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JTB、年末年始(2014年12月23日〜2015年1月3日)の旅行動向を発表

2014-12-05

年末年始(2014年12月23日〜2015年1月3日)の旅行動向
最大9連休で旅行意欲は堅調
総旅行人数は過去2番目の3,045万人
今年の旅行は少し短めの傾向
国内旅行人数 2,977.1万人(前年比 ▲0.2%)
海外旅行人数 67.9万人(前年比 ▲2.9%)

 *表資料は添付の関連資料を参照

 JTBは、「年末年始<12月23日(祝)〜1月3日(土)の12日間(出発日基準)>に、1泊以上の旅行に出かける人」の旅行動向の見通しをまとめました。
 この調査は、航空会社予約状況、業界動向、JTBグループの販売状況、1,200人へのアンケートから推計したものです。1969年に調査を開始して以来、今年で46回目となります。
 調査結果は以下の通りです。

 *表1〜3は添付の関連資料を参照

<年末年始の旅行の特徴> (※)( )内の数値は前年比
 ○最大12月27日(土)から1月4日(日)まで9連休、総旅行人数は過去2番目の水準
 今年の年末年始は、12月29日(月)を休むと12月27日(土)〜1月4日(日)の最大9連休となり、昨年に次いで、長い連休が取りやすい日並びとなります。そのため総旅行人数は比較が可能な1996年以降、過去2番目に多い3,045.0万人となる見込みです。
 アンケート結果では、今年の年末年始にしたいこととしては、「日頃の疲れを癒すために家でのんびり」が1位の51.1%でしたが、「今年の年末年始は旅行へ行く」と回答した人の割合は全体の13.4%と、過去最高の総旅行人数だった昨年の13.2%と同程度の意向を示しています。(図1、2)

 *図1〜2は添付の関連資料を参照

 ただし、年末年始の旅行を予定している人に聞いた結果では、平均の旅行予定日数は3.5日と最も短くなりました。また、昨年と比べて今年の年末年始の変化としては、「親族や友人と会うために遠出をする」が昨年から7.1ポイント減の23.0%となりました。一方、「仕事が厳しいので昨年より日数を減らす」は対前年比1.6ポイント増の3.7%と上昇幅が最も大きくなりました(表11)。
 厚生労働省の「毎月勤労統計調査」における所定外労働時間の推移をみると、2013年4月以降、一貫して対前年比増となっています(図3)。グローバル化による国際間競争の激化や大手企業を中心とした業績回復傾向などを背景に、日々の仕事が忙しくなっている様子がうかがえます。

 *図3は添付の関連資料を参照

 ○景気や物価への慎重な心理も働き、旅行手段や宿泊場所を工夫する節約モードへ
 アンケート調査から、今年の年末年始に旅行へ行く予定のある人の交通手段をみると、乗用車・レンタカーが67.5%と1位で、昨年より4.2ポイント増加しました。鉄道に関しては、新幹線が15.3%で昨年より3.7ポイントの減少となり、JR在来線や私鉄は14.0%、4.5ポイントの増加でした(表6)。
 宿泊場所では、旅館・ホテル・民宿・ペンションを合わせると前年より1.1ポイント減少し、実家と回答した割合が3.3ポイント上昇しました(表5)。
 また、平均旅行日数は3.5日と昨年より0.3日減少しています(表1)。
 物価の上昇傾向もある中、旅行手段や宿泊場所などを工夫し、日数を短くするなど節約した旅行をする動きが広がっているとみられます。

<海外旅行の特徴>
 ○海外旅行人数は過去4番目の67.9万人、平均費用は対前年比2.3%増の222,000円
 海外旅行人数は、過去4番目となる67.9万人で、過去最高だった昨年には及ばないものの、まだ円高基調だった一昨年の68.1万人とほぼ同水準と言えます(表15)。海外旅行平均費用は、円安の影響があること、日並びの良さから長距離方面も一定の人気があることから、対前年比2.3%増の222,000円となる見込みです(表1)。

 ○出発日のピークは長距離方面が12月28日(日)、近距離方面は12月30日(火)JTBの海外パッケージツアー「ルックJTB」の予約状況を見ると、海外旅行全体では出発日のピークは12月28日(日)、次いで12月30日(火)となりました。今年はクリスマスが飛び石連休ということもあり、昨年と比較するとクリスマス周辺の日程での出発が減少し、年末年始に集中する傾向が見られます。帰国日のピークは1月3日(土)〜4日(日)となりそうです。

 ○台湾、ハワイが人気、ベトナムやシンガポールなど東南アジアも引き続き好調
 方面別では、台湾やハワイが底堅い人気を見せています。またこのところ人気が上昇中のベトナムやシンガポールも引き続き好調です。
 ルックJTBの売れ筋コースをみると、東南アジアのビーチも人気が高くなっています。日頃の疲れを癒すためにのんびりしたい、という意向は国内だけでなく海外旅行においても強まっているようです。

<国内旅行の特徴>
 ○1泊と2泊の旅行が増加、3泊以上の旅行は減少
 アンケートによると、国内旅行の旅行日数は1泊2日(35.4%、前年比+1.6ポイント)、2泊3日(31.6%、同+8.4ポイント)となりました。一方、3泊以上の旅行の割合は(31.6%、同−11.4%)と大きく減少しました(表10)。昨年は長い休みをフルに利用して旅行へ行く動きも見られましたが、今年の仕事初めは5日(月)となり、昨年より年始期間が1日短いこともあり、旅行は年末のうち、年始は家でゆっくりするという人も増えたと考えられます。

 ○出発日のピークは12月31日(水)
 JTBの国内パッケージツアー「エースJTB」の予約状況を見ると、国内旅行全体では出発日のピークは12月31日(水)の見込みです。アンケートの結果では、12月31日(水)に出発すると回答した人の割合が最も高く19.6%、次いで1月2日(金)の15.2%でした(表12)。旅行は年末にすませ、年始は家でゆっくりするという人が多い一方で、2日から1泊程度の旅行を楽しむ人もいるようです。

 ○ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(R)や世界遺産に登録された富岡製糸場が引き続き人気
 新エリアのオープンで話題を集めたユニバーサル・スタジオ・ジャパン(R)は、冬のイベントも開催されており人気が継続しています。2014年6月に世界遺産に登録された富岡製糸場を軸として、その周辺の温泉地や観光地、アウトレットモールなども人気となっているほか、2013年に世界遺産登録された富士山周辺も引き続き好調です。
 また、このところ人気が高まっているプロジェクション・マッピングは全国で広がりをみせ、年末年始の夜を彩る場面が増えそうです。

 ○スキー場も引き続き賑わいをみせる
 ここ数年、「寒冬」と言われる寒い冬が続き、スキー場にとっては良い状況が続いたことや、訪日スキー客の増加などから、スキー場人気が続いています。地震や噴火の影響などが懸念されてはいるものの、全般的には今年も引き続き好調が見込まれます。

<調査方法>
 調査地点:全国200地点、各層に比例配分
 調査実施期間:2014年10月31日〜11月12日
 調査対象:全国15歳以上79歳までの男女個人
 サンプル数:1,200名(1地点6名×200地点)
 調査内容:2014年12月23日から2015年1月3日に実施する1泊以上の旅行
 調査方法:専属調査員による個別訪問調査(100%回収)

 *表4〜14は添付の関連資料を参照


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