イマコト

最新の記事から注目のキーワードをピックアップ!

Article Detail

アビームコンサルティング 米社とエネルギー事業者向けコンサルティングサービスで協業

2014-12-12

アビームコンサルティング 米国オープンリンク社と協業
電力自由化時代の燃料・発電・系統運用のエネルギーバリューチェーン全体の
最適化に資するエネルギー事業者および総合商社の国際競争力強化を支援


 アビームコンサルティング株式会社(代表取締役社長 岩澤 俊典、東京都千代田区、以下 アビームコンサルティング)とオープンリンク社(OpenLink Financial LLC、本社:米国ニューヨーク州、CEO:マーク・グリーン(Dr.Mark N.Greene)、以下オープンリンク(※1))は、エネルギー事業者(主に電力・ガス会社)向けに、エネルギーバリューチェーン全体の最適化・国際競争力強化を支援するコンサルティングサービス提供の推進に合意しました。

 2016年に電力、2017年にはガスの小売自由化の規制改革が見込まれる中、企業においては経営課題として小売機能領域の強化と同様に、エネルギービジネスモデル競争力強化が求められています。燃料取引・配船・発電・系統運用および電力市場取引を含めたエネルギーバリューチェーン全体の最適化を促進し、燃料・電源のエネルギーポートフォリオの最適化を市場の変化を読みながら、戦略的かつ柔軟にマネジメントしていく必要に迫られています。

また、日本にとって鉱業資源の国際調達力は生命線となっており、それらを支える総合商社業界では、市場取引規模が拡大している現物商品(LNG、石炭、銅やアルミを含めたメタル等)の市場取引・リスク管理システムを、戦略的にグローバルでの競争に資する仕組みとして活用していくことが求められています。

 アビームコンサルティングは、電力小売自由化を契機に、従来の『やりかたを変える』発想ではなく、『やることを変える、新しく創りあげる』時代の潮流に対応するソリューション、「ABeam Energy Summit Solution(ABeam ESS)(※2)」の提供を開始しており、エネルギー事業戦略を含むビジネスモデルデザイン、テクノロジー、ビジネスの3つの領域を総合的に支援しています。

 今回、欧米の大手エネルギー事業者の数多くに採用されるアプリケーションを保有する米国オープンリンクと協業することで、燃料・発電・系統の最適化を支える新たな組織のデザインや業務プロセスの設計と、それらを支えるエネルギーバリューチェーン全体の最適化を図る経営情報基盤の設計・導入の提供を開始します。

・エネルギーバリューチェーン全体の最適を図るアプリケーション
 『IRM(Integrated Resource Management)』
・燃料および電力市場取引および統合リスク管理を図るアプリケーション
 『Endur』
・上記を戦略的に活用する組織・業務プロセス・経営基盤の設計・体制整備の支援

 今回の協業により強化する内容は以下のとおりです。

1.エネルギーバリューチェーン全体の最適化を図る新たな組織デザインと業務プロセスの設計を支援
 これまで主に電力事業者の中で、異なる部門で担当していた「燃料」「電源」「系統」「電力市場取引」を統合的に管理していくために、コクピット型組織のデザインや、必要な業務要件の洗い出し、プロセスの設計などを支援します。これにより市場の変化にタイムリーに呼応できるようになり、国際競争力の強化を促進します。

2.エネルギーバリューチェーン全体の最適化を図る最経済運用支援システム(IRM)の導入を支援
 企業が自社で保有する需要実績や燃料の調達、契約、発電、設備コストなどのデータや、市況データなどの基礎情報の管理から、需要や電力価格の予測、取引別収益・リスクの管理、短期・中長期計画策定・計画の補正支援等、エネルギーバリューチェーンに関わる全ての情報に関し、オープンリンクのアプリケーション(IRM)を活用することで、部門横断、本社・発電所等のロケーションに捉われずに見える化を推進することが可能になります。
 マネジメントから現場までが市場の変化を的確につかみ、戦略的にIRMを業務に活かすことで、経済性・安定性を追求した事業の推進(最経済運用)を支援します。
 なお、最小単位として、15分単位での運営・シミュレーションが可能になります。

