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JEITA、2014年秋季半導体市場予測の結果を発表

2014-12-08

WSTS2014年秋季半導体市場予測の結果


<1.WSTS2014年秋季半導体市場予測について>
 1.WSTS(WORLD SEMICONDUCTOR TRADE STATISTICS:世界半導体市場統計)の2014年秋季半導体市場予測が、11月18日に米国サンフランシスコで開催されたWSTS会議で作成された。市場予測は年2回、5月と11月に作成されるが、今回の市場予測は世界の主要半導体メーカ28社の市場予測データをもとにまとめられた。なお、WSTSに加盟している半導体メーカは現在53社である。

 2.予測は、半導体の製品別・地域別(日本・米州・欧州・アジアパシフィック)に,2014年から2016年まで3年間の市場を対象にしている。予測は、WSTS加盟各社が市場の実績データを参照して作成した市場予測をあらかじめ提出しておき、各社の予測値をもとに検討を加えて作成される。なお、予測にあたっては、マクロ経済および主要電子機器の動向についても検討がなされている。

 3.WSTS(設立1984年)は、世界の主要半導体メーカの多くが加盟している半導体市場に関する世界的統計機関である。WSTSは、加盟会社の半導体出荷額・出荷数量を製品別・地域別に毎月集計し、統計を発行している。これは、世界の半導体メーカの実績値を同一分類基準で集計した統計として世界で唯一のものである。WSTSの統計は、世界の半導体メーカの実績値に基づいていることから、信頼度の高い統計として広く活用されている。

 4.WSTSの「半導体市場」の定義は、半導体メーカの国籍や生産工場の場所には関係なく、「半導体製品が半導体メーカから第三者に販売された地域」を意味する。「第三者」には、半導体ユーザである電子機器メーカ、EMS半導体を扱う商社などが含まれる。
 従って、例えば「日本市場における出荷額」とは世界の半導体メーカが日本において第三者に販売した半導体製品の出荷額を言う。また、購入者が、購入した半導体製品を外国に運んで電子機器に組入れたとしても、それは日本市場に含まれる。

 5.市場予測の結果については、別紙を参照のこと。


以上


<2.WSTS2014年秋季半導体市場予測の結果>
1.世界の半導体市場動向
 前回の2014年春季市場予測では、2014年の世界の半導体市場は+6.5%成長するものと予測した。これは、3月までの半導体市場の実績値と、年を通しての景気の緩やかな回復と電子機器市場の安定成長を見込んでの予測であった。しかし、特にパソコン用の半導体需要の拡大により、半導体市場は4月から9月まで予想を超える成長を示した。これを踏まえ、2014年は通年で+9.0%成長するものと予測した。
 来年以降、2015年は+3.4%、2016年は+3.1%と緩やかな成長を継続するものと見た。この結果、2013年から2016年までの年平均成長率は+5.2%、2016年には市場規模3,553億ドルとなるものと見た。
 なお、US$1に対する円の為替レートは、2014年103.2円、2015年以降103.9円を前提としている。

2.製品別市場動向(世界市場)
 2014年における製品別のドルベースでの市場は、ディスクリートは前年比+12.3%、市場規模204億ドル、オプトは前年比+7.0%、市場規模295億ドル、センサーは前年比+7.4%、市場規模86億ドル、IC全体は前年比+9.1%、市場規模2,746億ドルと予測した。ICの製品別では、メモリは前年比+17.3%、ロジックは前年比+4.2%、マイクロは前年比+6.0%、アナログは前年比+10.2%と予測した。2015年には、ディスクリートは前年比+4.4%、市場規模213億ドル、オプトは前年比+4.9%、市場規模310億ドル、センサーは前年比+6.1%、市場規模92億ドル、IC全体は前年比+3.1%、市場規模2,831億ドルと予測した。ICの製品別予測では、メモリは前年比+3.1%、ロジックは前年比+2.2%、マイクロは前年比+1.5%、アナログは前年比+7.3%と予測した。

3.日本の半導体市場動向
 前回の2014年春季市場予測では、2014年の日本の半導体市場は、円安による好調な輸出や内需の回復を背景として、円ベースで前年比+4.0%、市場規模約3兆5,300億円となるものと予測した。しかし春季予測の後、4月から9月までの実績は予測を越える成長を示した。それを基に、今回の予測では日本の2014年の半導体市場は円ベースで+7.1%の成長を予測し、市場規模約3兆6,400億円となるものと見た。
 その後、2015年は約3兆6,500億円(+0.4%)、2016年は約3兆6,800億円(+0.9%)となるものと予測した。その結果、2013年から2016年までの円ベースでの年平均成長率は+2.7%となるものと予測した。


以上


<添付資料> *添付の関連資料を参照
 ・世界地域別市場予測
 ・世界製品別市場予測
 ・世界のIC製品別市場予測



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サンフランシスコ ディスクリート マクロ 半導体 内需 EMS

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