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NEC、プライベートクラウド環境を支える製品「REAL IT PLATFORM Generation2」など発売
プライベートクラウド環境を支えるソフトウェア製品群の強化について
新製品についての情報
プライベートクラウド構築・運用を支えるプラットフォーム
http://www.nec.co.jp/solution/cloud/privatecloud/cloudpf_soft/
NECはこのたび、プライベートクラウド環境の構築に必要な機能を提供するソフトウェア製品群を強化し、本日より販売活動を開始します。
NECは、2009年10月にクラウドコンピューティングを支えるITプラットフォームビジョン「REAL IT PLATFORM Generation2」を発表し、本ビジョンに沿って、お客様のクラウド環境構築に適したプラットフォーム製品を提供してきました。
今回、企業がプライベートクラウド環境を導入する際に重要となる、(1)既存システムやパブリッククラウドとの連携、(2)多種・多様なシステム環境の統合管理、(3)データ量の爆発的な増大への対応とリアルタイムな情報活用、などをポイントとし、ソフトウェア製品を強化しました。本強化は、「クラウドを活用した全体最適システムである『統合クラウド環境』を実現する」という、基本方針に基づくものです。
具体的には、多種・多様なクラウド環境を一元的に管理できるソフトウェアや、プライベートクラウド環境における急激な負荷変動やデータ量の増加に柔軟に対応するソフトウェアを、2011年度より順次市場に投入します。
今回発表する新製品の概要は以下の通りです。
(1)WebSAM Cloud Manager
プライベートクラウド環境と既存システム/パブリッククラウド間のサービス連携機能および、多種・多様なクラウド環境(注1)を一元的に管理し、クラウド環境間でのリソース融通などを実現する機能を統合したスイート製品。
本製品により、共通の管理ポータル画面から、様々なシステム環境に点在するITリソースを一元的に管理することが可能。
(2)WebSAM vDC Automation
プライベートクラウド環境を運用するデータセンターの管理を自動化する機能を統合したスイート製品。オーケストレーション機能(注2)とプロビジョニング機能(注3)の連携による柔軟なITリソースの切り出しや、インバリアント分析技術(注4)を活用した高精度のキャパシティプランニングなどを実現。
(3)InfoFrame クラウド指向データベース
プライベートクラウド環境における、急激な負荷変動やデータ量の増加に柔軟に対応できるメモリ型データベース。KVS(注5)に相当するスケールアウト特性と、データベースのトランザクション特性を合わせ持ち、トランザクションの増加時や障害時においても、高速かつ安定したデータアクセスを実現。また、NEC独自の高速レプリケーション技術により、データベースの容量を必要に応じて柔軟に拡張可能。
本製品を活用することで、大量の情報を高速かつリアルタイムに更新・参照する必要がある大規模システムを、プライベートクラウド環境上で実現可能。
新製品の販売価格、出荷予定時期は以下の通りです。「WebSAM Cloud Manager」および「WebSAM vDC Automation」については、初期投資を抑えて導入したいというニーズに応えるため、月額料金制で提供します。
製品名:WebSAM Cloud Manager
希望価格(税抜):基本使用料:25万円〜/月、従量料金:50円〜/月・ID
出荷予定時期:2011年10月
製品名:WebSAM vDC Automation
希望価格(税抜):従量料金:7,000円〜/月・管理対象サーバ
出荷予定時期:2011年10月
製品名:InfoFrameクラウド指向データベース(仮称)
希望価格(税抜):1,560万円〜(注6)
出荷予定時期:2011年8月
NECは今後、プライベートクラウド環境の構築を検討しているお客様を中心に新製品を拡販し、今後3年間で300システムの販売を見込んでいます。
昨今、戦略的な投資に向けてIT投資を平準化したい、システムのTCOを削減したいといったニーズが高まっており、企業内システムをクラウドで実現するプライベートクラウドへ関心が集まっています。
新製品は、こうしたニーズに応えるため、NECがこれまでお客様のクラウド環境の構築や自社基幹システムのクラウド化を通じて獲得したノウハウ・技術を結集して実現したものです。
なおNECは、本年3月2日から3日に東京ミッドタウンホール&カンファレンスで開催される「Cloud Days Tokyo 2011」(注7)のフォーラムおよび展示会場において、当社のクラウド関連事業への取組みおよび、新製品を紹介する予定です。
以上
(注1)VMwareの「vCloud Director」や、マイクロソフトの「Self Service Portal 2.0」など。
(注2)仮想システム(コンピュータシステム、ミドルウェア、サービス)の設計・構築・廃棄を行う機能。
(注3)オーケストレーションに従い、ネットワークやシステムリソースのユーザへの割り当てと管理を行う機能。
(注4)通常時に学習・モデル化したシステムの「性能情報間に存在する不変関係」の変化からサイレント障害(エラーメッセージとして現れない性能劣化)を自動的に検知し、原因の特定を行う技術。
(注5)Key Value Storeの略。KeyとValueのペアからなる、シンプルなデータモデルに基づくデータ格納方法のこと。大量データの高速処理に向いている。
(注6)月額料金制での提供も検討中。
(注7)日経BP社主催のクラウドコンピューティングの専門展。
詳細は以下のURLをご参照ください。
http://expo.nikkeibp.co.jp/cloud/2011/index.html
*記載されている会社名および製品・サービス名は、各社の商標または登録商標です。
新製品についての情報プライベートクラウド構築・運用を支えるプラットフォーム
URL: http://www.nec.co.jp/solution/cloud/privatecloud/cloudpf_soft/
お問い合わせ先
NEC ITソフトウェア事業本部 企画G
電話:044−431−7039
Eメール: info@cced.jp.nec.com