3.エネルギー・現物商品市場取引を含めたワンストップソリューションの提供
 エネルギーバリューチェーンに関わる情報を一元的に管理し、市場の変化を予測することで、適切かつ戦略的に事業運営が可能な体制の整備をワンストップで支援します。
 具体的には下記のシステム群の全体設計を行い、エネルギー事業者の戦略的な事業活動を支援し、ベンチマーキング指標等を活用しながら、国際競争力の強化を推進します。

 ・LNGや電力市場取引等のエネルギー・現物商品の市場取引管理システム(Endur)
 ・エネルギーバリューチェーン全体の経済運用支援システム(IRM)
 ・既存の発電・貯蔵・受払・系統運用の各設備管理システム
 ・現物商品・為替マーケット情報システム(外部連係)
 ・燃料取引契約、PPS等の取引先パートナーポータルおよびそのパフォーマンスを管理するビジネスインテリジェンス(BI)
 ・基幹システム(ERP)

 またIRMシステム導入後には、昨年度実績との比較による効果検証や取引リスクを低減するための見直しなどを定期的なコンサルティングを行い、施策の見直しや次なる一手につなげる新たな取り組みをハンズオン型で支援します。

 電力自由化による経営環境変化に対応する仕組みが求められるエネルギー事業者や、現物商品取引の規模拡大による柔軟な市場取引、リスク管理が求められる総合商社を対象に提案を行い、日本の社会インフラサービスの向上に資する国際競争力強化を全面的に支援していきます。


以上


 *アビーム、ABeam及びそのロゴは、アビームコンサルティング株式会社の日本その他の国における登録商標です。
 *本文に記載されている会社名及び製品名は各社の商号、商標または登録商標です。


 ※1:OpenLink Financial LLCについて
 オープンリンクは、金融、商社、エネルギー業界向けにポートフォリオ、リスク、物的資産管理を円滑に行うためのソフトウェアを提供するグローバルベンダーです。
 1992年に米国・ニューヨークで設立され、約1,200名の従業員が18ヶ所のグローバル拠点から約580社以上のクライアントに対しサービスの提供を行っています。
 代表者:Dr.MARK N.GREENE。2013年総収入は300百万ドル。
 http://www.olf.com/index.html

 ※2:ABeam Energy Summit Solution(ABeam ESS)について
 約30名の専任のコンサルタントを中心に、各ソリューションのエネルギー事業者向けコンサルティング経験者約1,000名が、総合エネルギー企業として取り組むべき事業戦略の策定から業務プロセス・システム構築までを幅広く支援するソリューションです。業務・資本の再配置・最適化や分社化対応、新規事業創出や域外進出、ビッグデータ活用など幅広いサービスを提供しています。


アビームコンサルティング株式会社について>
 アビームコンサルティングは、アジアを中心とした海外ネットワークを通じ、それぞれの国や地域に即したグローバル・サービスを提供している総合マネジメントコンサルティングファームです。戦略、BPR、IT、組織・人事、アウトソーシングなどの専門知識と、豊富な経験を持つ約4,200名のプロフェッショナルを有し、金融、製造、流通、エネルギー、情報通信、パブリックなどの分野を担う企業、組織に対し幅広いコンサルティングサービスを提供しています。ホームページ:http://www.abeam.com/jp/



Related Contents

関連書籍

  • 死ぬまでに行きたい! 世界の絶景

    死ぬまでに行きたい! 世界の絶景

    詩歩2013-07-31

    Amazon Kindle版
  • 星空風景 (SKYSCAPE PHOTOBOOK)

    星空風景 (SKYSCAPE PHOTOBOOK)

    前田 徳彦2014-09-02

    Amazon Kindle版
  • ロンドン写真集 (撮影数100):ヨーロッパシリーズ1

    ロンドン写真集 (撮影数100):ヨーロッパシリーズ1

    大久保 明2014-08-12

    Amazon Kindle版
  • BLUE MOMENT

    BLUE MOMENT

    吉村 和敏2007-12-13

    Amazon Kindle版