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日立ソリューションズ、米社製のセキュリティープラットフォーム製品を販売開始
日立ソリューションズがvArmour Networks社と販売代理店契約を締結
ファイアウォール技術をベースとしたセキュリティプラットフォームで企業内外のデータを保護
株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区、取締役社長:佐久間 嘉一郎/以下、日立ソリューションズ)は、vArmour Networks,Inc(ヴイアーマーネットワークス/本社:米国カリフォルニア州、CEO:Timothy Eades/以下、vArmour Networks社)と、日本国内における販売代理店契約を締結し、同社のファイアウォール技術をベースとしたセキュリティプラットフォーム製品の販売を12月25日から開始予定です。
本製品は、1台の仮想的なファイアウォール技術でオンプレミスやクラウドといった企業内外に点在するデータを保護するものです。日立ソリューションズは、これまでさまざまなセキュリティ製品の提供を通じて培ったノウハウを活かし、保守サポートも含めて本製品を提供していきます。
昨今、データセンターの仮想化はサーバーやストレージに留まらず、ネットワークも含めた構成要素すべてを仮想化する流れになっています。また、仮想化の流れに伴い、データセンターの通信の大部分はセンター内部での通信(East−West通信)と言われています。
そのような中、データセンター内やクラウド間通信のセキュリティを確保するニーズが高まっていますが、以下のような課題があり、対応が遅れています。
1.East−West通信を制御するには、ゲートウェイのファイアウォールを通過させるように経路制御する必要がありますが、これにより通信量が増大し、ネットワーク構成が複雑になります。
2.各サーバーに仮想ファイアウォールを導入することも可能ですが、この対応ではファイアウォールがサーバーの数だけ増えてしまい、運用工数が増加し、管理が煩雑になります。
3.従来の仮想ファイアウォール製品では仮想技術やSDN(Software Defined Network)(※1)技術に対応しておらず、各サーバーの可用性を高めた上でのセキュリティ導入が難しい状況です。
※1 ネットワークの構成や機能、性能などをソフトウェアの操作だけで動的に設定し、管理できるネットワーク、あるいはそのコンセプト
vArmour Networks社のファイアウォール技術をベースとしたセキュリティプラットフォーム製品は、これらの課題を解決することができます。本製品は、設定とセッションを管理する「Director」と、ステートフルインスペクション型ファイアウォール機能(※2)とアプリケーションの可視化・制御機能により通信制御を行う「EP(Enforcement Point)」で構成されており、両者が情報交換をするための専用ネットワーク「Fabric」で管理されています。これにより、複数のサーバー上のEPを仮想的に1台のファイアウォールとして管理することが可能となります。
※2 ファイアウォールを通過するパケットのデータを読み取り、内容を判断して動的にポートを開放・閉鎖する機能
本製品では上記3点の課題を以下のように解決することが可能です。
1.各サーバー上のEPが必要な通信だけを許可するため、データセンター内に無駄な通信が発生せず、ネットワーク構成もシンプルにできます。
2.Directorと複数のEPを一つのシステムとして認識するため、膨大な数のファイアウォールを運用管理する必要が無く、運用工数を削減できます。専用の管理製品も不要です。
3.仮想技術やSDN技術にいち早く対応し、ライブマイグレーション(※3)による通信断を発生させないことにより、システムの可用性を保ちつつ、データセンター内のセキュリティを強化できます。
※3 稼動している仮想サーバーを停止させずに、別の物理サーバーに移動させる仮想技術
また、ビッグデータ分析ソフトウェアである「Splunk」など外部のログ解析ソフトとの連携により、Directorが出力した各EPのログを詳細に分析したレポートの提供も可能です。さらに、オープンソースのクラウド基盤である「OpenStack」(※4)と連携可能であり、仮想環境やSDNにおける通信制御に柔軟に対応できます。日立ソリューションズでは、導入から周辺システムとの連携までワンストップで提供してきたノウハウを活かし、企業のITシステムから生成される多様なデータの利活用を支援していきます。
※4 汎用的なハードウェアを用いてクラウドコンピューティング環境構築するオープンソースソフトウェア
日立ソリューションズは、これまで提供してきたネットワーク・セキュリティ分野におけるさまざまなアライアンス製品に加え、このたびvArmour Networks社のファイアウォール技術をベースとしたセキュリティプラットフォーム製品を新たに採用しました。今後、本製品をデータセンター内外の通信状況の可視化や、仮想環境での効率的なセキュリティの確保を求めるデータセンター運営事業者などに対し、保守サポートも含めて提供します。
なお、今回の発表に際し、vArmour Networks社のCEO Timothy Eades氏よりエンドースメントをいただいています。
「私たちは、日本を代表するシステムインテグレーターである日立ソリューションズとビジネスできることを大変喜ばしく思います。長年にわたりセキュリティ分野に知見ある日立ソリューションズと販売代理店契約を締結できましたことで、データセンターに対する私たちの革新的なセキュリティソリューションをお客様に広くご活用していただけるものと確信しております。」
*リリース詳細は添付の関連資料を参照
※ vArmourは、vArmour Networks,Incの商標です。
※ Splunkは、Splunk Inc.の登録商標です。
※ OpenStackは、OpenStack Foundationの登録商標です。
※ ハイブリッドインテグレーションは、株式会社日立ソリューションズの登録商標です。
※ その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
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