧定格：
　　・入力動作範囲：８V〜４０V
　　・５００ms、最大１００Vの入力サージ耐性
　　・±２５０Vの入力スパイク耐性
　　・４４Vの出力クランプ電圧
　○出力電流能力：
　　・±７Vの入力リップルで最大２．８A
　　・他のすべての状態で最大４A
　○１０５℃の過熱保護

　フォトキャプション：入力サージで出力をクランプするMIL−STD−１２７５D適合のサージ・ストッパ
　Copyright：２０１４　Linear　Technology　Corporation

　※参考画像は添付の関連資料を参照

【リニアテクノロジーについて】
　S＆P　５００の一員であるリニアテクノロジーは、過去３０年にわたり広範囲に渡る高性能アナログICの設計・製造及びマーケティング活動を行い、世界中の多くの企業に提供しています。リニアテクノロジーの半導体は、私たちのアナログ世界と「通信」、「ネットワーキング」、「産業」、「自動車」、「コンピュータ」、「医療」、「精密機器」、「民生」さらには「軍需航空宇宙」システムで幅広く使用されている、デジタル・エレクトロニクスとの架け橋の役目を担っています。リニアテクノロジーは、パワーマネージメント、データ変換、信号調整、RF、インタフェース、μModuleサブシステム及びワイヤレス・センサ・ネットワーク製品を設計・製造・販売しています。詳細は同社Webサイトをご参照ください。
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